My eternal home


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2012年06月13日(水) 父母のこと。

日記をストップしてから4年。
この間、私の身辺は徐々に徐々に変わって行った。

そして今、どうしても書かなければ居られない程の
辛さ、苦しみ、不安を抱え、久々にこのページと向き合っている。

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両親が老人ホームに入居した。

こうなるまでの経緯は後に語るとして、
今直面しているのが、家へ戻りたがっている父に対して、
鬼を貫き通していいのだろうかという自分へのクエスチョン。

実は、ホームに入居して日も浅い先日、父が倒れた。
受話器から聴こえる『お父さんが倒れた。早く来て!』という母の絶叫が、
今も耳に焼き付いて離れない。

早く行ってあげたくても、ホームは遠いのだ。
今までとは違う。

救急車で運ばれたが、意識は戻っているので、一時入院して、
後日検査の方向で…というホームの人の言葉に安堵した。

心電図の波形に大きな乱れがあったとのことだが、
不整脈なんて今まで無かったし、
何より倒れて意識喪失なんて初めてのこと。

母は『私が無理矢理、ここ(ホーム)に連れて来たからだ。
お父さんはずっと家に帰りたいって言ってた』と自分を責め、
かなり動揺していたらしいが、
『家に独りで居たら、誰にも助けを求められずに
大変なことになっていたかもしれませんよ』とホームの人に言われて、
落ち着きを取り戻したらしい。

翌日、病院に向かい、父と対面すると、
倒れたのは全く記憶に無くて、気付いたら救急車の中だったとのこと。
大事に至らずに本当に良かったけれど、
持病がまた1つ増えたってことで、
次回の精密検査でよく調べてもらわないと。

両親をホームに送り、今後のことを話す。
“厳しいことを言うけれど、家に戻っても誰も助けてはくれないよ。
ここに居れば、食事の心配は要らないし、見守ってもくれるんだから。”

ホームへの入居を決めたのは母本人で、
その後、父も半ば諦めの境地で決心したという状況。

父は、本当は、本当に家に帰りたいんだと思う。

“ああ、解かってる。ここの食事は美味いしな。”と言った父の言葉を
思い出す度に、胸が苦しくなる。


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