JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:日銀、政府との協調姿勢鮮明=デフレ克服、金融緩和だけでは限界も(時事通信 2012/10/30 23:00) 日銀は追加金融緩和に踏み切るとともに、デフレ脱却に向け政府との協調姿勢を鮮明にした。 ◆コメント:何度書いたかわかりませんが・・・・ 僅か12日前にも同じ事を書きました。 2012.10.18 「日銀当座預金、連日の最大更新=大量資金、融資に回らず」←金融緩和しても景気浮揚にならないのです。 リーマン・ショック直後のように、リーマンに投資した世界中の金融機関が、大損し、その結果、 自己資本を取り崩さなければならない。となると、その金融機関も潰れるかも知れないというので、 市場から資金を調達できなくなる、ということが起こりうる。そういうときには、中央銀行が民間銀行に公的資金を注入したり、 市場流動性資金を潤沢にして、世界中の銀行の資金繰りに心配は要りませんよ、とアピールすることが ひじょうに大切ですが、先日の記事で取り上げたとおり、日銀当座預金に、銀行がおカネを置いているということは、 資金を借りたがるお客さんがいない。資金需要がない。それは景気が悪くて、企業収益が悪化し、家計の所得が減り、 個人消費が減る。ということは、企業はモノやサービスが売れないんですから儲からない。 儲からないのを承知で、工場を新たに建てるなど「設備投資」しようとはしませんから、銀行からおカネを借りる必要がない。 そういうデフレ・スパイラルが続いている所にいくら、日銀が国債などを買い、その分のおカネが市場に流通するわけですが、 それを2010年からずっと続けていて、規模を大きくしているけれど、一向にデフレは止まらず、景気は好転しません。 ケインズが提唱したように、こういう時には、政府が財政支出で事業を発注するか、減税によって家計の可処分所得を増やさないと 意味がありません。資金量だけ増やしても、「需要」がなければ、おカネは回りませんから、景気は好転しません。 物価を上げるのは、本来、日銀の仕事ではないのです。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2011年10月30日(日) 【翻訳】野田首相、欧州経済危機に更なる努力を希望。(フィナンシャル・タイムズ紙 インタビュー)
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