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■ギブミー花見ー。
2004年03月31日(水)
嫁が娘・R(7ヶ月)に乳をやりながら言った。

「あなたのお母さんがね…」

「うん」

「今度の土日にいらっしゃいって」

「無理。仕事」

「あなたが忙しそうなら私とRだけでいらっしゃいって」

「なんつー薄情な親だ…」

週の初めだというのに今度の土日は
休日出勤がガッチリ確定している。
もうどれくらい休んでないだろう。
今月は1日しか休んでないんじゃないか?

母はつまるところRを見たいのだ。
それと、花見。

僕の故郷には桜の名所がいくつかある。
見とれて動けなくなるほど広大な桃色の海。
それでいて東京のように人でごった返すこともない。

母はそれをRに見せたいのだろう。
僕だって見たいしRにも見せてやりたいと思う。

「…いいよ。君とRで行っておいで」

だからそう答えておいた。しかしよく考えてみると
そうなると休日出勤でヘトヘトになって帰って来ても
家には誰もいない。ご飯もない。

世間では桜が咲いているらしいが仕事に埋もれて
ビルの中に缶詰になっているからさっぱり分からない。
それならばせめて我が家に咲く一輪の花、Rと戯れて
心を潤そう、と思ってもそれも出来ない。

なんか辛さのズンドコまで落ちていきそうである。

嫁とRは桜の花見から帰ってきたら今度は
菊の花を添えることになっちゃったりして。

あああできれば行って欲しくない。

嫁と娘は花見で一杯。
僕は仕事で一杯一杯。

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アリガトウゴザイマシタ。


今日もアリガトウゴザイマシタ。


■オムツプレイング。
2004年03月30日(火)
夜泣きした娘・R(7ヶ月)を抱っこしていたら
お尻のあたりが濡れていた。

嫁のお尻のあたりが濡れている場合は
攻め時だが、Rの場合はオムツの替え時である。

そういえばオムツ替えなんてもうどのくらい
やってないだろう…。

Rよりも早く起きて仕事に出かけ
Rより遅く寝る日々。普段そんな機会は
滅多にない。だからこれは久しぶりのチャンスだ。
嫁以外に合法的に身ぐるみ剥がせる女の子、それがR。

やったるでー。これが父の愛じゃー。

「Rちゃん、おむつを取り替えましょうね。
 ウヒョヒョヒョ」

とばかりにRを布団に寝かせ、

「脱ぎ脱ぎウヒョヒョヒョ」

物すごい勢いで服とオムツを剥ぎ取ったら

「ひいいい。ぎゃーん」

まるでレイプ魔に襲われたような泣きっぷりで
イヤイヤされてしまった。何故だ。いや、
ここまでやってることは同じなんだけど。

「…あなたがそんないやらしそうな笑い声を
 あげるから」

嫁が呆れた顔で眺めていた。
しまった。一部始終を見られていたようだ。

僕はオムツ交換よりオツム交換をしたほうが
よさげである。

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アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■多忙のしわよせ。脂肪のしわよせ。
2004年03月29日(月)
仕事が片付かず相変わらず午前様の日々。
午前3時ごろに晩飯をかっ食らってすぐ寝たら、
猛烈な腹痛に襲われ目を覚ました。

「腹が痛いぐーぐー。なんだこりゃぐーぐー。
 こりゃ下痢だぐーぐー。トイレに行かなければぐおー」

半分寝たままトイレに駆け込んでシャバダバドゥー。
そのままトイレで20分ほど寝てしまった。

朝起きてから考えてみた。ポリポリ。
あれは一体何だったのだろうか。ポリポリ。
晩飯が痛んでいたのだろうか。ポリポリ。

それにしても妙に体が痒い…と思い服をめくってみたら

お腹と背中にものすごいジンマシンが!ヒイイイ!
いつの間に!我ながらきもっ。

下痢にジンマシンのダブルパンチを受けた僕。
泣きっ面に蜂とはこのことだ。

嫁は僕に何を食わせたのだ。
品物は安いが品質はやばいと評判のスーパー、
タ○キンで買ってるんじゃないだろうな…。

「違うわよ!」

嫁は「失礼ね!」とばかりに否定した。
いや、僕、給料安いし…。

下痢はともかくジンマシンの原因は食べ物ではなく
忙しすぎる環境にあるのかもしれない。
ろくに休めない。まともに眠るヒマすらない。

この下痢とジンマシンはシゴトマシーンと
化してしまった僕の体と心の悲鳴なのかもしれない。
ストレスが限界に来ているのだろうか。

でもどうすることもできない。
目を背けたくなるほど醜いジンマシンのお腹を
力なく眺めるしかない。ただでさえちょっとお腹が
出て来ているのが気になっていたのに…。

病は気から。
やばいぞ出腹。


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アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■ロリコン夫が娘を持つとこうなる。
2004年03月28日(日)
仕事の帰りが遅いので全然娘・R(7ヶ月)を
お風呂に入れることができない。
嫁が毎日入れているのだがこんなことを言っていた。

「今日もRと一緒にお風呂に入ったんだけど…
 
いいなあ。僕も入りたいよー!

「お尻を見ると本当にカワイイなあって思うのよ」

いいなあ。僕も思いたいよー!

「で、あなたはロリコンだからそんなのを見ると
 ムラムラしちゃうのかなあって思ったのよ」

いいなあ。…って僕は変態じゃないよー!

「えっ。しないの?」

嫁は信じられない、といった目で僕を見た。
信じられないのはお前の頭の中だ。

「あのね、いくら僕がロリでも赤ちゃんは対象外だよ。
 うら若き未成熟な少女の体と赤子の体は全く別物だよ。」

嫁は僕のことを筋金入りのロリコンかペドフィリアとでも
思っているようだ。

「そうなのぉ?これ以上あなたをRとお風呂に入れるのは
 危険だって思ったんだけど」

嫁は僕をそんな目で見ていたのか…。
そこまで言われるならば僕も恥も外聞もなく
包み隠さず明かさなければなるまい。

僕のストライクゾーンは中学生からだ。
だから今は一緒に入っても大丈夫だ。

一緒にお風呂に入り続け、何年後にムラムラし出すか。
それが楽しみではある。

僕の最大の野望は高校生まで一緒にお風呂に入ることだ。
だからそんな嫁の早とちりで挫折するわけにはいかない。
決意は硬いのである。

世間に後ろ指を指されてもいい。
Rのカワイイお尻をいつまでも見ていたいのだあああ…。

これを尻私欲といいます。

しかし嫁とは恥ずかしくて未だに一緒に
入れないんだよなあ…。


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アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■親の顔がでかい!
2004年03月27日(土)
「あなたって顔がでかいわよね」

突然嫁にこんなことを言われた。なんですとー!
今でこそしなびてしまったが僕は睾丸、もとい、
紅顔の美少年だったのである。今までの人生の中で
こんなことを言われたのは初めてだ。
なんて失礼な奴だ。僕は大助花子の大助かっての。
じゃあお前は花子じゃあ。

「実はね、いつもR(7ヶ月の娘)と向かい合ってるでしょ。
 Rの顔はちっちゃいからそれに見慣れちゃうと
 どうしてもあなたの顔がでっかく見えて…」

切れそうになった僕を嫁が制した。

「そりゃそうだ。赤ちゃんと比べたら誰だってでかい」

「赤ちゃんのお母さんはそう感じる人が多いんだって。
 子供が生まれると夫の顔が大きく見えてしまうって…」

そういうことなら別にいいんだけど…。
だったら僕だってRと比べると嫁の顔は馬鹿でかいじゃないかと
言いたいものである。
とにかくひどい言われ様だ。

「じゃあ何か。男の子が生まれた母親は息子の小さい『息子』に
 見慣れちゃうと夫の『息子』はでかい!って思うように
 なるわけ?(ちょっと羨ましい…)」

「その『息子』、パンツからはみ出てるよ」

はう。僕は着替え中でぱんついっちょうだったのだ。

「…これ、今夜使う?」

「使わない!」

強引に迫ったらあっさり断わられてしまった。ちっ。

紅顔の美少年はいつしか単なる
睾丸無恥のおっさんになってしまったのだなあと
我ながら思ったのであった。

余談だが、Rの胸と嫁の胸はどちらも大して変わらない
のが悲しいところだがそれは言わない約束である。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。


■嫁姑化粧戦争。
2004年03月26日(金)
嫁もウェブ日記を書いている。
お互い覗かないことと内容について干渉しないことを
誓っているので自由に書いている。

しかし、つい、むらむらっと、出来心で見てしまった。

その中で気になる記述があった。
僕の母が化粧品のセールスレディをしており、嫁に試供品を
送りつけている、というのだ。

そういえばノエビアレディを始めたとか言っていたなあ。

「よかったら買ってね」と手紙に書かれてるけれど
無下に断わるのも角が立つし…、と嫁は悩んでいるらしい。
何で僕に言ってくれないのだろうか。そうすれば

「かかさま。安月給なので娘のオムツ代を捻り出すので精一杯で
 とても化粧品まで手が回りません。
 出来の悪い息子で申し訳ありません」

僕がこう言えばいいのだ。
しかし僕からこの話を切り出すと嫁の日記を
覗いたのがばれてしまう。どうしよう。

ただ嫁がノエビアだろうがレズビアンだろうが
どんな化粧品を使おうがどうでもいいのである。
違いなんてどうせ僕は全く気付かないし。
何したって一緒だよ一緒。

あ…。

「髪を切ったが夫は全然気付いてくれない」

と書かれた日記もあった。

やっぱ覗くんじゃなかったと後悔したが
化粧水盆に帰らず、というお話であったとさ。

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■眠れぬ森の痴情。
2004年03月25日(木)
午前様の仕事が続いておる。
辛くなったので嫁に甘えてみた。

「寝る時ダッコしてくれ!」

「分かったわ!」

疲れているし寝不足だしそれでいてなかなか眠れない。
しかしせめて寝る時は嫁の暖かい腕と貧相な胸の中で
癒されながら眠ろう。明日も早いのだ。

すがる思いで布団に潜りこみ

「ダッコしてちょ」

嫁にしがみつく。ああ、癒される…と思ったら
癒されるどころか淫らな気分になってきてしまった。

明日も早いのに。疲れているのに。
眠れる愚息を起こしてしまった。
いわゆる「バテマラ」という生理現象であり
やっぱり眠れない。どーすりゃいいんだよ、と
悶々としていたら

「ひええん」

眠れる娘も起き出してしまった。
我が娘・R(7ヶ月)の夜泣きである。

「はいはい、おっぱい飲む?」

嫁の暖かい腕と貧相な胸の中の特等席は
当然僕から離れRの独占となった。
Rのためならお父ちゃん喜んで譲るよ。

しかし僕には安眠すら許されてないのか…。

安眠難民になってしまった僕。
安眠が訪れる日はいつになるのだろうか。
また嫁が抱いてくれる日を待とう。

わたし待ーつーわ。

そりゃあみんだ。
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■小野小町。僕は子持ち。
2004年03月24日(水)
娘・R(7ヶ月)が産まれた時からの写真を
嫁とふたりで見ていた。産まれたてのころに遡るほど

「猿みたいだね…」

「うん」

というのが僕らが共通に思ったことだった。
作っておいてミもフタもない感想。

だがそうなのだ。当時はカワイイカワイイとデレデレしながら
撮った写真達なのに、今見直してみると正直言ってあんまり
可愛くないかも。不思議なものである。

で、今のRはというと、やはり腰が抜けるほどカワイイと思うし
写真も撮りまくっているけれども、これらもまた
後になって見ると「そんなんでもないじゃん」と
感じるのだろうか。悩むところである。

ともかく産まれた時は猿でもRは今もカワイイ。
勿論親バカフィルターがかかりまくってるのだろうけど
これは日々可愛さが進化していると受け取って良いのだろうか。

「花の色は うつりにけりな…」

という歌を思い出した。赤ちゃんの顔はどんどん変わる。
うちのRはどんどん可愛くうつろいで行くのだよ、
と解釈しておくのが親バカとして正しい姿勢であろう。

そう納得することにした。

娘の色は うつりにけりな イタズラを
してはいけない ロリコン親父

って全然違うだろ。
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■お尻ふりふり。
2004年03月23日(火)
娘・R(7ヶ月)が四つん這いになって色々な動きを
するようになっている。手足をジタバタさせて
「うきゃー」とか叫んでいる。それを見て嫁が言った。

「ズリハイをしようとしているのね」

「パイズリ?」

「違う!ズリハイ!」

両手両足でチャカチャカ進むハイハイの一段階前で
匍匐全身のようにズリズリと進むことをズリハイと
言うんだそうだ。

ズリハイという単語を知ったのは恥ずかしながら最近である。
パイズリという単語を知ったのは恥ずかしながら中学生の時である。

Rを見ていると、うつぶせのままお尻をヘコヘコと
上げたり下げたりしている。シャクトリ虫のように
前進しようとしているのだろう。でも上半身の動きが
付いて行けなくて前に進めていない。

がんばれR!前進あるのみだ!

そう観察しつつも

「この動き、どこかで見たことがある…」

ふと、デジャヴのような感覚に襲われた。
はて、なんだったろう…。

しばらくそのことは忘れていたのだが、
夜、嫁の上に乗っかって、Rと同じように
お尻をヘコヘコさせている時に

「これじゃあ!」

と気付いたのだった。
僕もRもお尻へこへこ。お尻とお尻でお尻合い。
お父さんもがんばるでー。前進あるのみ。

まてよ…まさかこの動きを真似してるわけじゃ
ないだろうね。
良い子は覗いちゃいけないのである。


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■エセ物語…白玉か 何ぞと娘の問ひし時…
2004年03月22日(月)
土日は休日出勤だったが夕方には帰ってきた。
娘・R(7ヶ月)とお風呂に入るために。

Rが生まれてからは僕が入浴係ということで
はじめの数ヶ月は夜の11時ごろに毎日入っていたが
Rを寝させる時間を早くしたため
休みの日にしか一緒に入れないのである。

合法的に若い娘の肌と触れ合うことが出来るのは
この時しかないので僕は必死だ。

ただ、一緒に入ると泣かれてしまうのである。
週に1度程度だとブランクが長いのでRも慣れて
くれないのだろう。

また泣かれてしまうのかなあ、と
ビクビクしながらRを脱がせて風呂桶に入ると

「ひ…ひえええ」

まずい。早速ぐずりだした。
Rを持ち上げたまま、僕は顔を口元までお湯につからせ

「ほーら、ぶくぶくー」

と、口でブクブクとあぶくを立てた。
Rはそれを見て泣くのをピタリとやめた。
目をまん丸にしてあぶくを見ている。
「それは何?」と不思議がっているようだ。

「へっへっへ。いい子だいい子だ」

それからのRは大人しくなり、僕のされるがままに全身を
ねっちりと洗われていく。しかしそれからのRは
泣くのをやめたとはいえ表情が硬い。
何か緊張した趣きであり僕の方を全然見てくれない。

「R〜。お風呂に入れてるのは、お父さんなんだよ〜」

そう呼びかけても全然こっちを向いてくれず
なんだかとても悲しくなった。これでは僕はまるで
何も知らないいたいけな幼女を悪戯しているおっさんではないか。
半分合ってるような気がしないでもないけど。

「あら。今日は泣いてないのね」

そうこうしている内に嫁が覗きに来た。
Rを洗って暖まらせた後は嫁にバトンタッチして
体を拭かせるのである。

嫁の顔を見た途端にRはニパア、と笑顔を見せ
キャキャキャと叫び声を上げた。
やっぱり母親のほうがいいのかよ!

「はーい、じゃあ出て体を拭き拭きしましょうね」

Rは嬉しそうに体をジタバタさせ嫁に抱かれて
風呂から出て行った。

「R…。今日お風呂に入れてあげたのはお父さんなんだよ…」

一人残された風呂場でブクブクとあぶくを立てた。

あぶくと答えて 消えなましものを。



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■瞳御供。
2004年03月21日(日)
娘・R(7ヶ月)と久しぶりに昼間に
戯れていたら…

あら、Rのマブタがフタエになってる。

もともと生まれてきた時はヒトエだった筈だ。
眠そうで目がトローンとしている時は
一時的にフタエになってることもあったが。

「嫁、Rは最近フタエなのか?」

「うん、そうなのよ」

とのことだった。おおお。
これで美少女への道が一歩近づいた!父は嬉しい。
高校生になるまで一緒にお風呂に入ることを
再度固く決心した。

ただ、疑問がひとつ浮かんだ。
Rは僕に似ているとみんなから言われる。僕は自覚ないのだが。
でも僕の目は悲しいことにヒトエである。

すると嫁か?嫁の目はそういえば…

そういえば…ヒトエかフタエか…

「君はどっちだったっけ」

「フタエ!」

そんなことも分からないのか、という口調で
返された。なんということだ。僕は自分の嫁の目が一重か二重か
ということさえ分からなかった。

僕は一体嫁の何を見て結婚しようと思ったんだろう…?
自分で自分が信じられなくなった。嫁の目を全然見ずに暮らして
きたということだろうか。ということは

目も当てられない嫁である、ということになるのかな
うっしゃっしゃ。

フタエと見れない嫁である、ということになるのかな
うっしゃっしゃ。

…嫁に殺されそうなのでこのへんでやめておく。

嫁、愛してるよ(フォローになってない)



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■父離れ。
2004年03月20日(土)
真夜中0時過ぎ〜。ようやく会社から家に帰ってきて
ゴソゴソ着替えたり物音を立てていたら
娘・R(7ヶ月)が起きてしまった。

ぐずり出したので僕がダッコしてよしよしとあやす。

「R〜お父さんだよ〜ん。ばあ〜」

どうだ!笑え!
しかしR顔をぷいっとそむける。がーん。それならば、と

「べろべろばーべろべろばー」

スマイルフォーミー!しかしこれも
こちらを一瞥しただけでまたぷいっ。

ショックの色を隠せない僕を見て嫁がくすくすと笑った。

「Rちゃーん。お母さんだよー。ばあ」

なんと嫁がやるとRはにっこりと笑うではないか。

「Rよ。何故僕には笑ってくれないんだよう」

「あなたがお父さんだってこと忘れちゃって
 るんじゃないの?」

なんですと!嫁はひどいことを言う。
確かにRを顔を合わせるのは朝、会社に行く前の
ほんの僅かな時間と夜泣きした時だけ…。
1日1時間もないんじゃないだろうか…。

だからってひどいよう。精魂込めて、
というか注ぎ込んで作ったのに。

「僕はこんなに愛してるのに…
 Rー!父を認知してくれー!」

ぎゅうとRを抱きしめて悲しみに浸るが
Rはやっぱりあさっての方を向いている。

「はい、Rちゃん、おむつ替えましょうね」

そのうち嫁がとっととRを取り上げ
おむつ交換を始めるのであった。

認知はしなくてもウンチはしてるのね…。



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■メシフロネロ。/続・寸止めの夜。
2004年03月19日(金)
■メシフロネロ。

仕事の帰りが遅くなると風呂が億劫になる。
僕はずーっと残業続きである。
故に僕は風呂にあまり入っていない。

えんがちょおん、と言われるので明確な頻度は
あえて書かないけど。

しかし今日はさすがに入りたかったので

「よし、今日は『メシフロネル』で人としてまっとうな
 パターンを送ることにしよう」

と考えつつ帰宅した。

「メシ〜」

まず嫁に夕飯を出してもらって腹を満たす。

「フロ〜」

次に嫁にそう告げ入浴…と思いきや、
なんと浴槽がカラではないかっ。

「嫁よ。この仕打ちはひどいじゃないか。
 僕が風呂に入らないことへのイヤミか?」

「そうじゃないの。私が入ったら底がザラついてたから
 水抜いちゃったの」

嫁は弁解するが僕は気分を削がれてしまい

「たまに入ろうと思うとこれだよ…」

といじけてみせたら

「たまにじゃなくて毎日入らないといけないって
 言ってるでしょ!」

逆に怒られてしまった。

「でも今日はもう入らないもん。お湯がないのが悪いんだもん。
 僕は悪くないもん」

僕は更にいじけてフロ中止。

メシもフロも嫁に任せていると自分でする気には
なれないもんである。

いつもちゃんと入れておくように、と
嫁に偉そうに指示をする僕であった。

明日は五右衛門風呂になってたりして。

メシフロネルがメシフロカラになってしまった、
というお話だったとサ。
とっぺんぱらりのぷう。

■続・寸止めの夜。

昨日宣言した禁欲生活突入の決意は
たった一晩で終わってしまった。
最終的にはメシフロネルがメシエロネルになった、
というお話だったとサ。
とっぺんぱらりのぷう。


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■寸止めの夜。
2004年03月18日(木)
今夜も娘・R(7ヶ月)が起き出してキャアキャア騒いでいる。

「Rはハッスルタイムかい?」

嫁と共に苦笑いする。

「じゃあお母さんも僕とハッスルしよう、ね?」

「何が『ね?』よ!」

というわけで夜の契りが減っている。
誘っても断わられるんである。

嫁が育児に疲れ、そしてRの夜泣きで起こされて睡眠不足あり
とてもそんな気にならないのは分かる。

そして僕。断わられ続けるのも結構辛いのである。
断わられるたびに自分だけドエロの烙印を
押されているようで傷つく。

ああ、こうやってセクスレス夫婦になっていくんだなあ…
と、物の真理のひとつを悟った心境である。

「今日もダメなの?」

「ダメ!」

「いいじゃないか減るもんじゃなし」

「減る!」

今宵も断わられ方が余りにも素ッ気なかったのでカチンときた。
一体何が減るというのか。
もう誘うこと自体が億劫になってきた…。

契ってもちぎれないのが夫婦の仲である、と思いたいのに。

…こうなりゃ意地でも禁欲生活に入ってやる。
Rの弟か妹が欲しいと言われても無視しちゃれ。けっけっけ。



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■娘の鼻は夜開く。
2004年03月17日(水)
夜中、家では物音を立ててはならない。

うっかり無造作に戸をぐわらぐわらと開けたり
ゲホゲホと咳こんだりしようものなら
娘・R(7ヶ月)が起きてしまうのだ。

まずヒィーと泣き出すので、しばらくあやしてみても
たいていダメである。

すると嫁がのそーと起き出して授乳したりする。

「まったく夜中までネットやってるから…」

乳を与える嫁の背中がそう無言で訴えているようで
何ともいたたまれない気持ちになる。

それで寝てくれればいいのだけれども
逆に目が冴えて元気になってしまうことが多い。

ゴロゴロ寝返りを打ったりウキャウキャ叫んだりで
手がつけられなくなる。ミッドナイトハッスル娘。
まさに寝た子を起こしてしまった状況。

もちろんひとりでに夜泣きすることもあるらしい。
らしい、というのは僕はRが夜泣きしても目が覚めないのである。

「明け方3時に夜泣きしてその後5時にもまた起きて…」

次の朝、嫁が眠たそうで恨めしそうな顔で
ブツブツ言うのでまたもや何ともいたたまれない気持ちになる。

寝た子は起こすが寝た親は絶対起きない。
それがわたくし。

「Rよ。夜遊びするとおねしょしちゃうぞ〜」

なんつってみたりして。

あ、おむつしてるから関係ないのか。



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■娘の名前に託した恋心。
2004年03月16日(火)
この日記に登場する人物の中でRといえば娘・R(7ヶ月)のことであり
Rちゃんといえば美少女Rちゃんのことである。

美少女Rちゃんとは元近所のゲーセンに勤めていた
僕の超お気に入りの女の子である。
今はちょっと離れたゲーセンでバイトしているが、

ふたりとも名前が同じ。というか僕が娘にRちゃんの名前を
そのまま付けたのである。
もちろん嫁の承認済み。有無を言わせなかった、ともいう。

最近はすっかり娘・Rの可愛さに心を奪われているが
元祖Rちゃんへの恋心も健在である。僕は一途なのだ。

今年の1月に初めてRをお披露目して以来なかなか時間が取れないけれど
あれからひとまわり成長したRを見てもらいたい。

そんなわけでRの写真を添付してケータイに
メールを送ってみたら

…宛先不明で送信不能ー!ギャー!

Rちゃんはよくアドレスを代えるのである。
おそらく今回もそうだろう。
それなら何故僕に教えてくれないのだろうか…。

こういうことは何度かあった。
ひょっとして避けられてるのか?

考えてみれば、Rちゃんからすれば
娘にRと付けたことが迷惑だったのか。
以前会った時に

「なんで私の名前を付けたの?」

とRちゃんに聞かれたが

「それは…」

僕は言葉に詰まってしまった。
聞いてくれるな、察してくれ、という思いで…。
というか僕の気持ちはとうに気付いているはずだし
言わずもがななのである。

惚れた美少女の名前を自分の娘に付ける。
これってストーカー行為よりキモさMAXであり
迷惑と感じられてしまっているのかもしれない。しかし、

名は体を現す。
名は愛を現す。
名は恋を現す。

わかってくれー(それがキモイっての)



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■ホワイトデー反対。
2004年03月15日(月)
ホワイトデーとは大まかに言えば
男性が女性にもてなす日である、と言えよう。

盛りの付いたナウなヤングなイケメン達は
ヴァレンタインのお返しに、と本命女性を
オサレなスポットにエスコートし、
なんだかんだと最後はラブホにでも連れ込んで

「おっちゃんのお宝からホワイト出ー」

などと言っていることだろう。

(イケメンは多分そういうこと言わない)

結婚してしまうとそんな気合を入れて
お出かけする手間暇はいらん。
最愛の女性は家の中にいる。
だからホワイトデーも超地味。

僕の本命女性はふたり。嫁と娘・R(7ヶ月)であるが…。

近所の洋菓子店でうまそうなケーキを見繕ってもらい
家に帰って嫁とガツガツ食った。

これで嫁へのおもてなし終わり。

その後は娘・R(7ヶ月)へのおもてなしである。

「お父ちゃんとお風呂に入ろう」

休日の時にしかできない娘との入浴〜。

僕がRを風呂に入れると途端に
火が付いたように泣かれてしまうのだが
先週はニコニコとしていて大丈夫だった。

だから今日は多少自信を持って臨んだら…

浴室に一歩入った途端に「ヒイイイ」と泣かれてしまった。
僕はおもちゃを使ったり高い高いをしたり
思いつく限りの手を尽くしてRをあやし続けたのだが
Rは爆竹のように泣き叫び続け結局そのまま嫁の手で
風呂の外に出された。

今までのどんな女性よりも気を使っているのに
思い通りに行かない女。それが娘・R。

燃え尽きたぜ…真っ白な灰のホワイトデー…。


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アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■ビキニスタイルのお嬢さん。
2004年03月14日(日)
大学生のちあきちゃんと横浜中華街に行った。
横浜は半年ぶりである。よっこっはっまっ♪たっそっがっれっ♪。

ちあきちゃんは明日卒業式だとのことで
卒業旅行のオミヤゲをもらいに行ったのである。

僕が女の子と会う場合はいつものパターンだと
嫁に言うのが恐くてダマテンで密会するも
結局何らかの証拠を掴まれ嫁にバレてギャアア、
という修羅場に突入するのであるが
今回はちゃんと嫁の許可を得ているので
オドオドすることもなくイッツオーライ。

更には明日がホワイトデーなので
元町商店街のオサレな洋菓子店で
嫁へのお土産を買い求め、家に帰った時の
フォローもぬかりない。

用意周到、冷静沈着な僕。
黒い乳頭、色素沈着でもある僕。

さて、僕がよく行く中華料理屋に入りバクバク食いながら
お土産(主にハングル語のあやしい食品)をたくさんもらい、
また、卒業旅行の写真も見せてもらった。

韓国・沖縄・イタリア・ハワイ・グアムと
物凄い勢いで旅行した各地の写真がどっさり。
若いっていいですな。新婚旅行をしてない僕にとっては
羨ましい限りである。

「写真、どれかあげますよ〜」

と、ちあきちゃんが言うので僕は彼女の

「ビーチでナマコを掴んでいるビキニ姿の写真」

を所望したのだが

「それはダメですー!」

却下されてしまった。出すところに出せば
プレミア付きそうな写真なのに。
ナマコわし掴み…ビキニ…美人女子大生…。

僕はビールやら甘い酒(名前忘れた)で
ほどよく酔っ払い9時半ごろお開きにした。
今度はまたテクノ系のイベントで会いましょう、
ということで。

今度会うときはお互い社会人なんだなあ。

電車に揺られつつぼんやり考えていた。
降りたらいつの間にか嫁へのお土産の紙袋が
なくなっていた。

電車の中に忘れてきちゃったよー!
柄にもなくいい夫ヅラしようとすると
こういう罠がある。

よっこっはっまっ♪ダメソレ…。



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アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■マタンゴ夫。
2004年03月13日(土)
夜、嫁が擦り寄ってきた。季節柄、猫のように
サカリが付いたのかと思ったら

「花粉症がー鼻がーあなたも花粉症になれー」

どうやら花粉症の苦しみを僕にも味あわせたいようだった。
嫁は花粉症持ちであるが僕はそうではない。
いや、いくら近づいて来ても伝染らないから。

ところで娘・R(7ヶ月)はどうかというと、
このごろ咳やくしゃみをよくしている。
くしゃみをすると鼻水が勢い良くべろーん。

しかし熱はないのでひょっとしたら
花粉症なんだろうかとも考えている。
母親の無駄な遺伝が…かわいそうに。

結局嫁も鼻水ズルズルでなんだかかわいそう。
ひょっとして僕の「植物で言えば花粉にあたるもの」を
昨日思いっきり流し込んでしまったからなのだろうか。

「また今日も花粉をお見舞いしてやろうか?」

「昨日やったでしょー!ダメ!」

Rが産まれてからというもの嫁はすっかり
素っ気無くなり、僕が「植物で言えば花粉にあたるもの」を
ばらまく機会は減ってしまった。

嫁のカフン症よりフカン症が心配な今日この頃である。

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みかちゃんから「ボタン押してもメッセージ変わらないんじゃー!」
とご指摘を受けました。ごめんなさい。
まだダメなようでしたらご連絡ください。

アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■食う寝るサンダース。
2004年03月12日(金)
よくできた嫁のおかげで家では
上げ膳据え膳メシフロネルである。
風呂は嫌いなので抜けることが多いが。

今日は昼飯を食う暇がないほど忙しかったので
死ぬほど腹が減っており、またそれに伴うバテマラ効果で
お盛んになってしまったので家に着いたら
「メシヤルネル」の方針で行きたい、などと
帰りの電車の中で考えておった。

家に着くと嫁がちょうど風呂から上がってきたところ
だったので

「メシ〜それとヤル〜」

嫁の前で求愛ダンスを踊ってみたら

「先にお風呂にお風呂入りなさい!
 汚い体はイヤ!」

怒られてしまったので

「分かったよ…でもとりあえずメシ…」

方針を「メシフロヤル」に修正せざるを得なくなった。

メシを済ませて腹が落ち着いた。次はフロだ。
しかし風呂嫌いの僕はやはり気が進まない。改めて嫁に

「メシヤルフロ〜」

と風呂の後回し申請をしてみたのだが

「なりません」

あえなく却下。こうして僕は3日ぶりに渋々風呂に入った。
体を清め、寝巻きに着替え、さあいよいようえっへっへ…
と目論んでいたら、

嫁が既にメシフロネテルー!

「んんー…。R(6ヶ月の娘)が多分夜中に
 お腹空かせて起きるだろうからそれまで
 ちょっと仮眠よ…」

などと言っておったのに既に本寝モードであり
揺さぶってもビクともしなかった。

…結局起こしたけど。鬼夫なわたくし。

ちなみにRは「チチフロネル」である。

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■自分に乙カレー。
2004年03月11日(木)
残業してると猛烈に腹が減った。

コンビニで適当に買って来たものを
モグモグ食べながら仕事をしている同僚もいるが
僕は迷うところである。

何故なら今日は「Rカレーの日」

Rカレーとは、娘・R(6ヶ月)の誕生を記念して
Rが生まれた「9日」には必ずカレーを食べる、という
我が家の毎月の風習である。

嫁が産気付いて病院に行く時に僕はカレーを
食っていた、というただそれだけの由来なんだが。

会社で腹を満たしてしまってはRカレーが食べられない。
これは我が家の風習への裏切り行為となる。嫁に

「娘を祝う気持ちがないのね…」

とチクチク責められても文句が言えないし
Rにもなんだか申し訳ない気持ちになってしまう。

…。

でも、腹が減ってどーしようもない。
仕事にならない。

堪忍や。お父ちゃん我慢できんぞなもし。
嫁とRに心で詫びながらコンビニに走り
肉まんをモシャモシャと食ってしまった。

しかも3つも。

Rよ。根性なしの父を許しておくれ…。

そしてほどよい満腹感のまま残業が終わり
帰路についても腹はそのまま。

「今日はRカレーよ」

家に着くと嫁は案の定カレーを万全の体制で
準備して待ち構えていた。

「嫁よ、実は…食欲があまりなくて…」

もう食べてきちゃったんだよう…、と
言うべきか言わざるべきか…。

少し悩んで決心した。

「よし、食べよう」

ワイも男でありRの父親である。
腹を括って食ったるわー。

嫁がてんこ盛りにしたRカレーを
(ラッキョを並べて「R」の文字になっている)
いただきます!

夫として、父として残すわけには行かぬ
Rカレー。必死の思いで全部食べた。

これでRに「生後満7ヶ月おめでとう」と言える。

父も一回り大きくなったよ(腹が)

…実際は嫁に全てを話せば許してくれるとは
思うんだけど。

言わぬがフラワーの事なカレー主義。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。


■コーヒードドンパ。
2004年03月10日(水)
日曜日の話になるが、娘・R(6ヶ月)を乗せたベビーカーを
ごろごろと転がして嫁と近所のスーパーに買い物に行く、
という極めて地味ーな休日の昼間であった。

「コーヒー飲みたい…」

商店街で嫁が呟いた。僕も嫁の一言でコーヒーの
香りが恋しくなり、買い物は後回しにして
近所では美味いと評判の喫茶店へ行った。

Rを連れて喫茶店なんていうのは初めてなので
結構ドキドキしながら入るとそこは意外とオサレで
モボモガが集まりそうな上品なカフェで…。

いきなりタバコの煙が顔にかかる。しまった。
喫煙者がいることが頭から抜けていた。

僕もタバコを吸うから分かるのだが
喫煙しているところに赤ちゃんを
連れてこられるというのは嫌なものである。

タバコを消すべきか、吸い続けるべきか
こっちは飲み物とタバコを吸う場所を得るために
金を出したというのにいきなりモラルを試されるというか。

「連れてくる親が悪いんだよ」

と開き直る考えもあるし…なんだか肩身が狭い。
ともかくできるだけ煙から遠いカウンター席に座った。

コーヒーを注文するとマスターが目の前にある瓶から
豆を取り出し、年季の入ったそれっぽい機械にザラザラと入れる。
それからカチカチ操作し出すとそれはぎょううんと音を立てた。

やがておごそかに出てきたキリマンジャロー!

嫁はウヒヒヒと飢えた子供のようにコーヒーカップにかぶりつく。

「インスタントと違っておいしいわあ〜」

「馬鹿!そんな失礼なこと大声で言うんじゃねえ!」

マスターに丸聞こえだろうが…。お前だって

「やわらちゃんと違って綺麗ねえ」

とか言われたって比べられること自体が不快だろうが。
(実際のところ微妙だが)

嫁を諭しつつ僕も味わってみる。

…。

んんーマンダム。

独特の酸味と香り…僕は違いの分かる男。
ダバダー。シャバダバー。タバサー。

「ウキャアアア!」

おっと。味を堪能していたらRがはしゃぎ出した。
最初は見慣れぬ場所に緊張し大人しかったが
どうやら楽しみ始めてしまったようだ。

ここは大人がくつろぐモダンなカフェ…。

僕らはどうにも場違いに思えてアタフタと
会計を済ませて出ることにした。

「あら〜かわいいわねえ」

出口付近に座っていたおばさん客が
Rを見て言ってくれたのが幸いだった。

んんー有閑マンダム…。

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■サヨナラだけが人生じゃないぞ2
2004年03月09日(火)
■■前編:飲み屋編■■

中学からの友達、RHが大阪に就職することになった。
引っ越す前にふたりで飲みに行った。

お互い栃木の田舎から東京の大学に出て来て
長い付き合いなんだべ。

しかし大学進学でいっしょに上京してきた他の仲間も
卒業すると遠くの地に就職してしまっている者が多く、
RHも遂にそうなってしまったかと寂しい限りであるが
ようやく勝ち取った就職先で励んでくれよと
見送ることにあいなった。

「この店で良いかねえ…」

僕が馴染みの店を案内する。RHは

「あ、この店はひょっとして君の奥さんが
 サプライズパーティーをやったとこじゃないか?」

何…?さぷらいず…ぱーてぃー?…ビックリパーティー?

…。

あっ!思い出した!あれは3年前の僕の誕生日のころ。嫁が

「私のお父さんが飲みに来てるからおいで」

と言うのでこの店に来たのだが親父などおらず、
本当は嫁がコッソリ僕の友達を集めていて
僕が店に入るなり

「誕生日オメデトー」

と祝ってくれたので仰天したことがあった。
RHもその時にいたのだ。

恥ずかしい過去を思い出してしまったあああ。
RH、あの時も世話かけたなあ。すまんねえ…。

ひとまず落ち着いて席に着き酒をあおる。

「で、RHよ、何の仕事するの?」

「ごにょごにょ…(詳しくは書かない)」

どうやら人にものを教える仕事らしい。偉そうだ。

「へえ〜。どこで教えるの?」

「ごにょごにょ…」

そして教えるのは女子学生限定らしい。エロそうだ。

このやろー!羨まし過ぎるキイイ!
仕事を見つけた勢いで嫁さんも見つけてしまえ!

「僕さあ、よく教師がわいせつ行為で捕まっちゃった
 記事とかつい読んじゃうんだよね」

「な、何を言ってるんだ君は…」

全然関係ないが、僕の母とRHの母はいっしょに
スペインに旅行する計画を立てているそうだ。

若くないんだから鬼怒川温泉あたりにしといて欲しい…。


■■後編:乱入編■■

僕とRHの飲みはまだ続く。

「でも大阪に行っちゃうとなると、
 こっちの人になかなか会えなくなるよなあ」

「そうだなあ」

「HIRAMEさんとも会えなくなるよなあ」

「そうだなあ」

HIRAMEさんとは出版社で漫画雑誌の編集長を務めておられる方で
僕らはネットで知り合ったのだがリアル生活でも
大変お世話になっているのである。

僕は酔った勢いでいきなりケータイをカチカチ。

「そんな訳で今からお邪魔してもよろしいでしょうか」

「あはは、おいでー」

HIRAMEさん、すみませーん!と謝りつつもしゃあしゃあと
夜の10時過ぎに夜中お邪魔してしまった。

HIRAMEさんの家には猫が3匹いる。
RHも猫を飼っているので嬉しそうだ。
僕は猫が苦手なのだがとても毛並みが良く可愛いので
おそるおそる抱いてみたりした。

「ね、猫を抱くのって赤ん坊(ウチの娘・R)
 抱くような感覚に似てますね」

「そうそう、そんな感じよ」

恐るべきことにこの猫たちには血統書があって
見せてもらうと3〜4代前までの先祖がしっかり
書かれているのである。

僕なんて把握してるのは祖父母の徳一郎&タケまでだし
血統書なんてものはない。血糖値が気になるだけだ。

猫と戯れたりしていて厚かましくも0時過ぎまで
HIRAMEさん家に居座っていたが失礼し帰る。

僕の家の近くでRHと「がんばれよ」と告げて別れた。

仕事もそうだが嫁さん探しを…。ついでに合コン…。

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■欲情浴場激情劇場。
2004年03月08日(月)
娘・R(6ヶ月)との風呂場での格闘ばかりを
書いている気がするが、昨日の日記の通り
僕がRを風呂に入れるとギャンギャン泣かれてしまう。
しかし今日も懲りずにトライするのだ。

こういうのは1週間おきに、とか間を空けてしまうと
いつまでも慣れてくれないのであって、
連続してやることこそ意義があると思ったからである。

昨日と同じようにRを抱いて恐る恐る湯舟にちゃぽーん。

「ふええっ」

やはり昨日と同じように泣き出してしまった。

すると風呂場の扉がギイと開いた。
嫁が顔を半分だけ出してこちらを覗いている。
まるで詮索好きの家政婦のようである。
しかしここは不倫現場でも殺人現場でもない。

「…なんでそんなコッソリ覗いてるのさ」

「私の顔を見ると『お母さん!』って甘えて
 余計泣いちゃうかもって思ってさ。
 かといって放ってもおけないし…」

なるほど気持ちは分かる。不気味だが…。
そんな嫁の気遣いをよそにRはどんどん
手が付けられないほどに激しく泣いて暴れる。

Rが好きな「高い高い」をしてもダメである。

「もう僕には無理なのかなあ…」

気力が尽きてきて「高い高い」の格好でRを持ち上げたまま
僕自身は肩まで湯舟に沈み込んだ。

げしっ。ぼすっ。

ちょうどRの足の位置が僕の顔の高さになったため
思いっきり顔面に蹴りを入れられた。
もう泣きっ面に足。いや蜂。

「お父さんもう半ベソだよ…」

Rを見上げると、なんと泣き止んで
こちらをキョロンと見下ろしているではないか。

「R、泣き止んだのか!よかったよかっ…ドカボカギャアアアア!」

立て続けに顔面ばかりでなく喉元にまで蹴りを撃ち込まれた。
もうRはすっかりご機嫌でキャアキャアと笑っている。

「嬉しそうだね」

と嫁も笑うがようやく風呂場でRの笑顔が見れた。
蹴りの痛みなぞ吹っ飛ぶわ!
泣きっ面に蜂でも嬉し泣きならいいのさ。

喜んでお風呂に入っていただけるのなら
いくらでもお蹴り下さい。小さな女王様。
この父、いや犬めの汚いツラで宜しければ
どうぞ心行くままに。

でも喉元だけは窒息致しますのでどうぞご勘弁を…。

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■入浴ジャンキース。
2004年03月07日(日)
娘・R(6ヶ月)と1週間ぶりのお風呂だー。
深夜残業無間地獄から一時的に開放され、
ようやくRとムフムフできる…。

しかし先週もそうだったが僕がRを風呂に入れると
Rは号泣してしまうようになってしまった。

産まれてから数ヶ月はずーっと僕が入れていたのに。
最近は帰りが遅いので今はほとんど嫁に任せてしまっているが
そのころのRはウットリしながら

「オトウサン、好きにして」

と言わんばかりに僕に身を任せていたのに。
あの蜜月はすっかり幻となってしまった感がある。

さて、風呂に入れる前に

「Rさま。入浴の時間でございますよ」

機嫌がいいかどうか伺ってみる。
高い高いをしてみるとRはキャアキャアと笑う。
よし、入れるなら今だぞ、と速攻で服を脱いで
Rを抱え上げお風呂場に突入。

しかし湯舟にちゃぽんと入った途端に

「ぎょええええええ」

浴室中に響き渡る泣き声を上げられてしまった。

「何故だあああああ」

僕の絶望の叫びも交錯する。
それを聞いて嫁がドドドと駆け込んで来た。
まるで僕が虐待しているような有様である。

「きっとチチミシリしてるんだよ」

嫁が聞きなれない言葉を使った。

「何…?ちちみしり?」

「そう。父見知り」

なんだそういうことか。でもお風呂以外では
泣かれることなんてないのに。

風呂の時だけの、父見知り。
ひょっとしたら、父の尻を見るのが嫌なのか…。
伸び放題の尻毛のお手入れをしてみようかしら。
ついでに乳毛も。

実は、僕には大いなる野望があって、それは
Rと高校生になるまで一緒にお風呂に入ることなのだが…

「たった6ヶ月でもうだめじゃん」

嫁は冷たく言い放つのであった。
お前とはもう入ってやらん。

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■入浴ジャンキース。
2004年03月06日(土)
娘・R(6ヶ月)と1週間ぶりのお風呂だー。
深夜残業無間地獄から一時的に開放され、
ようやくRとムフムフできる…。

しかし先週もそうだったが僕がRを風呂に入れると
Rは号泣してしまうようになってしまった。

産まれてから数ヶ月はずーっと僕が入れていたのに。
最近は帰りが遅いので今はほとんど嫁に任せてしまっているが
そのころのRはウットリしながら

「オトウサン、好きにして」

と言わんばかりに僕に身を任せていたのに。
あの蜜月はすっかり幻となってしまった感がある。

さて、風呂に入れる前に

「Rさま。入浴の時間でございますよ」

機嫌がいいかどうか伺ってみる。
高い高いをしてみるとRはキャアキャアと笑う。
よし、入れるなら今だぞ、と速攻で服を脱いで
Rを抱え上げお風呂場に突入。

しかし湯舟にちゃぽんと入った途端に

「ぎょええええええ」

浴室中に響き渡る泣き声を上げられてしまった。

「何故だあああああ」

僕の絶望の叫びも交錯する。
それを聞いて嫁がドドドと駆け込んで来た。
まるで僕が虐待しているような有様である。

「きっとチチミシリしてるんだよ」

嫁が聞きなれない言葉を使った。

「何…?ちちみしり?」

「そう。父見知り」

なんだそういうことか。でもお風呂以外では
泣かれることなんてないのに。

風呂の時だけの、父見知り。
ひょっとしたら、父の尻を見るのが嫌なのか…。
伸び放題の尻毛のお手入れをしてみようかしら。
ついでに乳毛も。

実は、僕には大いなる野望があって、それは
Rと高校生になるまで一緒にお風呂に入ることなのだが…

「たった6ヶ月でもうだめじゃん」

嫁は冷たく言い放つのであった。
お前とはもう入ってやらん。

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■夫と嫁と娘のラブゲーム。
2004年03月05日(金)
僕はかつてゲーマーであった。
それもプレステ2とかの家庭用ゲームではなく
ゲーセンのゲーマー。いわばアーケードゲーマー。
いわばゲームセンターあらし。

独身時代は駅前のゲーセンに入り浸り、画面の

「INSERT COIN」

というメッセージに誘われるがまま100円玉を湯水の如く
ぶっこみ続け、全盛期には得点がインターネットのランキングで
全国5位になったり僕がやっていると後ろにギャラリーが
20人集まったり、とオタクオーラが炸裂する注目の人にまで
なってしまったものだ。

現在は家に嫁と娘・R(6ヶ月)がいるし仕事も忙しいし
ゲーセンに行く機会は激減してしまった。

仕事帰りにそのゲーセンを通ることがあるのだけれども
いつも閉店直前の時間帯だし疲れてしまっているし
とても寄る気にはなれなくなってしまった。

ゲームをやりたいという気持ちは未だある。
しかし嫁はともかくRがいる今、ひとりでゲーム機と
対面するヒマがあったらRと遊ぶ時間に回すべきだとも
考えるのである。

ゲームで遊びたい悶々を可愛いRと遊ぶことで昇華させたい。
父娘の愛も育めて一石二鳥。

でも現実はそれも叶わない。仕事で帰りが遅いので
Rはいつも寝てしまっているのである。
ゲームオーバー。

それならばゲーム機に「INSERT COIN」する代わりに
嫁に「INSERT CHINCO」して遊ぶことで昇華させたい。
夫婦の愛も育めてぱんついっちょう。

でもやっぱりそれも叶わない。僕がINSERTしようと
する頃には嫁もいつも寝てしまっているのである。
嫁はRが産まれてからは寝るのが早くなってしまった…。
ラブイズオーバー。

あああ遊びたい。誰かおっちゃんと遊んでくれんか。

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■不潔の魂。
2004年03月04日(木)
娘・R(6ヶ月)が生まれてからというもの、
Rと一緒じゃないと風呂に入る気がしない。
元々風呂嫌いだし、ぴちぴちの肌のRと入れない風呂なんて
ただひたすらかったるいだけの行為なのである。

しかし僕はほとんど休みなく遅くまで仕事してるので
なかなか一緒に入れない。

そんなわけで5日ほど風呂に入っていない。

ぷううん。

さすがに自分でも臭くなってきたので決心が付いた。
よし。ひとりでも入るぞ。
家に帰ると、案の定Rは寝ていたが

「風呂に入るぞ」

と嫁に得意げに告げた。しかし嫁は

「当たり前よ!汚いんだから早く入りなさい!」

ピシャリと一喝。どうやら風呂に入らない僕に
かなり不満を持っていたらしい。
そそくさと逃げるように湯舟にドボンと入った。

わかりましたよきれいに洗えばいいんでしょ。
念入りに体を洗ってさっぱり生まれ変わって

「ふふふ、きれいになったぞ」

大手を振って風呂から出てきたのだが

「ちょっと、あなた。ぱんつは替えたの?」

嫁のチェックが入った。

「…いえ」

「もう!何日はいてるのよ!」

「だってさあ…めんどい」

嫁がちゃんと替えのぱんつを風呂場の前に
置いててくれないとイヤなんだモーン。

そのへんは嫁も腹を括っているようで

「そりゃ私も替えを出しておかなかったのが
 悪いんだけどさあ」

怒るどころか反省してるし。
僕はなんだか小学生みたいだ。

その後嫁は空腹で起き出したRに乳を与えながら

「でもRちゃんは毎日おむつを替えてますよ、ねーえ」

と語りかける。Rもこっちを向いてニタリと笑った。
ははは、と苦笑いを返す。さすがに僕もちょっと反省。

娘のおむつを毎日取り替える嫁。
僕のぱんつを必ず風呂前に出す嫁。

父娘二代で下の世話をさせてすまんねえ…。

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■あとは寝るだけ。
2004年03月03日(水)
「おやすみ」

深夜0時過ぎ…嫁が寝る時間である。
僕はテレビを見ていたので明かりとテレビを
消さなければならない。

「消すかい?」

「うん、消して」

そして僕は隣の部屋に移ってネットをするので
灯かりが漏れないようフスマを閉めなければならない。

「閉めるかい?」

「うん、閉めて」

…。しばし沈黙。その後僕はおもむろに

「やるかい?」

と、嫁を桃色の世界に誘ったのだが

「ぶはははは!」

全く相手にされず、嫁はそのまま寝てしまった。
僕なりにスマートに誘ったつもりだったんだけどなあ(どこが)
娘・R(6ヶ月)が産まれてからつれなくなったものよ。

まあいい。フスマを閉めるから決して開けてはいけません。
理由も聞いてはいけません。察してくれ、嫁よ。

ひとりでーフスマ閉ーめーてー♪
ひとりでー明かり消ーしーてー♪

まぐわう日まで。

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■寿っ司っ食ぇネエ♪
2004年03月02日(火)
僕は休日出勤のためノケモノだったのだが
昨日は娘・R(6ヶ月)の初節句のお祝いをしたらしい。
その時に嫁が寿司を出前させたのだが、
まる1日以上たったのにまだ寿司屋のオケが
玄関に置きっぱなしであった。

何故早く取りに来いないんだよ!
昨日も今日もつまづいたんだよ!
ドリフの金ダライ並みにでかいんだから邪魔なんだよ!
僕だけ食べられなかったから見るたびに一層ムカつくんだよ!

などと嫁に文句を言ったら

「お寿司まだ残ってるわよ。食べる?」

と冷蔵庫の中から出してきた。

「…コレ、まだ食えるの?痛んでない?」

見るからに鮮度が落ち、ドヨーンとした色の
白身が僕を悩ませる。

「大丈夫!かも」

「かも」ってなんだよ嫁ー!さてどうしようか。

この出前を取った寿司屋は美味いのである。
僕らは「バイオレンス寿司」と呼んでいるのだが…。

この店で食べてると隣のおやじがべろべろになって
絡んできたり、奥の座敷から皿の割れる音がした後
「殺すぞてめえ」といった罵声がよく聞こえてくるのである。
板さんまでもが包丁を持ったまま乱入しやしないかと
ヒヤヒヤものである。だからバイオレンス寿司。

ただ、味は確かである。その寿司が目の前にある。
昨日のモノなので明らかにしなびている。

1日寝かせたバイオレンス寿司は
デンジャラス寿司と化している。

しかしそれでもなお僕の食欲を思いっきりそそる…。
そこはさすがに腐っても寿司である。
いや、腐ってたらまずいんだけど。

「嫁よ…他に今日のおかずは?」

「サトイモの煮っころがし。だけ」

僕には寿司を食べる道しか残されていなかった。
初めから迷うことすら許されていなかったのだ。

おりゃー。がぶがぶ。

空腹と寿司の魅力に負け、とうとう食べてしまった。
ウニがちょっと変な臭いがしたのは
上物のネタ独特の香りなのだと思うことにしたい。

それとトロを残していなかった罰として
嫁には僕のアナゴ一本寿司を見舞うこととする。
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■雛祭り、やな祭り。
2004年03月01日(月)
今日は日曜日なので、僕と嫁の母を呼んで
娘・R(6ヶ月)の初雛祭りを行った。

…しかし僕は休日出勤だった。

それでも夕方頃には帰れるかな?なんて
淡い期待を抱いていたが、蓋を開けてみたら
見事にトラブル続きで全然終わらず、
思いっきりドツボにはまり
神経がササクレ立って来た。

これではいかん、少しでも癒されたい…。
おおそうじゃ。嫁にRの画像を送ってもらおう、
そう思って嫁にメールを送ったら



こんな画像を送り返してくれた。
ううう…愛くるしい…楽しそう…。
僕もRの晴れの姿をこの目でしかと見たかった…。

僕は半べそになりながらも
娘の画像に心を支えられつつ仕事を片付けたが
結局家に着いたのは0時過ぎであり
まさに後の祭りであった。

玄関のドアを開けようとしたら
何かが足に引っかかり転びそうになった。
よく見ると寿司屋の丸い桶だった。

まるでドリフのオチで上から降ってくる
ばかでかい金のタライ並みの大きさ…。

嫁&母&義母!
こんなでかい寿司を出前とって食ったんか!

…まあいいけどさ。僕はストレスで食欲なんかないしさ。

嫁たちは女だらけの雛祭り。
僕だけはトラブルだらけの血祭り。

娘さえ幸せだったらそれでいいんだ。

母乳を出すことができないぶん
血の汗と涙だったらいくらでも流そう。

しくしく。

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