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■突撃隣のストーカー。
2005年04月30日(土)
家族で栃木の実家に帰っている。

主な目的は母に娘・R(1才)を見せ、もてなすためである。
母は特に変わることなく相変わらずRにメロメロであり、
また実家のトイレも変わることなく相変わらず瀬戸内寂聴の
ポスターが貼ってあり、夜中トイレに行くのが怖くてしょうが
ないのでやめて欲しい。

そんな母の近頃の悩みの種は、隣に1人で住む老人のこと。

僕がいたころは普通のおじさんだったのだが、老いるに連れて
奇行が目立つようになり、ウチをずーっと覗き込んでいたり、
庭にゴミを放り込んだり、奇声を発したりしているとのこと。

加えて変な葉書が来たり無言電話がかかってきたりしているが
それも彼のせいに違いないのだという。

ちょっとした争いが原因で、近所の家に放火した主婦の話を
テレビでやっていた時に

「ウチも隣のあのジジイが…」

と話して来たのだ。長期間騒音を鳴らしまくった奈良の
狂気のおばさんが強烈なキャラだったため、最近話題の
近所トラブル。しかし母の場合のそれは、別に怨恨が
積み重なった挙句の行動などではなく、単にちょっと
恍惚になり始めている老人の奇行によるものであるので、
暴行や破壊行為等の凶悪な迷惑行為には至らないと思う。

ただそれだけに警察に相談しても

「ちょっと痴呆の気があるお年寄りのすることなので…
 ま、巡回してみます」

あまり役に立ってくれないという。難しいところである。
母は隣の老人の動きが不気味で仕方がないようで、
全くもって「隣は何をする人ぞ」な感じであった。

僕らが帰省した時は、そんな母の部屋の隣の部屋で
寝るのだが、正月に帰った時、母が寝静まった後に
その部屋でエロス行為をば致した。

しかしこれは迷惑行為ではなく、その結果として今、
嫁のお腹が大きくなっており、いずれふたり目の孫として
母に披露することになるのでこれは親孝行の行為である。

「隣でナニをする息子」

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今日もアリガトウゴザイマシタ。


■真夜中のゲーム帝国。
2005年04月29日(金)
嫁もわりかしネット好きのパソコン好きである。

夜、ノートパソコンに向かってポチポチと熱心そうに
していたので画面をチラッと覗いてみたところ、緑色の背景に
トランプがずらずらと…

「…ソリティア?」

「うん。実は好きなの…」

恥ずかしそうに笑う嫁であったが、夜中、娘・R(1才)が
寝静まった後、黙々とソリティアをやる姿は果てしなく
地味であった。

オンラインゲーム全盛期のこのご時世に、何故未だにソリティア。
昔のウィンドウズからずーっとオマケで付いて来たソリティア。
嫁だってパソコン暦は長いはずなのに。

かつて僕の母が、まだファミコンの世にスーパーマリオにはまったことが
あったが、やがて時代が下ると共にスーパーファミコン、そして
プレイステーションの世になっても

「これスーパーマリオできるの?お母さんそれがやりたい」

とずっと言い続けていた思い出が嫁の姿と重なるのであった。
血は争えないなあ…って、血は繋がってないか。

そんなトランプをめくりまくっている嫁のその後の運命は、
僕の手によってパンツごとめくられ、物理的オンライン
ゲームが開始されるのであった。

そりてぃあ皆さんさようなら。
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■嫁と娘の存在:priceless
2005年04月28日(木)
マスターカード(URL)のすなる

「今日のお買い物:1,326円
 ゆっくり散歩する時間:priceless」

というCMを我もしてみむとてするなり。

電車で公園へ:420円
電車で公園へ:420円

ランチ:1,820円
ランチ:1,820円

ゆっくり家族で遊べること:priceless
ゆっくり家族で遊べること:priceless

僕にとってはのんびりと嫁と娘・R(1才)と過ごす時間こそが
何よりも貴重なのである。しかし嫁はこのところ…

寝床でマンガを読む嫁:sexless
寝床でマンガを読む嫁:sexless

買えるものはマスターカードで。
やれない夜はマスターベー(自粛

この日記の価値:priceless

※pricelessには「ばかげた」という意味もある。
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■いないいないBAR。
2005年04月27日(水)
友達のHIRAMEさんと、中学からの同級生RHで飲んだ。

駅前でグダグダになっている大学生の群れに辟易し、
彼らが来なそうな静かなバーを選んだ。

そこはメガネとヒゲのマスターと、可愛いアルバイトの
女の子と、魔太郎ばりの薔薇柄シャツがよく似合うオカマの
バーテンがいる小さな店だったのだが、久しぶりに入ってみると
内装が変わっていた。

「あのー、ここ、お店変わっちゃんたんですけど
 よろしいかしら?」

相変わらずの薔薇柄シャツを着た、以前より更に女っぽくなった
バーテンが(でも漢)出てきて言った。聞くところによると、
僕のお目当てだったバーは隣のビルに移り、オカマバーテンが
分家(?)してこの店を開いたのだという。

もう入ってしまったからには仕方がない。RHは遅れて来るというので
HIRAMEさんとふたりでしばらく過ごす。

カウンターの中にはオカマのバーテンと、店員の、これまた
薄化粧をした男の子。客席にはカッコいいんだけどどこか
雰囲気が違う男が2、3人ほど。それも団体でなく皆ひとり客。

これは…間違いない。

僕のお気に入りのバーは、オカマバーテンの手により
ゲイバーになってしまっていた。

僕とHIRAMEさんがふたりで飲んでいる時は放置されていたというのに
RHが遅れてやって来た途端、

「ちょっとよろしいかしらん?」

オカマバーテンが僕らの席に座って来た。RHは見てくれがカッコよく、
しかもゲイ受けしそうなジャンルに入るので品定めに来たのだろう。
僕とHIRAMEさんだけの時は放置してたくせに!

勿論RHは男色家だではない。15年以上付き合ってそんな話は聞いた
ことがない。まだ独身だけれども久しぶりに話してみると、相変わらず
女の好みやこだわりが多い。

「僕は自分が一番弱っている状態の時でも付いて来てくれる
 女性がいい。この人は大丈夫だろうと思って弱った自分を
 ありのままさらけ出すんだけど、みんな逃げていくんだよ」

「ぶわはははは!」

もしゲイの道に入ったとしても男の好みにもうるさくなりそうだ。
男色なだけに難色を示すであろう。

ゲイバーの瘴気というか毒気に当てられて、少し酔った僕は
翌朝娘・R(1才)の顔を見て口直しである。

「いないいない、ゲイバー!」

泣かれました。
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■鳩カブレー。
2005年04月26日(火)
日曜日、公園で遊んでいた時の出来事。

ハトの群れを見つけた娘・R(1才)が、目の色を輝かせて
まっしぐらに走って行き、ハトに囲まれて嬉しそうにしていた。
Rはハトが好きなのだ。

一方で見知らぬ小さな女の子がやはりハトに近付いて来たのだが

「ハトに近付いちゃいけません!」

母親らしき女性が思いっきり怒って連れ戻していた。おそらくハト
アレルギーを心配しているのだろう。僕も考えなかった事ではない。

しかし子供の頃、生活排水たれ流しの汚いドブ川の中で、呪われた
ようにほぼ毎日ザリガニ採りに明け暮れて育った僕としては、子供
なんて無菌培養で育てられるわけでもなし、それほど神経質になら
なくてもよいと考える。

ただ予め危険が分かっているのであれば事前に防ぐ努力をするのが
親としてやるべき事である、と言われたら返しようがない。

詰まるところ僕は楽しそうにしているRを制止出来ないだけなのかも
しれない。

なんて事を考えていたら、怪しげな若者ふたりがやって来て、Rに
カメラを向けパチリパチリと撮り、あっという間に去っていった。
どのように怪しげなのかというと、彼等の様相から連想するイメージは…

秋葉原・美少女ゲーム・少女陵辱同人マンガ・メイド喫茶・ゲーセン・
・鉄道研究会・テキストサイト管理人…etc.

要はオタクっぽいのである。僕はここで

photo
岡田あーみん「お父さんは心配症」

と殴りこみをかけるべきであったが、あまりの咄嗟の出来事に
呆然としてしまった。

という風に自己欺瞞してみたものの、先ほどはRを、そして今度は
オタク若者を、相次いで制止すべきところで出来なかった僕は
もっと強い態度で臨むべきなのかもしれないと反省した。

嫁はこのことに気付いていなかったので伝えてみたところ

「ヒイ!アイコラとか作るんじゃないでしょうね!」

と震えていた。アイコラとはエロスな写真にアイドルの顔だけ
貼り付ける偽ヌード写真のことで…って何故嫁が知ってるのだ。

「いや、いくらロリコンが多いこの世の中とはいえ、
 いくらなんでもそれはないんじゃないか…」

いささか突っ走り過ぎの嫁をなだめたものの、アイコラまでは
いかなくともRの写真をネット上にアップとかされないだろうなあ、
などと心配したのだが…

それって既に僕と嫁がやっていることであった。
しかも僕と嫁、各々のサイトで。

苦笑いするしかなかった。

ひとまずハトよりも知らない男に近付いちゃいけません、
ということをRに教えようと思う。

ちなみに僕はハトは大嫌いだがハト胸の女性は好きである。
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■哀愁でいと。
2005年04月25日(月)
朝。嫁と娘・Rとで光が丘のスイミングスクールに行き、
妊娠中でプールに入れない嫁に代わって僕がRをプールに入れ、
水の中で戯れる。

昼ゴハンを食べた後、光が丘公園で昼寝もせずに

「遊んでえ」

と手を引くRにされるがまま、公園内を縦横無尽に歩き、走り、
ボールを投げたりして遊びまくる。

午後3時ごろ、家に帰ってようやく眠りに落ちたRであったが、
夕方パッチリ目を覚ましてまたもや僕に

「遊んでえ」

と誘惑され、家の中でもドタバタと暴れまくる。
夕ゴハンを食べ、お風呂の中でもばっしゃばっしゃと僕と
散々遊んだ。そしてようやく寝る時間。布団に入って

「さあR、お父ちゃんといっしょにねんねしよう」

抱き合ってベッドインするのだうへへへ…と誘ったのだが

「ピギャアアーー!」

これまでの甘えモードが一転して拒絶の態度に。

「どうして?今日ずっと一緒だったじゃないか!」

散々貢いできた女に、いざ最後のお楽しみという時に、まんまと
裏切られたかのような気分である。僕が手を広げてRを抱こうとするも

「いなない(いらない)!」

とはっきり拒否され…。

「ひ、ひどい。あまりにもひどい仕打ち…今日ずっと
 遊んでいたのに…アタイとは遊びだったのね…」

「遊びだったんだよ」

嫁、何のフォローもなし。ひとり寂しく不貞寝した僕であった。

翌朝、何事もなかったかのように起きるR。
早速僕のところに絵本を持って来て

「読んでえ…遊んでえ」

との催促が…。僕はもう騙されないぞ!

「ふええん!ふええん!」

「わかったわかった。泣くな。えーと、ミッフィーは…」

やはり騙されるのであった。おそらく一生騙され続く…。
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■妊娠・オブ・女医問い。
2005年04月24日(日)
朝イチで嫁の産婦人科の定期健診があった。
病院に行くと娘・R(1才)が泣き喚くというので、
僕は初めて付き添いで行くこととなった。

「その後は美容院に予約してあるから、Rのお守りを
 お願いね!」

との指示も下った。

嫁の妊娠は5ヶ月目…一般的には安定期と見られる時期である。
夫婦のまぐわいも、腹に負担の掛からないラーゲで交わればOK
とされている。今日医者に解禁のお墨付きが貰えるかもしれない。

今迄嫁に拒絶され続け僕も自重していた、国交もとい性交断絶
の鎖国時代が遂に終わりを告げ、開国しまくり交わりまくりの
大航海時代の幕開けが来るのだろうか。

それに嫁は美容院に行くというから、おめかしする気に
でもなったのだろう。ということは…

「嫁…とうとう僕に抱かれる気になったんだね」

「なるわけないでしょバカー!」

どうやら違ったようだ。あっさり否定されてしまった。

「じゃあドクターにまぐわっていいかどうか聞いてくれんかね」

「聞くわけないでしょバカー!」

そんな感じで性欲獣と化していた僕であったが、

「あ…旦那さんですか。初めましてですよね」

「いつもお世話になってます」

どことなく大谷観音像に似た女医による診察を見、
またお腹の子のエコー画面や心音を見聞きしている内に、

「ああ、この子を悪戯に刺激してはならぬ。嫁にも性的悪戯を
 してはならぬ。安らかに育っておいで…」

と、子を守るべき親としての自覚を取り戻したのであった。

一方でRは僕が抱いていたので大人かったものの、嫁の診察が
終わるや否やとっとと外に出たがって

「プギャアアア!」

と泣き喚く有様で、夜には嫁の腹にパンチを入れて嫁を悶絶させ…
姉としての自覚が全くなし!

Rらしいと言えばらしいが。

我が娘 自覚がなくて 気短く
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■約1回目のプロポーズ。
2005年04月23日(土)
娘・Rと遊びながらいろいろとしゃべる。

「Rちゃん、このシールをここに貼ってください」

「はーい」

「お、いい返事だな」

「〜してください、って言葉には必ずはーいって言うのよ」

と、嫁が説明する。おお、いつのまに覚えたのだ。

「そのピカチュウ、お父さんにください」

「はーい」

おおおお、とてもよい子だ。全てにおいて「はーい」と
返事をするR。そこで僕はドキドキしながらRに最大の
願い事を言ってみた。

「大きくなったらお父さんのお嫁さんになってください」

「はーい」

即答。やった…。ハレルヤ。見よ。僕はRと婚約した。

「フフフ…お父さんは一生忘れないからね…」

「バカじゃないの!」

しかし嫁はそれを許さなかった。分かってるよ。重婚は出来ないよ。
それ以前に娘と結婚は出来ないよ。素でキレるなよ。でもそこは
微笑ましく

「あら〜Rちゃんはお父さんが大好きなのねえ〜」

などと言って和むのが王道なのではないか。ひょっとして嫁は妬いて
いるのだろうか。いや、嫁はそんなタマではないはず。嫁よ、君は僕が
玉の輿に乗せてやったからいいではないか。

玉の輿ではなくて玉の腰であり、玉とは、まあ、いつも
僕がいつもいじくってるアレではあるけど。
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■寝ても醒めてもいたしたい。
2005年04月22日(金)
嫁とふたりで寝ていると、

「最近あなたがどんどん私の方に迫って来るのよ。お陰で私は
 布団の隅に追いやられてギューギューになって寝てるのよ」

僕の寝相が悪いという苦情を言われてしまった。いつも悪いと
言うのなら分かるが、ここ最近そうなっているという。
原因は言わずもがな。

「無意識に女体を求めているのだろうよ」
 
嫁が妊娠中で安定期前なので、現在夫婦のウッフンはご法度。
嫁も不安定なら僕も不安定。特に今回は何度か出血してしまって
いるので厳戒態勢なのである。僕もこのところ特に自制をしている
のだが正直暴動寸前で、寝ている間もどうしてもまぐわいを
求めているようである。

僕は嫁に抱きついて溜息を付く。

「やっちゃダメよ!」

「分かってるよ。はあ〜。まぐわいまぐわいまぐわい…」

「あなた、うるさい!」

「言うだけなら害はないだろう?堪えているのだ…」

「まあいいけど…。でも、きっとお腹の子にも聞こえてるよ」

しまった!胎児はお腹の中にいることから外の物音が聞こえている
という…。僕の恥ずかしい魂の叫びを聞かれてしまったのか…。

僕は嫁の腹をさすってみた。まだ目立たないが確かに新たな命の
膨らみがあった。

「我が子よ…君が男の子だったら、あと15年もすればこの気持ちが
 分かるだろうよ」

「分からなくていいわよ!」

我が子に優しく語りかけたのに怒られてしまった。
胎教したつもりが嫁の説教に。

「はあ〜。まぐわいまぐわい…」

「お願い、寝かせて…」

こうして今夜も何とかしのいでいく、やりたい盛りの僕…。
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■変一夜物語。/昇龍軒と波動軒。
2005年04月21日(木)
ストリートファイターなラーメン屋を見つけた。

■昇龍軒
photophoto

■波動軒
photophotophoto

並んで見ると、とってもヨガファイアーな感じ。

そんなわけで久しぶりに娘・R(1才)が寝る前に
会社から帰って来れた。ちょうど嫁と風呂から
上がってパジャマを着せていたところだった。

Rはオヤスミ前だというのに、僕が珍しく早く
帰ってきたせいか寝るどころかはしゃいでしまって

「てぃ?」

絵本まで持って来て「読め」と要求する始末。

「もう。Rちゃん!ねんねの時間なのよ〜!」

嫁はRを叱ってしまうけれども、僕は

「おれはあやまり方を知らん…」

という速水真澄(ガラスの仮面)の如く娘を叱る術を
知らぬ男。Rのための夜伽話。Rが飽きるまでこの父が
千一夜物語を読んで聞かせてみしょう。

ゆえ、じっくり本を読んで聞かせるのであった。

「えー。ミッフィーは犬のスナッフィーに誕生日の
 プレゼントをあげようと思いました…」

「それ、朝も読んだのよお。寝ましょうよお」

嫁は苦笑いするが僕は続ける。
 
「ミッフィーはスナッフィーを呼びました。
 『スナッフィー!』『わんわん!』」
 
「わんわん!」

Rは犬の叫び声を上げると絵本を僕から奪い去り、
嫁の方に持って行った。続きはママが読んでぇ、という
ことなのだろう。

「わかったわかった。読んであげるから」

さしもの嫁も遂に折れたか、と微笑ましく思ったら

「えー…『わんわん』はい。おしまい」

ぱたん。速攻で絵本を閉じてしまった。

「君、けっこうひどいね」

「そう?フフフ…」

このような冷たい仕打ちをして、Rが将来グレて
しまわないかと心配である。

夜伽話の後に刃物を研ぎ、寝首を掻きに来ても
僕は知りま千一夜物語。
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■愛するあなたへ 贈る言葉。
2005年04月20日(水)
暮れなずむ街の 光と影の中。

夕暮れ時だというのに娘・R(1才)は元気に家の中を
駆け回っていた。いくら遊んでも遊び足りないように
見ゆる。そして僕は近所の本屋に行きたかった。

「R、久しぶりにチャリにでも乗って、お父ちゃんと
 おんもに行こうかあ?」

「ワタシも全然乗ってないから、いいかも」

嫁の承諾も得た。Rは待ってましたとばかりに僕の手を
引き玄関を出た。Rとお買い物。フフフ。まるでデートの
ような。若い娘っ子とふたりきりになるのは久しぶりなので、
つい口説きモードのような喋り口になってしまう。

「Rちゃん、夕陽がきれいだね」

「ハア?あなた、何言ってんの?」

家の中から嫁の声が飛んで来た。ちっ。
聞き耳を立てておったか。

Rを自転車の子供席に乗せるて走ると、久しぶりのチャリに
興奮したのだろう、

「キャアアア!とわおおううう!」

Rは大喜びの声を上げた。僕も嬉しくなって

「暮れーなどぅむー街のー♪ひかぁりとー
 はげあーたまー♪」

歌いながらチャリを走らせ、やがて本屋に着いた。しかし
悲劇はそこから始まった。Rをチャリから降ろすなや否や

「ギャアアアアア!」

大声で泣き始めてしまった。

「あらら、どうしたの」

チャリ席に戻すとピタリと泣き止むも、

「本屋でお買い物するんですよ」

再び抱き上げるとまたもや大泣き。どうやらもっとチャリに
乗っていたいらしい。いくらあやしてもレイザーラモン住谷の
ハードゲイに襲われたかのような大絶叫を上げ、商店街にRの
叫び声が轟いた。

道行く人が皆訝しげに僕の方を見る。へ、へへ…怪しいもん
じゃないよ…おいらベロってんだ…。

しかし元々ここはオタクが多い街。それに僕は最近お気に入りの
「アキバ系」とでかでかと書かれた服を着ており、

「幼女萌え変質者による幼女誘拐」

「いたいけな幼女にいたずら」

などと思われているのではないか…。い、いや、親子
なんです…。

ともかくRが一向に泣き止まないので本屋入店を断念。
仕方なくRをチャリに乗せて家にUターンしたのであった。

いくら僕があんな歌を歌っていたからといって

「涙こらえて 微笑むよりも 涙枯れるまで 泣くほうがいい」

歌詞の字面通りに泣きわめくことないじゃないかよう…。
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■艶姿水着娘。
2005年04月19日(火)
日曜日は嫁と娘・R(1才)が通うスイミングスクールに
行き、Rと戯れていた。

嫁が妊娠したことをインストラクターに相談したところ、
これ以上続けることは出来ませんと言われてしまったので
泣く泣く今月いっぱいで退会することになった。レッスンは
平日しかやってないので僕が付き添うことは出来ないのである。

ただ、日曜日はレッスンはないが、会員が自由に泳げるよう
プールを開放してくれているので、会費がもったいないので
僕が付いて行ったのである。

何と言っても楽しみなのはRの水着姿が見れること。
親馬鹿ゆえ、どんなグラビヤアイドルのはみ乳水着写真
よりも、Rのその艶姿にシビれる憧れるゥ。

嫁がRを着替えさせてくれたので、僕もとっとと更衣室に入って
水着に着替えてプールサイドに降り立つと…。

photo

「R、可愛いね可愛いね可愛いね」

それこそコスプレ娘に齧り付くオタクカメラ小僧の如くデジカメで
撮りまくっていたのだが

「早くRをプールに入れてあげてよ!11時までなのよ!
 時間ないのよ!」

趣のない嫁が僕をせかすので、デジカメを嫁に預け

「たくさん撮れよ!」

と命じてRの手を引いてプールに入ったのであった。
僕の肩に手を掴まらせてバタ足の練習…。Rは怖がることなく
楽しそうにしている。せっかくここまで馴染んで来たのに
退会してしまうのはやはり口惜しいと感じるのであった。

しかし水着姿のRには色気すら感じる。素っ裸でも何も
感じないのに(感じたらそれはそれで危ない)これは僕が
コスプレフェチだからだろうか。

この瑞々しい娘もいずれどこぞの馬の骨の手に渡ってしまう
のか、と考えるとやはり口惜しいと感じるのであった。

Rを時間ギリギリまで遊ばせてプールから上がって、
嫁からデジカメを奪い取って早速画像チェック。

人魚姫のようなRに混じって、ずぶ濡れの船幽霊のような
オヤジが映っていた。僕だった。すぐ消した。

「あなた、来週もプールお願いね!」

嫁はまたもや僕にRのプール付き添いをさせることを命じた。
Rが伸び伸びと楽しんでいる姿を見て、今日でおしまいに
するのは嫁も不憫に思ったのだろう。

僕も否も応もない。Rの水着姿が見れるのなら例え火の中
水の中。だから水の中だってば。

どこへだってすっ飛んでいく所存である。

飛んでイスタンプール。
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■遠山の嫁さん。
2005年04月18日(月)
「どおおおお!」

家の中で娘・R(1才)が暴れていたので、近所の公園に
連れて行った。嫁は朝から不機嫌で付いて来ず…。

さては女の子の日かウヒョヒョと下衆な勘繰りをしてみたが、
よく考えたら嫁は妊娠4ヶ月なのでそれはありえなかった。

ま、それよりも僕らは楽しく遊ぼう!とRを公園に解き放つと、
Rはあっという間に遠くに走って行ってしまった。

公園の桜の木には未だ花が残っていた。折りしも一陣の強い風が
びょおっと吹き、夥しい花びらが舞った。視界一面が桜色に染まり…
何という幻想的な景色であることよ…。

目と心を奪われていたらいつの間にかRの姿を見失ってしまった。
Rもちょうど桜色の服を着ており、まるでRも桜の花のひとひらと化し
溶け込んでしまったような…。

「オトウチャン…実はアタチは桜の精で、花びらが散る頃に
 帰らなければならないの…今までアリガトウ…」

などという悲しい物語が一瞬にして頭の中を横切ったが

「どおおおお!」

Rはハトを猛追して戻って来た。やはりこの子は僕の子だ。
しかし安堵したのも束の間、見目麗しき婦人がやって来て

「あらーRちゃん」

と声をかけてきた。はて、どちら様で…。僕は婦人を凝視した
まま固まってしまった。

「そうだR、お前を知っている人だぞ」

Rに視線を移してみると、Rもガンタレたまま固まっていた。
やはりこの子は僕の子だ。血は水よりも濃し。

「奥さんにはお世話になってます」

良く見ると婦人の後ろには、Rと同じぐらいの背の女の子が
立っていたので、

「ああ公園のお友達ですか」

ようやく嫁の公園仲間だと気付いたのだった。こんな近所に
美人子持ち婦人がいたのかと暫く目が離せなかった。

今まで若い娘しか目に入らなかったが、ひょっとして2005年は
人妻の時代かもしれぬ。SEXPO'2005、愛☆恥丘博。お近づきに
なろうかしらん、と邪悪な謀略を企てていたところ、Rが

「あきゃきゃ!」

と僕の後ろを指差した。ん?と振り返っていると、そこには
他ならぬ嫁の姿が。ヒイイイイ!お前は後ろの百太郎か。

「や、やあ。君も来たの」

「うん。あ、はーい、こんにちは」

嫁と美人子持ち人妻が挨拶していた。そしてまた風が吹き
桜の花びらが乱舞する。よかった…。変なことをしていたら
公園の砂場は直ちにお白州となり、僕は嫁に市中引き回しの上
磔獄門にされるところであった。

もちろん決め台詞は

「この桜吹雪が目に入らぬかオウオウオウ」

である。
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■お父さんのためのソリャナイデショー講座。
2005年04月17日(日)
娘・R(1才)は徐々に言葉を覚えて来ているが、どうしても
「パパ」と呼んでくれない。

「Rちゃん、犬、わんわん」

「わんわん!」

「猫、にゃんにゃん」

「なんなん!」

「ママ」

「まま!」

「パパ」

「まま!」

「パ!パ!」

「まま!まま!まま!」

今日もダメであった。「ママ」は言えるのに、「パパ」と呼んでくれと
請うても何故か「まま!まま!」と連呼する。「ポッポ」(鳩)は言える
のでパ行は言える筈であるのに。

そもそも僕は「パパ」ではなく「お父さん」と呼んで欲しいの
である。「パパ」などという毛唐の言葉より「お父さん」と
呼ばれた方がときめき度が高い。しかしなかなか難しそうだから
敢えて「パパ」で妥協しているのだ。

「なんか意地でもパパって言わないみたいね」

勝ち誇った嫁が苦笑いする。僕は愛されてないのだろうか。
それとも僕の愛が足りないのだろうか。愛の注ぎ方だったら
嫁へのそれの軽く7倍は行っていると思うのだが。

そもそもRは「パパ」と「ママ」の区別がついているのだろうか?
されば問いかけ方を少し変えてみよう。

「Rちゃん、ママはどこにいるかな?」

するとRは僕の元を離れ、テテテ…と歩いて嫁の腕にひしと
抱きついた。これは理解出来ているようだ。

「じゃあ、パパはどこにいるかな?」

Rはにっこりと笑って嫁の腕を離れると、僕の元に戻って来た。
そう。分かっているではないか。さあ、お父ちゃんが抱きしめて
あげよう…。

と思ったのも束の間、Rは僕を通り過ぎてしまい、ぎゅっと抱きしめた
物は、半透明の袋で「東京都指定」と書いてある…

「R、それ、生ゴミ…」

娘にとって僕は生ゴミと等しい存在だったようだ…。
生ゴミ系父親。それが僕。

「ぷぷぷ」

嫁の微かな笑い声が聞こえた。おのれ。僕が生ゴミ系なら、煮ても
焼いても食えない嫁はさしずめ燃えないゴミ系であることよ。
ベッドの上でも燃えてくれないし。

将来姥捨て山に不法投棄されないよう、
生ゴミ系父親を脱出し、せめて
ナゴミ系父親になりたい今日この頃。
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■夫婦のまんが道。
2005年04月16日(土)
娘・R(1才)が寝静まった、僕と嫁との夫婦の時間…。

まったりと愛を語ろうぜ今夜のトゥナイト、とか
ふたりきりで燃え上がろうぜ情熱のパッション、とか
星の数だけ交わそうぜ接吻のベーゼ、とか

そういった艶っぽいものは何もなく、嫁は寝床で僕の
マンガを勝手に読んでいた。しかも「ガラスの仮面」。
このオタク妻めが。

何となくベタベタしたくなった僕は、嫁の隣に寝転がり
マンガを覗き込んだり抱きついたりして、

「マンガじゃなくてボクチンをかまって…」

と、愛のPING送信をしていたところ

「あなた…」

おお、愛のパケットが嫁に届いたか…と思ったら

「あなた、コレ読み終わったから41巻持って来て」

という単なる使いっ走り返信であった。嫁の言う通りにはせず、
物凄いドエロマンガを代わりに持って来ようと思ったが、その
ドエロスマンガにより僕の性的嗜好を嫁に勘ぐられる事を
考えると、途方もなく恥ずかしくなってきたので、

「はい。41巻。あと1巻でオワリだよ」

素直に持って来、また嫁に添い寝するのであった。
物語のクライマックスに没頭する嫁。僕は何故か性的興奮を催し
深夜のクライマックスに達し、嫁のそばで腰をヘコヘコさせて
それが嫁にも伝わるよう愛のDoS攻撃を開始したところ

「あなた…」

おお、遂に嫁もダウンして僕の愛を受け入れたのか…と思ったら

「揺らさないで。マンガ読めなくなるから」

おそろしい嫁!マンガより僕の鼻毛を読んでくれ。

嫁はマンガ。
僕はフマンが…。
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■けっこうなご趣味で…。
2005年04月15日(金)
またもやミッフィーグッズを手に入れたので
Rに与えることにした。Rはキャアキャアと喜んで
くれたが嫁があきれた顔で僕を見つめていた。

「あなた、またミッフィー?」

「そうだよ」

僕はちょっと前もミッフィーの絵本を買ってきたばかりだ。

「どうしたの?そんなに好きになったの?今まで
 ミッフィーなんて見向きもしなかったじゃない!」

当たり前だ。三十路男がミッフィーグッズに心を奪われ、
目をキラキラさせている姿なぞ、気持ち悪くて見たくもない。

「保険のおばちゃんにもらったんだよ!ミッフィーは
 Rが大好きだからな」

僕はRの喜ぶ顔が見たいだけである。惚れた相手の
趣味に合わせる、なんてことはよくある話ではないか。

かつて近所にいた僕のお気に入りの美少女Rちゃんが
(Rの名前のルーツの伝説的美少女。ここ1年半音信不通…)
よりによってホモ小説にはまってしまった時、僕はRちゃんから
大量に送られまくってきたホモ小説をイヤイヤながら読み倒した
ことがあった。

これも惚れた相手の趣味に合わせるため。相手に恋焦れる故の
苦行である。さすがにこの時は男色小説なだけに難色を示したが…。

それに比べればミッフィーなどは極めてまともである。
願わくばRはこの父の許容範囲の趣味を持って欲しい。

「お父さん、ホモになって」

などと言われてもまいっちんぐ。
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■尻☆滅裂。
2005年04月14日(木)
いつも娘・R(1才)が寝ている隣に僕も寝る。

娘と一緒に寝れるというのはそれだけで幸せである。
いつまでも一緒に寝て欲しい。例え将来Rが結婚して
新婚初夜が来ようとも一緒に寝て欲しい。
そして新郎の寝首を掻く。

それにしてもRの寝相はいつも奇妙だ。うつぶせになり、
何故かぷりっと上に突き出しているお尻がなんとも可愛い。
しかしこんな格好で苦しくないのだろうか。

それにこの格好、どこかで見たことがあるような…と
デジャヴに襲われていたところ、

あ、思い出した。

photo

女尻だ。(わいせつ+みだらなAVシリーズ)

どうりで僕の目を捉えて離さないお尻であることよ。
かつて僕と嫁が愛欲溢れる中であった頃、布団の中で
背中と背中を合わせ、それからお尻をくっつけ合って

「僕とチミとはお尻合い〜」

などという神をも恐れぬ破廉恥でおポンチな行為を
していたものだ。しかし今は愛欲は枯れ、そんなことは
もうしてくれない。だから今宵はRの女尻とお尻合いして
寝よう。そう思った次第。

しかし…Rのお尻が上を向いていて、どうにもお尻を
合わせられぬ!

お尻合いができず、歯ぎ尻する夜なのであった。
そしてひとりで怪しげな行為をしていたことに気付いて
我に返り、激しい自己嫌悪と共に眠りに落ちるのであった。

お尻だけに、割れに返る。なんつってウヒャヒャ。

そしてこの日記も尻切れトンボで終わる。
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■ショップ急急如律令。
2005年04月13日(水)
近所に「ショップ99」が出来た。

百円ショップより1円安いぜ!でも消費税があるから
本当は104円だぜ!罠にかかったな馬鹿め!

というお茶目な趣旨の店のようなので、会社帰りに
寄ってみた。普通、丁寧なレジの店員は

「なんとかが1点、なんとかが1点…」

ひとつひとつ品物を読み上げてレジを打っていくのに、
ここの店員は

「いってん!いってん!いってん!いってん!」

狂ったように「いってん!」だけを繰り返す、恐るべき
カリキュラムマシーンと化しており、思わず榊原郁恵が
「ものまね王座決定戦」で

「じってん!じってん!じってん!じってん!はってん!」

と連呼するさまを思い出してしまった(8点は針すなお)
僕はカップラーメンでも買おうかと思っていたのだが、

「幼児用アンパンマンクッキー」

という心ときめく商品を見つけ、釘付けになってしまった。
何故ならば、幼児といえば僕の愛娘・R(1才)である。そして
Rはアンパンマンとクッキーが大好き。

これをRが気に入らないわけはない。きっと大喜びするであろうし、
おまけにパパ大好きちゅー、と愛のベーゼをくれるかもしれない。
Rのハートをガッチリキャッチ。しかもお値段なんと99円(本当は104円)

あらやだ、あたしったらカリスマ主婦も真っ青の買い物上手。
そんなわけで即購入した。

翌朝、Rが目覚めると台所に置いてあったアンパンマンクッキーを

「あ!」

目敏く見つけ、思惑通り気に入ったようで手に持ったまま離さない。
嫁もこれを見て

「99円だけど結構量がありそうだし、いいかも」

コストパフォーマンスを褒め称え、僕も嬉しくなった。

「おやつの時間に食べなさいね」

と、Rの頭を撫でて会社に出掛けたのであった。

…。

あ、ちゅーしてもらうの忘れた!

昔…歌舞伎町に「痴漢鉄道999999(シックスナイン)」という
風俗店があった。

だから近い将来「ショップ999999」も出来るに違いない。
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■めんめんたるメンタル攻撃。
2005年04月12日(火)
「へえ、○○受かったんだ」

というセリフだったと思う。資格取得の通信教育会社のCM。
「○○」には僕が何年も受けて未だ落ち続けている資格の
名前が入る。だからいやーな感じで眺めていたのだが、

「そういえばあなた、○○って受かったの?」

痛いところだけは確実にクリティカルヒットさせて来る嫁が
すさかず突っ込んできたので

「いや、それは、聞かないでくれ…」

「は?」

「頼む。察してくれ…」

チクチクと痛む心に耐えながら嫁を制した。

「あら、ごめんなさい。おほほほほ」

「君は僕の心の傷に触れたんだよ」

僕は少しだけムッとしたので訴えてみたが、嫁はただ
笑うのみであった。

その後、娘・R(1才)を風呂に入れるために僕が一足先に
全裸になり、Rの服を脱がせつつだらだらと戯れていたら
嫁が「早く入りなさいよ!」と怒ったので

「ああすまん。R。じゃあ早くお風呂行こうね」

そそくさと風呂場に行こうとずらかったのだが、

「いつまでも裸でうろついていないでよ!気持ち悪い!」

僕の背中に突き刺すような嫁の一言が。僕だって年と共に
張りがなくなっていくボデーラインは気にしているのだ。
何故かどんどん長くなる乳毛とか、我ながら気持ち悪いとか
思っていただけに

「君はひどいことを!さっきから心の傷に触れまくりだよ!」

「あはは…いえ、今のはちょっと冗談よ」

「僕の股間には全然触ってくれないくせに、心の傷ばっかり
 触りまくりやがってー!」

「あっはっは」

嫁のメンタル攻撃に絶えかね、つい夜の生活事情の不満をも
ぶちまけてしまったが、嫁はまたもや笑って流すばかりであった。
人をメンタル面から突くばかりか、自分のメンタル面は強くなった
ような…おそろしい嫁!

嫁は妊娠中ということもあるのだが、こうもけんもほろろに相手に
されないと、僕は風俗とか行ってしまいそうな誘惑に駆られてしまう。
幸い近くの池袋はヘルスなどの風俗が充実したエロスシティー。

むしろ精神面の傷を癒すためにはヘルスあたりに行った方が
良いのである。

これを医学用語でメンタルヘルスといいます。
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■浅草うさんくさ花見。
2005年04月11日(月)
浅草の隅田公園に花見に行った。

既に桜は散り始めていたがそれでも桜並木は桃色桃色で
綺麗であった。川の両岸の桜並木を楽しめる遊覧船も
出ていたので

「乗ってみるかい?」

なんてことを言っていたのだが長蛇の列で断念した。

娘・R(1才)は背が小さいので桜が視界に入らないせいか、
桜より隅田川を渡っていく東武線の電車をじーっと見つめて

「ばいばーい」

と手を振っていたりした。お前は鉄道マニアか。鉄子か。
Rどうにも桜より隅田川を見るのが気に入ってしまい、
言問橋付近の川沿いの道を歩かせておくことにした。

「てぃ?てぃ?」

川の上を飛んで行く鳥を指差して「あれは何?」と
聞いてくるので

「あれなむ都鳥」

などと伊勢物語の物真似をしていたところ、先程の
遊覧船が川を下って来た。船の中、上に溢れんばかりの
人がどっちゃり乗っていて、

「なんか奴隷船みたいだね…」

嫁とふたりで眺めていたのであった。嫁はこの花見にあたって、

「花見団子が食べたい!」

と死ぬほど言っていたので、僕が買ってきた団子を広げて
食べることにした。

「Rは…団子は食べられるかな?」

そーっと団子をRの口元に持って行ったら、食べられるどころではなく
ほとんど1本平らげてしまった。

「Rちゃんは花より団子だねえ」

嫁がコロコロと笑っていた。

「ふふふ、お母さんは花より珍子だけどな」

ついおやじギャグを放ってしまったところ、これは無視された。

浅草。おやじくさ。
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■おとなと絵本。
2005年04月10日(日)
本屋に寄ったら娘・R(1才)がウットリしそうな
マイミッフィーの絵本があったのでつい買ってしまった。

ちなみにRが好きなキャラクターランキング(4/10)
(ロリコン調べ)

1アンパンマン
2ピカチュウ
3マイミッフィー

僕が好きな「おじゃる丸」や「どこでもいっしょ」の
「トロ」を何とかRのお気に入りにさせたいところだが、
グッズの少なさがネックでなかなか認知度が高まらない
のが難点である。ピカチュウは僕が昔ゲーセンで捕獲
しまくった何十匹を全て与えて遊ばせているため、健闘の
第2位である。

しかし何といっても強いのはアンパンマンやサンリオである。
子供を洗脳させる気満々のようで、おもちゃ屋に行くと
ありとあらゆるグッズが揃っており口惜しい。

さて夜、マイミッフィーの絵本をRの枕元に置いておいた
すると翌朝、目を覚ましたRが

「あちゃ!」

ものすごい勢いで跳びつき、僕に読んで読んでとせがむ。
ふふふ、Rのハートをガッチリキャッチ。更にRは僕と絵本を
読みながら

「ちゅ」

とちゅーをしてくれたではないか。あな嬉しや…。
お、お父さん今日も本買っちゃうからね!
感激も醒め止まぬまま、再び本屋に向かった。

しかし最初はRが好みそうな絵本を探しているはずだったのに、
本屋を出てきた時に抱えていたものは

photo
北斗の拳1〜16巻。何故。

当然Rはちゅーしてくれなかった。その上読み始めた途端に
Rに略奪され、カバーを剥がされてボロボロになってしまった。

でも読みたかったのである。北斗の拳。接吻はもらえなかった
けれども、Rが寝た後一気に読み進める幸せも捨て難い。

娘の愛のしるしよりオタク欲望を選んでしまった訳だが

photo

自分は、その、不器用な男なので…。

高倉の拳。
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■女体の神秘と僕の陳腐。
2005年04月09日(土)
仕事から帰って来て、妊娠4カ月の嫁に聞く。

「出血はなかったか?」

「ないです」

3日前に出血したことを恐ろしさのあまり誰にも言えず、
ようやく昨日告白した嫁。今は平穏なようだが、僕は
医者に行ったほうがいいんじゃないかなあと思う。

しかし嫁は怖いのかどうかは知らぬが医者を避けている
ようで、あまりしつこく「病院行け」と言うのも憚れる。
一緒に付いて行きたいところだけど…年度の初めで死ぬ程
忙しく、抜け出すのもままならない。

そして嫁は今日友達と花見に行ったらしい。…いいんだろうか。

「嫁、そんな動き回って大丈夫なのか?」

「そんな遠くないから平気だよ」

ひょっとして僕だけの杞憂なのか?僕には女体の神秘は分からぬ。
もう女体の判断は女人に任そう。

嫁は花見。僕は日和見。

お嫁サンバは郷ひろみ。
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■イチモツれば山となる。
2005年04月08日(金)
photo

巨大なイチモツが街を練り歩く「かなまら祭り」から帰った夜、
それにあやかってか僕のかなまら様も暴れていたので

「嫁、ちょっと舐めるなりして鎮めてくれぬか」

と頼んだところ、ものすごい勢いで顔をそむけ、

「昼間、あんなもんをずっと見てたからお腹一杯なのよ!
 ゲップが出そうなのよ!これ以上あの形は見たくない!」

全力で拒否されてしまった。。あれを見て今夜盛り上がる
カップルもいるのではないかと思っていたのだが

「男は知らないけど女に限ってはないと思うわ…」

とのことだったが果たしてそうだろうか。しかし嫁にとっては
相当インパクトのある祭りだったようである。

そんなことがあってから3日後、何とはなしに

「嫁、腹の具合はどうだ?」

と聞いてみたところ、嫁の表情が急に強張った。嫁は
現在妊娠4ヶ月目である。

「実は…かなまら祭りの夜、多分あなたと話している時に
 お腹から出血してて…下着に血の跡があって…」

「ええー!何故すぐ言ってくれないんだよ!」

嫁は1ヶ月前にも出血があり、真っ青になって医者に電話したり
僕も会社を休んだりしたものだった。しかし今更言われても…。

「恐ろしくて恐ろしくて、今まで誰にも言えなかったのよォォ!」
 ああ、やっと言えた。」

ガタガタと震えながらの悲痛の叫び。確かに気持ちは分かるが…。

「医者は?」

「いえ。また『安静してなさい』って言われるだけでしょう?」

「でも前は小さ過ぎてダメだったけど、今は薬を使用して
 大丈夫な時期になってるかもしれないじゃないか」

「うーん」

嫁は迷ってしまっているようだ。僕も迷っている。
この間見せてもらったお腹のCTスキャンの写真には、
お子は元気そうに映っていたし、実際ピョンピョン
跳ねていたというし…。

「しかしどうしてまた出血しちゃったんだろう。
 激しい運動とか何もしてないよね。かなまら祭りに
 行っただけだよね」

「あんなイチモツを見てしまったからそれがショックで…」

10年以上僕とまぐわいつつ、娘・R(1才)も産んでおきながら
ウブな生娘のようなことを言われても…。

「それから後の出血は?」

「ない。大丈夫」

うーん。僕は無理矢理にでも連れて行くべきなのであろうか…。
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■ようこそここへ。靴靴靴靴。
2005年04月07日(木)
朝、娘・R(1才)が寝起きざま、いきなり玄関に向かって
猛ダッシュしていった。

すわ、まさか初めての家出か…と朝っぱらから僕の背筋に
戦慄が走ったが、Rはすぐに戻って来た。

お気に入りのアンパンマンの靴を持って。

「てぃ?」

Rは「履かせて」と言っているのだから、ここはRを
叱らなければならない。

「素足のまま靴を履くと水虫になるぞ!」

いや、叱る趣旨が違っていた。

「家の中で靴を履いちゃいけません!」

しかし尻の穴に入れても痛くない愛娘の、期待満々の
瞳に見つめられては、僕はそれを突っぱねる術を知らない。

「何を持って来てるのよもう〜」

と嫁もやんわり叱るがそれ以上は言わない。

「しょうがないなあもう」

最初に履かせた頃はギャアギャア泣いて嫌がったのに
成長したものよ、と実は喜びつつ履かせるのであった。
実際、足も成長して靴のサイズも12.5センチ。もう少しで
僕のマーラーを越えそうである。大きくなったものだ。

(僕はRが嫁の腹にいる頃から、Rの成長具合を自分の
 マーラーと比較する癖がある)

「でへへへへー」

Rは嬉しそうに土足で家中を駆け回る。靴の感覚を楽しむかの
ようにわざとドタドタと足踏みもする。そんなに靴が気に入った
のなら、ガラスの靴でもこしらえてやろうかしら、なんてことも
考えてしまう。そしてガラスの靴を片方だけ持ち、

「僕の可愛いシンデレラ…君の王子様はお父さんなんだよ!」

なんてシンデレラごっこをしたら、さぞかしRの素敵な思い出に
なるであろうよ。トラウマになるかもしれないけど。

しかしいずれRが成長した時、どこぞの男がガラスの靴を持って、
こうしてRを訪ねて来るんだろうか。そしてRは靴を履いて男と
外に出て行ってしまうんだろうなあ…。

ま、その前にそんな男が来ようものなら、僕はガラスの靴なぞ
即座に叩き割って

「お前はもう死んでれら」

なんつって追い返してやる。

僕はヘン靴おやじなのである。
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■くちびるネットワーク。
2005年04月06日(水)
相変わらず娘・R(1才)が僕にくちづけしてくれるのを
待つ今日この頃。

嫁にはしてくれるのに、僕には頑なに拒否するとは
どういうことなのであろうか、と煩悶する日々。

そんな中、Rとお風呂に入っていた。風呂には水に濡れても
OKな動物のポスターが貼ってあり、それを見ながら

「犬、わんわん、ひつじ、めーめー」

などとRに教え込んでいた。Rは「わわん」「めめー」と
たどたどしくではあるが随分言えるようになっている。

「じゃあ鳥。ちゅんちゅん」

「ちゅ、ちゅ」

お、Rが今、ちゅーをする口になっている。やるなら今だ!

「Rちゃん、お父さんにちゅーは?」

するとRはニコニコと僕の唇に

「ちゅ」

とくちづけしてくれたではないか。ああああ、全身の力が
抜けてしまった。なんて柔らかい唇…。考えてみれば相手から
されるくちづけなんて何年ぶりだろう。自分からするより
相手からされるくちづけのほうが気持ちいいのではないか、
と今更娘に気付かされた瞬間であった。

「嫁、ついにRがちゅーしてくれたぞ」

風呂から出て来てからすぐに嫁に報告したところ

「あらそう、よかったわねえ」

なんとも生返事のような実感の伴わない答えが返って来た。
あれ、ひょっとして妬いちゃってるの?ゲシシッ。

やがてRも寝て、僕らも寝る頃になった深夜。

「嫁〜、おやすみのちゅーしてくれ〜」

寝る前に嫁の唇も所望したのだが

「はあ?Rにしてもらったからいいでしょ」

あれ、やっぱり妬いちゃってるの?ゲシシッ。

嫁のくちづけはおあづけな夜。
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■愛の容量。
2005年04月05日(火)
photo
昨日の日記で取り上げた、外人さんが着ていた「巨根Tシャツ」
そのオンラインショップを見つけてしまった。欲しい…。
http://www.tshirthell.com/store/product.php?productid=292

さて、嫁のお腹の中の写真を見せてもらった。

CTスキャンの写真はいつ見ても心霊写真のような、
画像が荒くて呪われそうなものであるが、これは我が子。

体からひょろりと腕が伸びていて、手をこちらに振って
いるような姿がいじらしい。顔もちょうどこちらを向いて
おり、笑っているように見えるのがまた愛くるしい。

「ベストショットでしょう」

嫁の言うとおり、着実に成長しているのがよく分かった。
ようやくこの子が「生きてる」と実感した瞬間であった。

嫁からすれば一身同体であるし、つわりもあるし出血も
あったし、何寝ボケたこと言ってんのよ!といった
感じだろうけど。

今は長女のR(1才)が可愛過ぎて可愛過ぎて全ての愛を
注いでいるため、どうしてもこのお腹の子よりRに目が
行ってしまうのが正直なところである。

Rがチョロチョロと歩き回って甘えて来たり、本を読めと
要求して来たり、ハナを垂らしたりしていと、どうしても
Rに注意が行ってしまう。

僕は我が子達を平等に愛せるのだろうか。複数の子を持つ
世間の親たちは皆そう出来ているのだろうか。それとも
愛せないけど、それは言わない約束で、できるだけ平等に
接することによって均衡を保っているのだろうか。今から
そんな心配をしてしまう。

よく子供の頃の写真が、兄の方が弟の3倍もあって…という
話を聞くが、あれって当の弟本人はどう感じるのだろう。

いや…産まれて来れば我が子は皆可愛かろう。きっとそうだ。
深く考えるのはよそう。杞憂になることを祈る。そう思うこと
にした。僕がマタニティブルーになってどうする。

「そうそう、今年はRの七五三なのよ」

嫁が違う話題に切り替えたところではっとなった。

「え、そうか。数えで3才か。早いなあ…」

Rにどんな着物を着せようかぐへへ、とまたR溺愛モードに
変化しつつも

「11月だから、順調に行けばお腹の子が産まれて1ヶ月の頃
 なのよ。だからお礼参りも一緒にやっちゃおう」

「そうか、タイミングいいなあ」

というわけで長女も次女(長男?)も皆可愛い。
ふたりまとめて祝ったれ。やれめでたや。
というハレルヤ思考で当面行くことにした。

あとは順調に育ち、産まれて来る事を願い、
七五三が大誤算にならないことを祈るばかりである。
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■かなまら祭り〜男根神輿が街を練り歩く〜
2005年04月04日(月)
川崎の金山神社の「かなまら祭り」に行った。
嫁と娘・R(1才)と、美人OLちあきちゃんとお友達のフジモリ氏の5人で。
写真は祭りの中、街を練り歩く神輿である。言うまでもなく男根である。ヒンドゥー教で言うところのリンガである。


金山神社は金山比古神・金山比売神という鍛冶の夫婦神を祭っている。
江戸時代川崎宿の飯盛女達の願掛けに端を発し、「かなまら祭り」が行われる
ようになった。商売繁盛・子孫繁栄・安産・縁結び・夫婦和合のご利益が
あるという。

これは僕の幼稚な推測だが、金山神社と「かなまら(男根)」の繋がりは、

「天の金山の鉄を取りて、鍛人天津麻羅を求めて」

という古事記の一文に登場する同じ鍛冶の神・天津麻羅(あまつまら・
天地真理ではない)に関係するのでは、と思うのだが南方熊楠でも
読んで研究したほうがいいのかも知れない。

近年ではフランス人ジャーナリストに紹介されてからはエイズ除けの
祭りとして世界的に有名になり、「ウタマロフェスティバル」と呼ばれ、
また電気グルーヴのピエール瀧も雑誌のコラムで紹介したりして、
ますます有名になった。確かに外国人(それもゲイっぽい)が多く
集まっていた。

この日、街に出撃した男根神輿は3基。その中で最も巨大でビザールな
ものが冒頭の写真の「エリザベス神輿」である。亀戸の女装クラブ
「エリザベス会館」所有のもので、オカマさん達がこの日集結し、



「でっかいマラ!かーなーまーら!」

と、声だけは野太い男になって担いでいく。掛け声は時々

「オカモト!オカモト!」

何故かコンドームのメーカーを連呼していたりして、僕はもう嬉しくて
しょうがなかったのだが、嫁はというと、

「私は楽しくない。電車の中でモロ出しされた痴漢を思い出す…」

思わぬ心の傷を甦らせてしまった。すまぬ嫁。落ち着いてくれ。
これは縁起物だと思ってくれ。

嫁のみならず、汚れ無き愛娘・Rにもこんな物を見せるのはどうか、
と良心が痛んだが、幸か不幸か神輿の周りはもの凄い人だかりで、
小さなRには見えなかったと思う。敢えて肩車して見せようとも
しなかった。当のRは掛け声だけは聞こえていたようで、それに
合わせて叩いておりノリノリであったが…おそろしい子!
Rはそのうちお昼寝になってしまった。

一方フジモリ氏は神輿に付いている紙垂(シデ:ギザギザの紙)を見て

「あれって…ティッシュのカスみたいですよね…」

と女性ならではの卓見を吐くので

「そうそう!あの部分がちょうど残りやすいんだよね!」

僕は膝を叩いて喜んだのだが

「やめてくださいよ!生々しい!」

逆に嫌がられてしまった。

その後ちあきちゃん達は境内に奉ってある、
まるでミサイルのような男根群にまたがったり
触ったりして子孫繁栄を願う。


その他、印象に残った光景をいくつか…。

この日のTシャツ大賞。
「巨根」(I'm Huge In Japan)というTシャツを堂々と着ていた外人さん。今日着ずにいつ着るんだ、みたいな。思わず一緒に写真を撮ってもらった僕はアキバ系。

マラの形をした徳利から出てくる「白濁」酒を振舞ってもらえた。細部にまで凝っているというか…。

焼酎「金玉」と銘酒「万古」
読み方は「きんぎょく」と「ばんこ」念の為。
初代インカ皇帝マンコ=カバックもびっくりな名前

「子供が出来ますように」という真面目な願い事ばかりの中で、いかがわしい絵馬を発見。

頭がマラになったマラギャル。

外国人用に英語の看板。ペニス・プッシー600円。そういう飴細工が売っていたのである。


かなまら祭りを充分に楽しんで、ちあきちゃんとフジモリ氏を別れ、
家に着いた僕と嫁。もっとも嫁は

「もういい。おなかいっぱい」

といった感じでゲップを出しそうな感じであったが。すまんのう。
僕に付き合わせてしまって。嫁にとってはこの祭り、あまり
求めるものは無かったかもしれない。

しかし僕はと言えば、「夫婦和合」の願いがある。現在は嫁の安定期前
なので「和合」は自粛しているが、今日のかなまら祭りの勢いを借り、

「嫁よ、あとどれくらいで解禁だろうか」

と迫ってみたところ

「まだだめ!あと1週間!」

ということで、まだまだ我慢は続きそうであった。

もーいーかい。
まーらだよ。

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■社会のWINDOWS。
2005年04月03日(日)
パーカー懲らしめておやり今日着ていた服は、背中にカメハメ波
だの北斗百烈拳だの炎のコマだの
といった往年の必殺技が記された
パーカー。

すると娘・R(1才)が興味を示して寄って
来た。しかしRが注目したのは背中では
なく、胸に付いているチャック。

チャックに手をかけ、じーーーーっと一気
に下ろすのである。


下ろし切った後には上げようとするのだが、まだ
ぶきっちょさんのRはうまく上げることが出来ず

「てぃ?」

僕にやるように命じ、僕が上まで戻すとまたじーーーっと
下げるのであった。これが無限ループで続く。そんなに
楽しいことなのか?そんなにチャックが好きなのか?
お前はチャックウィルソンか?(古いなあ)

古いついでに、今の若い人はチャックなんて言葉は
使わないかもしれない。僕はハンガーのことを未だに
「えもんかけ」と呼ぶおじさんなのでその辺りのセンスが
かなりやばい。以後ファスナーと書くことにする。

Rがそんなにファスナー好きなのであれば、何もファスナーは
パーカーに付いているものだけではない。もうちょっと下には
社会の窓がある。こんなところは恥ずかしくて嫁にも触れさせ
ないところではあるが、

「でもアタイ、Rになら何でも許せるような気がするんだ」

娘を喜ばす為なら何でもしようぞ、という献身的な気分になり
決意を固めて

「R、ほれ、ここにもあるよ」

足を開いてそのソシアルファスナーをRに示した。

「あちゅわ!」

Rは迷うことなくソシアルウィンドウに食らいつき、僕の股間の
ウィンドウズXP・SP2(セクハラパック2)を開き始めた。…が、

「ごごごごごめん、やっぱここはダメ!」

僕が恥ずかしくなってしまい、慌ててRの手を振り解いたのであった。
恥ずかしい以前に、自分から男の社会の窓を開くような娘の育て方は
間違っていると思った。

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■桜の花より先に、娘の鼻が大爆発。
2005年04月02日(土)
嫁と娘・R(1才)が実家から帰ってきた。

2日ぶりに見るRの姿(ついでに嫁)。感動の再会。
Rー!ジュテーム!コマンタレブー!

しかし帰ってきたRは何故か鼻をズルズルさせて
ハナタレ娘になっていた。

「風邪引いちゃったのかなあ」

嫁はわざわざスギ花粉の本拠地に近い実家にいた
こともあって、ますます花粉症に悩み、不満たれブー
のようであったが。

久しぶりに見るRの顔は、なんだか顔が日に焼けたように 
見えた。肌が黒光りしているというか、海の男のような
テカリ具合がなんともワイルド。山奥の嫁の実家で鍛え
られたのかのだろうか?

「嫁、Rは日に焼けたのか?」

「いえ…違うのよ。顔が汚れているのよ!」

なんですと?じゃあ拭けばいいじゃないか…と思ったのだが、
Rを観察していると、

1.ハナが垂れる。

2.ハナを手の甲で拭う。

3.ハナでベットリ☆ザ☆アグネスになった手の甲で顔をゴシゴシ…

うわああっ。汚ったねえええっ。Rは自分で自分のハナを顔に
コーティングしているのであった。いわばセルフ顔射。

「プギャアアア!プギャアア!」

嫁が容赦なくRの顔を濡れタオルで拭きまくるのを猛烈に
嫌がるRであった。早くハナを「ちん」とかむことを
出来るように教えなければ…。

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■ホームアローンでオロローン。
2005年04月01日(金)
嫁は育児の骨休めのため、娘・R(1才)を連れて
実家に帰ってしまった。

今夜、わたしはひとり。連絡船に乗り、凍えそうなカモメ
見つめ泣いてしまいたい気分である。

「ああ、そういえば晩メシどうしよう」

面倒なので仕事帰りにコンビニに入った。独身のひとり暮らし
時代に食いまくったコンビニ弁当には全く食欲をそそられず、
つい隣りの本棚に並ぶみだらな雑誌類にに性欲をそそられて
しまうのであった。

のり弁にするかシャケ弁にするか駅弁満載のみだらな本にするか
本気で迷っていたが、

「待てよ。嫁はゴハンを作っておいてくれてるのでは?」

と思い浮かんだ。料理が出来ない僕がひとりでどんな侘しい
食事を摂るかは容易に推測できよう。嫁が僕を愛しているならば
それぐらいしてくれよう。よし、嫁を信じよう。何故ならば
僕も嫁を愛しているからねジュテーム!

ということでコンビニでは何も買わず急いで家に帰った。
帰り道、迷いが無かった訳ではない。もしこれで晩飯が
無かったら、僕は愛に裏切られた間抜けなピエロちゃん。
家にある食料はポテチひと袋のみなのである。

せめてデラべっぴんぐらい買っておけば良かったのでは…
と後ろ髪引かれる思いでいたものの、家に着いてしまった。

玄関に立った。ドアの向こうには果たして嫁の手料理が
待っているか、それとも悲しくポテチを齧ってひとり泣き
寝入りか。ふたつにひとつ。さあオープンザドアー。

机に置き手紙があった。

「お父さんへ

 お帰りなさい。仕事が忙しい時にさびしい思いをさせて
 ごめんなさい。カレーがありますので食べてください。

                       R&嫁」

涙が出そうになった。おろろん。嫁の字の周りにはぐにゃぐにゃと
ミミズがのた打ち回ったような色鉛筆の曲線があった。これは
Rの落書きに違いない。これがまた涙をそそる。少しでも疑って
デラべっぴんに手をかけようとした僕が悪かった。

やはり僕と嫁とは離れていても心はひとつ。
帰ってきたら体もひとつになろう。

カレーを食べながら仕事の疲労も癒された。

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