JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:文章力を上げる“写経”訓練法の3つのポイント(3月23日18時28分配信 ITmedia Biz.ID) ビジネスパーソンの多くが身につけたいと思っているスキルは、トーク力と文章力です。 ◆コメント:要するに超精読の一種だと言うことも出来ます。 文章の上手下手は、プロになるのならば、先天的な才能が必要ですが、そうでなければ、非常に単純化するならば、 本当に文章を理解したかったら、或いは単に読んで理解できない文章があったら、書き写しなさい。出来れば何度も。 とおっしゃったので、大変に驚きました。既に十分に深い日本語の読解力をもっているその先生ですら、「全文写し」をすることがある、 というのです。書き写すと言うことは、ものすごくゆっくりと読んでいる訳です。超精読です。 これを繰り返していると、まず単純に語彙が増える。色々な表現、言い回しを覚えることが出来ます。 直木賞作家の浅田次郎氏は、志賀直哉(全集、だったか、いくつかの作品だったか、記憶が曖昧ですが)氏の作品を原稿用紙に筆写した、 と、いっておられました。 また、話が少し逸れますが、この方法は語学でも有効です。この日記では、過去何度か、語学に上達するには、 意味の分かった英文をひたすら繰り返し音読するのが、結局近道だ、と書いたことがあります。 それは、同時通訳の神様と呼ばれ、故・エドウィン・O・ライシャワーハーバード大学教授(元駐日米国大使、日本史学者)の ライフワーク、Japanese の邦訳版、ザ・ジャパニーズを出版するときに、 ライシャワー博士から直々に翻訳者として指名されたほどの英語の達人、國弘正雄先生が、 英語の話しかた(現在、新版の「國弘流英語の話しかた」でより詳しく説明されていますが )で、「只管朗読」という造語で提唱された方法です。 実はこの本には、只管朗読(ただひたすら朗読すること)以外に、只管筆写を英語のライティングの訓練法として薦めておられます。 国語であろうが、外国語であろうが、言葉の運用能力を高めるためには、どうしてもこのような、「愚直の一念」が必要なようです。 名文を書き写すこと、といっても何が名文か分からなかったら、とりあえず漱石か志賀直哉を書き写せば良いでしょう。 すると段々目が肥えてきますから、本当に文章が上手くなりたいと思っている人なら、本屋で名文に自然にたどり着くと思います。 何でも、コピー&ペーストで済ませることが出来る今、紙にペンで文章を書き写すのは、「お経」でなくても大変に良いことだと思います。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2008年03月23日(日) 「日銀松江支店 内部資料が流出」←役所の情報管理
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