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沙夜



 のの子ちゃん

普段より眠気が3割増しなのは、秋の夜長が関係しているのだろうか。


もひもひ。

あ、寝てた? ごめんね。
じゃあまた明日電話するね。



なんてことが続いている。
すぐ切っちゃう時もあれば、ねぼけつつ話す時もある。



そういえば土曜日にお泊まりした時も、夕食から部屋に戻ると
私はさっさと着替えてベッドに潜り込み、あっという間に眠ってしまった。


私が先に寝ちゃって、エッチしてないのにとか思わなかった?

いや、寝てるのの子ちゃんを起こしてまでねー、

は? のの子ちゃん?

いや、沙夜ちゃんを、起こしてまで、そんなさ、

ちょちょちょちょちょちょっと。
のの子ちゃんって。のの子ちゃんって誰?


あ、間違えた。
ええっ? 会社の事務の女の子だけど。


のの子ちゃんって…、チャン付けで呼んでるんだ?

うん…たまにね。

やーだーーーー。
いやーーーーーっ。


ははは。立ち直れない?

うん。ていうか、許せない。
間違えるなんて、ひどい〜。

浮気してるんだ。浮気してるんだ。
のの子ちゃんと。


あははははは。
してない、してない。




間違えただけと思うけど。
でも面白くなーい。


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2003年10月28日(火)



 このままじゃいけない気もするし、このままでいいような気もする。

馴染みの和風ダイニングのカウンター。
鏡の壁に映る自分の姿を、ボトルの隙間越しにぼんやり見ていたら
横にいた彼が私の名を呼ぶ。
「ハイ」と返事はしたものの、私の目線は鏡の中のまま。


少し強い口調で「沙夜ちゃん!」と呼ばれ、ようやく顔を動かすと
彼の手には、リボンのかかった丸い小箱があった。
約束していた、ネックレス。


へばりついていた ふてくされ顔をどうしたものかと
ばつが悪いやら、嬉しいやらで、ふふふふふと照れ笑い。


怒ったり、泣いたり、笑ったり、忙しいヤツ(私)。
ごめん。


ありがとう。
大切にするね。




シーンは変わって。
アンコール。「One more chance, One more time」


くいちがう時はいつも 僕が先に折れたね
わがままな性格が なおさら愛しくさせた



急に泣きたくなった。彼と自分に当てはめてみたから?
少しだけ堪えたけど、すぐ諦めた。
溢れるがまま。流れるがまま。





こんな子供みたいな態度ばかり取っていると、
いい加減嫌われてしまうかもしれない。


大人な態度を取らなければと思うけどそれが出来ない。
このままじゃいけない気もするし、このままでいいような気もする。



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2003年10月27日(月)



 映画10本目 /「インファナル・アフェア」

結局、映画は「恋は邪魔者」ではなく「インファナル・アフェア」を観た。
『香港映画?マフィア?』
彼からこれが観たいって聞いた時、ちょっと苦手なジャンルと思ったけど
“食わず嫌い”しなくて大正解。噂どおりの面白さでした。


なんといっても主演の2人の男性が、
(仮に分けるとすれば、良いもんのトニー・レオンと
悪いもんのアンディ・ラウ)どちらもかっこいいのだ。


映画を観てると、これは余分だな〜と思う部分があったりするけど
今回はそういうのが全然なかった。よって中だるみもナシ。


彼と10本観た中で、今、特に印象に残ってるのを挙げるとすれば
「猟奇的な彼女」と今回の「インファナル・アフェア」かも。
あなどれませんな、アジア映画。




余韻に浸りつつ劇場を後にする。


いやー、トニー・レオンがさー、


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ぶっ!


そう言われて改めてポスターを見たら……、ホントだ。似てる。
良かった〜、観た後で。
観る前に聞いてたら、思い出し笑いしそうだ。


実は、私もアンディ・ラウがある人に似てるな〜と気になってた。


それは……、


近所のサカモト君(中学生)。
そんなん知るかよ!なので、彼には言わなかったけど(笑)



「インファナル・アフェア」オススメです。
スリリングで、かっこよくて、切なくて。


久々、もう一回観たいと思う映画だった。



2003年10月25日(土)



 手首がきゅんきゅん。

1週間前。
「寂しい。会いたい」と、キーボードを打っていたら
胸から手首にかけて、きゅーんとした。


切なくて胸きゅんってのはよくあることだけど、
手首がきゅんってアリ?(笑)
とにかく手首きゅんきゅんしまくりで、3連休は辛かった。


それが今はどうだろう。あの禁断症状は何処へ?
不思議なくらい落ち着いている。




どうして会えないの?

それは〜だからだよ。


そっか、納得。
訊いて良かった。
理由が分かれば、一気に楽になる。


人が不安を感じるのは、未知なるものに対してだったり、
原因や理由が分からないことに対してだったりするから。





どーちーどーちーどーちーらーにー……



2003年10月18日(土)



 次の映画は?

今度は、久しぶりに映画でも観ようと思ってるけど。


そういえば、彼とは何度か一緒に映画を観たけど、ここ暫く行ってなかった。


「セレンディピティ」
「マイノリティ・リポート」
「レッド・ドラゴン」
「猟奇的な彼女」
「007 ダイ アナザー デイ」
「シカゴ」
「トゥーウィークス・ノーティス」
「マトリックス・リローデッド」
「踊る大走査線2」


たくさん行ったような気がしてたけど、書き出してみると意外と少ない…。


次は何を観に行くんだろう。
彼は観たい映画があるのかな?


近々面白そうなのやるかしら〜と、ヤフーをチェック。


あっ。これ観たい。


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+++追記+++

彼の観たいのは、別の映画だった(泣)
おまけに「踊る大走査線2」が抜けてるよって…。

今度観るのは、10本目かぁ。



2003年10月17日(金)



 言葉

男は言葉が足りなくて、女を不安にさせる。
女は一言多すぎて、男をうんざりさせる。


言葉は
多すぎても少なすぎてもいけないみたい。





2003年10月16日(木)



 あなたがいるだけで。

「ペットと一緒に そばにいてくれるだけでいいよ」


Hくんが彼女に言ってあげたらしい。
男の人、みんな言うんだな〜。
「君は何もしなくていいから」とか、
「そばにいてくれるだけでいいから」とかってセリフ。


コレはある意味、魔法の言葉っていうか、すごい力を持ってると思う。
だって私も、元夫のその言葉を(バカ正直に)信じて結婚しちゃったもん。
で、どうだったかというと……
実際は「あれもしてくれない。これもしてくれない」
と、文句(主に家事について)言われっぱなしの結婚生活。


おまけに、離婚した今でも
「君は〜してくれなかった。僕は〜して欲しかったのに」
などとネチネチ(主に私の愛情が足りなかったことについて)言われる始末。


こっちにしてみれば、『ウソツキー。話が違うー』って感じ。


釣った男が悪いのか…。釣られた私が悪いのか…。
こんな言葉を信じちゃうのは、男の人がラブホに誘う時の
「何もしないから」を信じるのと同じくらい愚かなんだろうか。


男性側にも言い分は色々あるんだろう。
もしかしたら嘘をついたつもりなど全く無く、
言った時は本当にそう思ったのかもしれないし。


なんにしても、今はそんなセリフ、信じられない。








私 「私もかつて言われたんだけどね。元夫や彼氏に…」
Hくん「げっ。みんな言うんだ〜」


そう。みんな言っちゃったりするの。
でもHくんは言うだけじゃ無く、その想いを貫いてね。








そばにいてくれるだけでいいよ。

うそだー。
三食昼寝付きの、おっきな猫でもいいの?


えーっとえーっと。
じゃあ三食昼寝付きで、炊事と、洗濯と…、あと掃除か。


……。

沙夜は、家事では何が嫌いなんだっけ?

全部!(笑)


きっと、こんな会話をしている今が一番楽しいんだろう。










それでも。


そばにいてくれるだけで。
いえ、
例えあなたがそばにいなくても
あなたがこの世に存在しているだけで
それだけでいい。


そういう愛は、確かにある。





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2003年10月15日(水)



 禁断症状

あれからまた風邪がぶり返してしまった。


それにしても、このイライラはなんなんだろ。
彼にも八つ当たり風味。


あ。
きっと、禁断症状のイライラだ。





この3連休が山場だと思う。
こういう時は、ほっといてもらうのが一番。



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2003年10月11日(土)



 スローガン

彼は楽しかったのかな。
私を怒らせないように、気を使ったのかな?
ちょっと心配になった。


いざとなったら、ケンカのひとつやふたつ…とかって思ってたけど
とても平和にデートは終わった。


私が「ありがとう」って言うと、
「沙夜が喜んでくれれば嬉しいよ」
彼はよく、そんなふうに答える。
今回もそう。


その言葉の意味を、ひとりになって、改めて噛みしめた。


私ばかりが求めているのかな。


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よーし。これからは…
おねだりしない。
会えなくても我慢する。


これを“ダイエットする”に続くスローガンにしよう。
(とか書いてる時点で無理っぽい)



2003年10月08日(水)
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