DiaryINDEX|past|will
2008年05月20日(火) |
「米国、四川省内の核関連施設の状況注視」←実はこれが一番おっかないわけです。 |
◆記事:米国、四川省内の核関連施設の状況注視と 大地震被害受け(CNN.co.jp 2008.05.17)
中国の四川大地震で、米国務省のマコーマック報道官は17日までに、米国の原子力専門家らが震源地となった四川省にある
核関連施設の状況を注視していることを明らかにした。これまでの分析で、施設に被害が出たとの情報はないとしている。
AP通信によると、米国による放射能汚染などの有無に関する調査はフランスの政府機関、
原子力安全防護研究所(IPSN)が地震で中国の核関連施設に小規模な被害が出たとの報告を受けて開始された。
同研究所によると、中国の国家核安全局(NNSA)は今回のM7.9の地震発生後、核関連施設で放射能漏れなどは報告していないという。
ただ、地震前に解体されていた旧式の施設が軽度の被害を受けたことは明らかにしたという。
これら施設が建設された時期は、耐震基準が厳格に策定されていなかったための被害と見ている。この旧式施設の所在地などは明らかでない。
IPSNによると、中国は四川省内の1カ所に研究用原子炉、2カ所に核燃料生産施設、2カ所に核兵器製造施設を有している。
いずれの施設も今回の地震の震源地から約64キロ─約144キロ離れた地点に位置しているという。
核兵器製造施設に被害があったのかどうかは高度な機密対象の情報だけに不明としている。
AP通信によると、ワシントン駐在中国大使館の報道官は、地震による核関連施設への影響に関する情報はないとしながら、
救援活動はあらゆる結果を想定して実施していると指摘した。
◆コメント:要するに、中国の核施設(核兵器も含む)関連施設の相当量が、被災地に存在しているのです。
引用したのは三日前のCNN日本語版の記事ですが、先ほどニュースでも同じようなことを云っていましたね。
アメリカの軍事関係者や原子力関係者は、中国の地震で何が怖いって、既に、壊れた各施設や、収納されていた核兵器がぶっ壊れて、
放射能が漏れているのではないか、ということをものすごく心配しているようです(日本の専門家も同様でしょうが、何もコメントを出さないだけでしょう)。
核兵器が爆発するということはないでしょうが、原子炉がある、ということは、ウランがあるわけです。
よく原子力発電所の写真で使用済み核燃料が、巨大なプールに沈めてありますね。
あの、プール=器が壊れたら、水が流れ出します。水自体が放射能に汚染されています。
そして、剥き出しになった核燃料からは、使用済みであっても、近寄ったら人なんかすぐ死んでしまうぐらいの放射能が出ているのです。
今回、地震が起きた四川省を初めとする被災地には、よりによって、こういう各施設(一応平和利用目的の施設も軍事施設も)が、
「密集」していたと言っていい。そこに、マグニチュード8.0のものすごい直下型地震が起きたのです。
やばいです。下手したらチェルノブイリどころじゃない。
上の記事によれば、フランスの政府機関、原子力安全防護研究所(IPSN)は地震発生後、放射能漏れを観測したという「報告」は
出していない、とのことですが、「報告が出ていない=放射能漏れは起きていない」と考えるのは楽観的過ぎます。
中国が地震が起きてから数日間、各国の援助を拒んでいて、その後、急に手のひらを返したように、各国救援隊を受け入れ始めましたが、
私は、その間に一番やばい何かを隠蔽していたのではないか(それが何か、は、私は原子力専門家でも軍事専門家でもないから分からないけど)、
という気がするのです。被災者は早く救出されるべきですが、もしも放射能が漏れていたら危険です。被災者も、今は助かっても、
何年か後に、ガンの発生率が急増する悲劇をもたらすでしょう。
中国政府はその関係で助けがいるなら、見栄を張っている場合じゃないのであって、
各国の専門家の助けを借りるべきです。
【読者の皆様にお願い】
是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2007年05月20日(日) 「点字毎日」を知っていますか?創刊85周年。これは立派だ。
2006年05月20日(土) 共謀罪をめぐる、メディアの報道について。
2005年05月20日(金) にんげんドキュメント 「N響チューバ奏者38年ぶり交代の舞台裏・若き挑戦者」 ←涙が出てしまった。再放送25日深夜
2004年05月20日(木) やんごとなき人々のご苦労。昭和天皇、美智子さま。
2003年05月20日(火) 「校長が「ドはどくろのド」 授業で替え歌、注意処分」公立小中学校の教師のレベルは確実に低下している。