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2010年05月09日(日) |
【音楽】カッチーニの「アヴェ・マリア」ばかりを集めました。 |
◆昨日スラヴァをご紹介して以来・・・。
済みません。今日あたり時事・社会を書かなくてはいけないのですが、
昨日の記事で、カウンターテナー、スラヴァのCDを紹介しました。
普段、クラシックについて知ったかぶりを散々書いてきた私としては、非常に恥ずかしいのですが、
白状すると、カッチーニの「アヴェ・マリア」を聴いたのは初めてでした。
しかし、今まで知らなかった美しい曲を知るというのは、嬉しいことです。
久しぶりに胸がいっぱいになり、心臓をわしづかみにされたような衝撃、感動を覚えました。
あの美しい旋律が、頭の中でエンドレステープが回っているかのように、今日(9日)、
一日中、鳴り続けました。
はっきり言ってこうなったら、他の事はかけません。もう1日だけご容赦を。
◆実に多くの演奏家が自分のCDに収録しています。
カッチーニのアヴェマリアの旋律は大変美しいので、色々な楽器の演奏家が、
CDに収録しています。ただ、困ったことに、この楽曲は演奏時間が4分程度。
クラシックのシングルCDは全く無いわけではありませんが、カッチーニのアベ・マリアは、
シングルカットされていません。売れる見込みがありませんからね。
ですからそれぞれ、他の楽曲をもいくつも録れて、その中の1曲として、
「カッチーニのアヴェマリア」が含まれいるのです。
そのため、音源探しに苦労しました。<
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◆それでは、演奏を。
この曲の旋律は切なく、悲しく、何となく「郷愁」を含んでいます。
こういうのは、オーボエですよね。
オーボエ「系」を2人見つけました。
一曲目はオーボエ奏者(既に引退なさいましたが)、宮本文昭さんが、
お嬢さんの宮本笑里さんのデビューアルバム、smileにゲストとして呼ばれ、
笑里さんと協演している演奏です。
このCDです。smile [Hybrid SACD]。
3曲目、単に"AveMaria"と書いてあるのが、カッチーニです。
Ave Maria 宮本笑里・宮本文昭。
Ave Maria
宮本文昭さんの音が実に素晴らしい。その音に触発されたのでしょう。笑里さんもまた、とても良い。
次も弦楽器。チェロです。N響の首席チェロ奏者、 藤森亮一氏のアルバム、ラルゴ ~チェロ小品集 Ⅱより。
AveMaria Cello Ryoichi Fujimori
音域が低いので落ちついた印象を受けます。が同時に低音楽器が高音域で美しく歌うのは良いものです。
◆管楽器による演奏。
まず、N響オーボエ奏者、池田昭子(しょうこ)さんが、オーボエより音域が低い、コール・アングレ(イングリッシ・ホルン)で
演奏したものです。コールアングレは、オーケストラでしばしば登場します。
ドヴォルザークの「新世界より」第二楽章で有名な「家路」のメロディーを奏でる楽器です。
CDは、「アヴェ・マリア」--オーボエ作品集です。
Ave Maria Shouko Ikeda(English horn)
オーボエの音の鋭さが消えて、丸みを帯び、音域が低いので、派手さはないけど、美しく旋律を歌っています。
次は、日本人のサックス四重奏団、アルディ・サクソフォン・クァルテットの
フォー・カラーズ に収録されている演奏です。
アヴェ・マリア(サクソフォン四重奏編)アルディ・サクソフォン・クァルテット
サクソフォーンは、ともすれば音量が出過ぎてしまうのですが、ずっと弱音のまま、見事にバランスを保っています。
個々の楽器もP(ピアノ)で美しい音を出すのは、難しい。一見地味ですが、上手いです。
管楽器の最後は、唯一金管、トランペットです。
1962年、フィンランド生まれのトランペット奏者、ヨウコ・ハルヤンネ(Jouko Harjanne。男性です)。
Romantic Trumpetから。
Ave Maria Trumpet Jouko Harjanne
これはですね。トランペットにしては、かなり「きつい」高音域です。しかし、あまりそのように
聞こえない。高音で音が堅くならないからです。この人上手い。しかも旋律のクラマックスで最高音で
音を張り上げないで、逆に音量を落としています。一番最後は高らかに吹いていますが。
ラッパの特性がよく分かっていると思います。
◆歌(アカペラ、ソロ)
日本人女声アカペラ、「アンサンブル・プラネタ」という人達がいまして、以前から知ってます。
詳しい沿革などについては公式サイトに載っています。
既に10年近く演奏活動をしています。
カッチーニの「アヴェマリア」は、MAIDEN’S LAMENT/乙女の嘆きに収録されていますが、
iTunesStoreで、1曲200円で買うことも可能です。
Ave Maria Ensemble Planeta
最後です。これはYouTubeから。かつて、
【音楽・映像】韓国のソプラノ、スミ・ジョー(Sumi Jo)がロ短調ミサの稽古でカラヤンに気に入られる瞬間。(ココログ)
で登場した人です。
Sumi Jo sings 'Ave Maria' by Caccini
今やすごい貫禄ですね。
どうも、つまらん企画(?)にお付き合い頂きましてありがとうございました。
ただし、それほど、カッチーニの「アヴェ・マリア」に惹かれたのです。
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2007年05月09日(水) 「安倍首相『脅しに屈しない』久間氏へのカミソリ送付で」←総理、それは結構ですけどね・・・。
2006年05月09日(火) 「米国は日本の憲法を見習え」(米国 California Chronicle紙 3月29日付社説)
2005年05月09日(月) 航空機トラブルがこれほど続いているのに、何故それらの詳報がないのですか?
2004年05月09日(日) 「菅代表、10日にも辞任」「陸自第2次隊クウェート到着」どちらが重要なニュースでしょう?
2003年05月09日(金) 巷にあふれる「プラス思考のすすめ」への反論
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