一度だけの人生に
ひろ



 甘い

甘く、弱い、身勝手なロマンチシズム。
センチメンタリズム、ニヒリズム、ナルシシズム。

そんなものだと、非難されても、
仕様がない。そうだと言われても、
僕には、そうだから、どうして良いのか分からない。

世の中が、思い通りになったら良いなぁと思うことがあって、
具体的に想像してみてもどんな風になったらいいのか、
いまいち分からない。

幸福の観念の欠如。
そこまで言うと、言い過ぎのようにも思えるけれども・・・。



2003年01月31日(金)



 今日よりは明日

ぐったりと消耗しきってしまった。

「お前は、社会に出れないなぁ」
友人の言葉です。

何ともならないことを
どうにもならないで、済ませることが出来ない。
そんな僕の往生際の悪い性格は、
これは、かなりの欠陥のようです。

味気ない世の中である。

いや、恋のことじゃない。
そう言うことじゃなくて・・・

いびつになった人間関係は、
どういう風に組み合わせてみても、
どういう方向に向けてみても、ぶさいくで・・・
いっそ全部、ぶちこわした方がスッキリするような・・・。

意地、見栄、虚勢、ドングリの背比べ

味気ない世の中である。

2003年01月25日(土)



 難しい人生問題

「ひろおさんは、【人は何のために生きるか?】って
考えたりするときはありますか?」

後輩のCさんの言葉です。
正直、面食らいました・・。
僕らの専攻はこんなテーマを
勉強するところなのですから、
こんな問いをされても、
そんなに不思議なことでもないのですが・・・。

しかし、いくらなんでも、
こんなことを考えている若い人は、
多すぎる。
やはり、これは現代の風潮と言うものを
表していると思わざるを得ない。

みんな、生きていくのが辛いのか・・・。


しかし、Cさんの目。
あんな目は、僕は苦手だ。
まっすぐな目だ。僕の目を正面から見ようとしていた。
時々、あんな目をしている人に出会う。
特に女の子に多いと思う。
韜晦というものが感じられない。
含羞というものが感じられない。
僕は一人、緊張してドギマギしてしまう。
すべてが見透かされるような気がしてくる。



2003年01月24日(金)



 恋愛の後処理

もう少し、Dさんが僕のことを
気にしてくれていたら・・・。という気がしてきます。
それは恋心という意味ではなく、
普通のふった・ふられた関係の人達に、
当然発生するだろう気遣いということです。
目の前でこういう話をすると「相手に悪い」、
こういう行動は「相手に悪い」、
そう言う気持ちです。
僕自身は、そんなに気にしてはいなかったのですが、
と言うのも「惚れたのが悪い」という卑屈な思いが
僕の中にあるからですが、
しかし隣で見ているKさんには、
Dさんの、あまりに気を使わない様子が腹立たしく、
それに反比例して、僕への思いも増したようなのです。

正直、
Dさんの態度と言動は、
少し残酷なところがあります。

「ふった相手のことなんか、
いちいち気になんかしていられないよ」
と言う考え方も世の中にはあるのでしょうが・・・


どうしようもないことが多くて、
本当に辛いです。
「恋愛なんだから」と分かっているのですけど、
最近、またこういう思いが強くなって辛い・・・。


『こんなだらしない自分の
生きていると言うことが、
ただ人に迷惑をかけるばかりで、
全然無意味だと思うと、なんとも、
つらくてかなわなかったのだ。』


2003年01月23日(木)



 迷路

「だってひろおくん、Dの話したら、
毎日メールくれるじゃない・・・」

まったく予想外のことでした・・・。

声をあげて泣くKさんに、
僕は「ありがとう」と言って頭をなでて
あげることしかできませんでした。

確かに、毎日のようにメールしていました。
KさんはDさんの親友ですから、
散々にDさんのことを相談していて・・・。

Kさんはそう言っただけで、
答えも何も僕には求めませんでした。
それはそうです。
僕がDさんをどれだけ好きだったか、
一番知っているのはKさんなんですから・・・・。

そして、僕はまだ、Dさんへの気持ちを
だいぶ、いや、かなり引きずっていますから・・・
まだ好きですから・・・。

次の日も、その次の日も
Kさんは何事も無かったかのように、
僕に接してくれています。

Kさんは勉強のために毎日学校に来ます。
僕も勉強のために毎日学校に来ます。

僕は彼女の態度に甘えて良いのか・・・
今、改めて返事をしたほうが良いのか、
でもそうしたらKさんとも、あと残り少ない期間を
友達として過ごすことが、できなくなる。
彼女は決してその夜のことに触れようとしない・・・
その夜に一緒にいた俺の友達と話すときも
その話題には一切触れようとしないらしい。

友人曰く
「友達関係が崩れるのが、イヤなんじゃない?」

いずれにしても、改めて、話をするつもりですけれど、
何時するべきか、今か?最後に会うときか?

2003年01月22日(水)



 みんな

それぞれ、みんな辛い思いをして、
そして誰一人、幸せにはならない。
そんなことばかりで、イヤになる。

これで良かったのか・・・



2003年01月21日(火)



 終了

終了。

先輩方の卒論が、
あらかた仕上がったようです。
Dさんも、無事に今日、目の前で、
最後の仕上げをしていました。

卒論の終了。つまり
先輩方はもう学校に来なくても
良くなったのです。

もうなるべく会わないのが良いと
思いつつも、毎日のように会っていました。

正直に言いましょう。
やはり、淋しいです。
これもまた、辛いです。

それでなくても、
僕は人とお別れするのが苦手なたちで、
会おうと思えば、会えないわけではない別れでも
とても落ち込みます。ましてや・・・・。

ふられる前に比べて、
「好き」と言う気持ちは、それでもほんの少し、
小さくなったような気もしますが、
「まだ、まだイヤだ」と言う気持ちが
正直なところです。往生際が悪いのは承知の上です。

まだ、出会えたこと、ただそれだけの
喜びを、素直に受け入れることは出来ません。

やっぱり淋しい。

やっぱり辛い。

2003年01月12日(日)



 

テンションが低くて、
憂鬱な時は、酔おうと思っても、
なかなか酔っぱらわないものです。
昨日も、友人達と飲んだのですが、
日本酒を一升も、一人で飲んで、
平然としていました。
胃がムカムカするだけで、
いくら飲んでもちっとも楽しい気分に
ならず、ただ、友人達の
「お前は酒が強くていいなぁ」と言う
言葉にニヤニヤ愛想笑いをしながら、
ひたすら手酌でグビグビやっていました。

自分の
お酒を飲む理由は、
「普段の自分じゃなくなる」
ことなのです。
普段言えないことを言うことができる。
普段見せない姿を見せることが出来る。

もちろん、それは暴れたり、絡んだりって
言うことではなくて、ほんの些細なレベルでの
ことです。
僕の本当の意思、意見、想いを
ちょっと、周りのみんなに表現することです。

話をしている
相手の顔を正面から見ることが
出来るようにお酒を飲みます。



2003年01月11日(土)



 自分の生きていると言うこと 

「こんなことをして暮らして、
一体、僕はどんな身の上になるのだろう。
なんのことはない、てもなく廃人じゃないか。
そう思うと、呆然とする。
どうしてよいか、まるで何も見当が
付かなくなるのだ。そうして、こんな
だらしない自分の生きていると言うことが、
ただ人に迷惑をかけるばかりで、
全然無意味だと思うと、なんとも、
つらくてかなわなかったのだ。
君のような秀才にはわかるまいが、
【自分の生きていることが、人に迷惑をかける。
僕は余計者だ。】という意識ほど
辛い思いは世の中にない。」

太宰治 『パンドラの匣』


ようするに、僕は酷い臆病者なんだ。


【自分の生きていることが、人に迷惑をかける。
僕は余計者だ。】


2003年01月10日(金)



 ギクシャク

とにかく、学校に来るのが憂鬱です。
かといって、ふんぎりをつけて来なければ
当分来れなくなるので、来ています。

お互いに、相手のことを
気にして、余計なことをして、
それがさらに相手の気になるという
悪循環をしています。

以前の通りにはいかないのは
分かっていますけれども、
気まずいことが一番苦手な僕には
思っていた以上にストレスになってます。

ホントは会いたいのに、会ったら気まずいし、
相手に余計な気は使わせたくないし、
かと言って避けたり、避けられたりするのも
辛いし・・・。八方塞がりです。





2003年01月09日(木)



 

いい歳をして、それでも淋しさに、
夜中に、フラッと外に出て、さて何のあても無し、
路の石を蹴ってころころ転がし、
歩いていっては、また転がし・・・。

やはり自分はキチガイなのだろうか。
自分は間違っているのだろうか。
自分はまともじゃないのだろうか。

どうしてだろう。
なぜ自分は、こんなにも周りの人に対して
卑屈になるのだろう。
僕は、一体みんなに、どんな迷惑を、かけたのだろう。
懸命にやっているのだ。

僕の、他人への期待が大きすぎるのかもしれない。

自分には、人に嫌われる生まれつきの素質がある。
そんなことを、言葉通りに思ってはいないけれども、
とにかく、常に、人に気を使わなければ、いられない。
簡単に言っているけれども、
これは思っている以上に苦痛なことである。

大変な重荷で、これ一つとっても、
これから生きていく自信がなくなってしまう。

そうして、いつも孤独・・・。

僕は何か悪いことをいつかした、
僕は、汚い、価値のない人間だと言う意識。
その意識を、どうしても消すことが出来ないので、
僕はいつもいつも卑屈なんです。自信がないのです。
不安なんです。淋しいんです。辛いんです。


2003年01月08日(水)



 何となく、疲れた感じ・・・

フッと、全てがどうでも良くなる瞬間がある。
何もかもが馬鹿らしくて、何をするのもイヤで。

これから一生、別に欲しくもない物を、
世間体のために、懸命に努力して手に入れていかなければ
ならないのかと思うと、正直ゾッとする。

何が欲しくてあがくのだろう・・・。

優しい。気ぃ使い。
人から、そんな評価をもらっていることが、僕は悔しい。

「僕が優しくしてあげた分だけ、僕に優しくして下さい。」

そんな生意気で、傲った思いが、
僕の中にはあるんだ。本当なんだから仕様がない。


僕が思っている以上に、
世の中って言うものは厳しいものらしい。

僕の本当の言葉とは何か。
「死のうと思っていたのだ」
こんな興ざめで、つまらない言葉さえも
人に伝えると、全部ウソなんだ。
とにかく、僕は恵まれているから、
僕の言葉は全部、ウソにしかならないらしい。

僕も、人生はドラマだと思っていた。
何かしらになりたいと、いつも思っていた。
自殺も、処世術の一つのように思っている節があった。
でも、人生はドラマではなかった。
淋しい、侘びしい、虚しい、苦しい、悲しい、
そして馬鹿らしい。
そんなドラマはありましたか?



欲しい物はなんですか? ホントの家族。






2003年01月07日(火)



 あなたの好きな場所

みなさん明けましておめでとうございます。

タイトルは今聞いていた、
小田和正の歌から。
それ以上の意味は無し。

昨年末より続いていた、
僕の熱い恋は見事に玉砕して果てました。

分かっていたこととは言え、
やはりはっきりと
結果が出てみると悲しいものです。

実家に帰省したことで、
いくらか気持ちに整理をつけることが
できたんですけれど、
それでもやっぱり、フラれたからって
それっきり好きじゃなくなるわけでもなく、
相も変わらずなのですから、
完全に冷めるまでは、まだまだ
当分かかりそうです。

フラれた直後は、
後は自分の気持ちを整理して、
時が経って、想いが弱まるの待つだけ
だと思っていたのですが、
こちらに戻ってきて、
それ以外にも面倒くさい・・・と言うか
難しい問題があることに気づきました。

彼女が卒業するまでは
まだ頻繁に会い続けると言うことです。

どうあがいても
ばつが悪いのは避けようもなく・・・。

なんとか前の通りに接しようと、
お互いに、しているのですが、
ギクシャクしてしまっています。
おそらく無理なんでしょうね・・・。

こんな風になってしまうなら・・・
とも思いましたが、
それは仕方がないんですよね。


全ては終わって、
そして全て、また、ここから。




2003年01月06日(月)



 お前は

実家に帰って、
高校の時の部活の先輩・仲間と
飲み会をしました。その時に、
今回の恋の話をしたら、仲間から鋭い指摘を受けました。

「ひろお。お前の恋は何で上手くいかないか
知ってるか?お前は恋しているときでも、
終始、いい人でいようと思っている。
良い人と思われたいと思っている。
カッコつけようとしすぎなんだよ。
結局、良い人で終わるじゃない?いっつも・・・」

あまりにグサッときたので、
さすがの俺も笑ってはぐらかすことも出来ず、
まじめな顔で「そ、そうなんかな・・・」
としか言えませんでした。

今回のことでも、
僕はもっともっとみっともなく、
ずるく、やった方が良かったのだろうかと
考えさせられました。

でも、そうしたら、僕も彼女も
もっと傷ついたり、辛かったりするんじゃないだろうか・・・



2003年01月05日(日)



 その、雪の日

その雪の日のDさんと俺の会話の内容を、
ここに書くのは、彼女の妄想を、僕が
実際のものにしているようで、
何となくイヤだから、書きません。

彼女が僕をふった理由を
KさんやみんなはDさんの妄想だと
言っていました。
僕はDさんの話を深く突っ込むことを
しませんでしたから、それが客観的に見て
妄想と言うべきものかどうかは分かりません。
しかし、妄想かどうかは僕には関係がないことのような
気もしていたのです。
それは、「恋なんて所詮は妄想」と言う
そう言う考え方もいくらかはあるけれど・・・。
どんなトンデモな答えでも僕はそれを受け入れなければ
ならない。そう思っていたからです。
当たり前のことですが・・・。

フラれてから、二度ほど、
彼女から僕に謝罪のメールが来ました。
ふった相手に謝罪のメール・・・。
あぁ彼女のこう言うところが好きなのかもっと思いました。
彼女を励ます返事を送りました。

正直、彼女を励ますのが、
一番、辛かったです。

実家から戻ってきて、
二度、会いましたけれど
会うたびにやはり、まだ自分はこの人が好きなんだと
思わされます。これはどうしようもありません。
だからといって、もちろん、
これ以上どうするつもりもありませんが・・・。

2003年01月04日(土)



 虐待

「私は、兄弟の中でも、ひろおのことは虐待したと思うわ。
あれは虐待だったと、我ながら思う。」

母の言葉です。
今回、帰省したときに言われました。
面食らいました。


悲しいことは、たくさんある。



2003年01月03日(金)
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