JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆背景となった事実:私事で恐縮ですが。 今日は、いつもの病院の内科外来の日であった。 「血圧のコントロールとしては、完璧ですね」 と、嬉しそうに自画自賛するぐらいである。最早、それほど頻繁に診る必要はない、というので、内科外来は10週間に1度である。 前回(12月)の外来のとき、先生が、 「ここしばらく、心エコーを診ていないので、来月の(精神科の)外来の日に予約を入れておきますから、検査を受けて下さい」 とおっしゃった。なるほど、三年以上心エコーを撮っていない。 高血圧が続いた(過去のことではあるが)場合、心臓に器質的異常が生じる場合があるから、その有無を確かめるのが目的である。 それに異存は無かった。 ◆検査技師の余計な一言。 予定どおり、今年の1月に、心エコーを撮って貰った。それはいい。エコーってのは、ヌルヌルしてくすぐったいだけだ。 臨床検査技師(っての?ああいうのをやるのは)は中年女性で、エコーの最中は別に不愉快なことはなかった。 私が怒っているのは、検査が終わってからの一言である。 「それじゃあね。次の外来のときに、先生から、ゆっくり説明を受けて下さい」 思わせぶりである。「ゆっくり」説明を受けなければならないほど、問題があったのか、と、ギョッとした。 そこで、私は、「だいぶ、悪そうですね」とカマを賭けてみた。オバサン技師は「フフン」と意味ありげに笑った。 ますます怪しい。そういう言い方をしたら、患者がどういう気持ちになるか分からないかなあ・・・。 私はこの二ヶ月、タダでさえうつ病なのに、さらに憂鬱要因が重なって、ずっと嫌な気持だった。
だから、今日は内科外来へ行くのが憂鬱だった。 「ああ、全然問題ありませんでした。きれいなもんです」 と、極めて明快に即答された。 だったら、いいじゃないか。という方もおられようが、それは他人事だからである。 もしかして「心臓の手術が必要だ」などと言われたらどうしよう。これ以上会社を休めないぞ。 などと、誰にも心配をかけたくないので独りで心配していた私の立場になって想像してみて下さい。 無性に検査技師のオバサンの言葉に腹が立つ。 検査技師は検査することが仕事であり、例え病変に気付いても、それを説明するのは医師の仕事だというのは分かっている。 しかし、この技師はカルテなり診療記録を見て、次に私が内科外来に来るのは、今日(3月12日)だと知っているのである。 それならば、患者に2ヶ月も要らぬ心配をさせるような言葉を言うべきではない。 「先生からゆっくり説明を受けて下さい」 の「ゆっくり」を加えただけで、私のように気の弱い患者はこれほど動揺するのである。 医師、看護師、薬剤師、検査技師等々、凡そ患者に接する機会がある医療従事者は、どういう言葉を使うべきか。 どういう言葉をみだりに口にするべきではないか。日頃から吟味に吟味を重ね、会話のシミュレーションをして頂きたい。 言葉使いだけではない。診療室に入った瞬間から、医師は患者を観察するだろうが、患者も医師を見ている。 これにかんしては、3年前、愚息が下垂体性低身長疑診と言われ、結局違った、という経験をしたときの体験談、 親というのは、悲しいものなのです。(ココログ)に書いたので、お読み頂けると有難い。 そういうことで、今日はこの辺で。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2007年03月12日(月) 「東証、日興コーデの上場を維持」←有価証券報告書虚偽記載企業を上場廃止にしない株式市場の「信頼性」
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