JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:東証、終値は213円安=円高で嫌気売り(時事通信社 - 10月23日 17:11) 23日の東京株式市場では、歯止めの掛からない円高を嫌気した売りが広がり、 ◆コメント:こういうマーケットで素人がデイ・トレーディングなんて、止めた方がいいです。 既に、長いこと株の売買をやっている人。デイ・トレーディングの稼ぎで生活している人もおられるだろう。 ◆記事:ネット証券人気上昇 株暴落後、安値買い狙い(10月18日15時26分配信 産経新聞) これは、危険である。リーマン破綻以降、1ヶ月余を経たが、この間の株価の乱高下は、無茶苦茶である。 長期的、或いは超長期的に見て、株の買い場だと考え、投資として何年も持ち続けるつもりで買うならまだ分かるが、 1日の中で、何度も売買を繰り返す「デイ・トレーディング」には、少なくても初心者が手を出してはいけない。 これだけの異常事態。金融市場が金融恐慌を寸前で回避したような状況は、初めてで、プロですら予測が付かない。 素人の手に負える相場ではない。だから次のようなトラブルも起きる。 ◆記事:野村系ネット証券、ストップ高続出で売買成立連絡遅れ…苦情多発(読売新聞 - 10月20日 23:38) こういう、訳の分からない乱高下を繰り返すマーケットをプロのディーラーは、 「“choppy”(突然変わる、不安定)なマーケット」と呼ぶが、 こういう時には、本件ニュースのようなことが起きやすいのである。 指し値注文を出しても、相場が跳ぶから、付いた付かないで揉めることが多い。 今日(23日)の東京株式市場はいきなり650円暴落し、日経平均は8,036円を付けて、あわや7,000円台突入か、 と思いきや、後場で400円戻し、結局終値は前日比213円71銭安の8460円98銭だった。 何故、急に戻したか、時事通信の記事では分からないが、ウォール・ストリート・ジャーナルの記事がきっかけである。 ◆記事:米、住宅差し押さえ防止策 4兆円支援検討、米紙報道(NIKKEI NET)(22:46) これが、日本語で報じられたのはずっと後で、WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)に載ったのは13時台だった。 Plans to Aid Borrowers Gain Steamである。 因みにこの記事は、購読(subscript)していないと全文を読めないと思う。 プロは、情報源を豊富に抱えていて、こういうニュースが出ると、すぐに分かるが、 素人の場合、余程マーケットに慣れた人、情報収集に慣れた人でなければ、プロと同じタイミングでこのニュースを知ることは、 出来なかっただろう。空売りから入った人はあっと言う間にやられた(損をした)筈である。 ◆為替はもっと危険です。 最近は外国為替市場にも一般人が外為証拠金取引を通じて参入しているが、為替は株よりもずっと動きが速いので、 「自分は元ディーラーだが、為替で負けたことがない」 と言ったら、絶対に偽物か嘘つきである。これは、断言できる。 100%儲かる為替ディーリングなど、存在しない。 プロですら、皆、何度も死んで(ディーラーの世界の符丁で大損することをこのように表現する)、 その時の痛い経験を元に勘を磨いていく。はっきり言うと、向き不向きがかなりある。才能の問題なのである。 兎に角、株のデイ・トレーディングも、為替取引も「上がるか下がるか」で、「丁半バクチ」と 同じである。ディーラーというとカッコいいが、ヤクザな世界なのである。 やらないに越したことはない。どうしてもというのなら、最初の方で書いたが、日々の値動きは 気にしないで、何年でも株価が上昇するまで待つ、という「投資」としての株式購入をするべきだ。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2007年10月23日(火) 「薬害肝炎情報、厚労省が20年前から手がかり放置」←悪魔の役所。旧厚生省と厚生労働省
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