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2007年05月05日(土) |
YouTubeで見られる、「ヴァルトビューネ」/【追加】Stage6で1977年ウィーン・フィル東京公演「運命」全曲 |
◆いきなりDVDを買う気がしない方もおられるでしょうから。
先日、ベルリン・フィルが夏に催す野外コンサート、「ヴァルトビューネ」のDVDをお薦めしましたが、
なにしろ、DVDはまだCDよりもだいぶ高いですから、お薦めしてもすぐに買う気にならない方も多いでしょう。
そこで、彼のYouTubeから探してきました。
無論、DVDよりも画質、音質共に劣りますが、まあ、楽しめます。
◆ヴァルトビューネのお薦め
私がDVDをお奨めした1993年の「ロシアン・ナイト」は、小澤征爾さんが振っています。
ボロディン作曲、だったん人の踊りが載っています。
再生開始から59秒後に、オーボエがなんとも切ないメロディーを奏でます。
聴いたこと、ある方がおおいのではないでしょうか。これ、本当に綺麗ですねえ。
これが、オーボエという楽器で、それを吹いているのは、3月31日に、
ハイドンの誕生日の中で触れた、首席オーボエ奏者、シュレンベルガーです。
さて、ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートの最後は「ラデツキー行進曲」と決まっていますが、
ヴァルトビューネも同じように、最後に必ず演奏する曲があります。
リンケ作曲「行進曲ベルリンの風」という楽しいマーチですが、
このとき、指揮者かオーケストラ、又はその両方がふざけるふざける。
それでも、ちゃんとした演奏になるからさすがです。
だいぶ古いのですが、カラヤンの後、ベルリン・フィルの芸術監督を務めた、
クラウディオ・アバドという指揮者の時代の映像です。
オーケストラ、ふざけてますねー。途中で「アイーダ」の凱旋行進曲や、「ウィリアム・テル序曲」が、
ヴェルディのオペラ「トロヴァトーレ」の「アンヴィル・コーラス」(アンヴィルとは「金床」です。
「トロヴァトーレ」では、これを打楽器として使うところがあるんです)が突如鳴り響く。
アバドもお客さんも大笑い。これでいいんです。この日はこういうものなんです。
今の芸術監督はサイモン・ラトルですが、その時代になってからのある年のヴァルトビューネ。
同じく「ベルリンの風」。もう、ふざけまくってます。
ラトルが、指揮台から離れて客席で世間話をしてる。
そうしたら、段々人が集まってサインをねだられたりして、こりゃまずい、ってんで、
あわてて指揮台に戻っています。
それから、「ベルリンの風」の演奏開始直後、男性のホルン奏者(首席のシュテファンドールという人です)が、
何だか下をのぞいたり、慌ててます。それを女性のホルン奏者
(サラ・ウィリスというアメリカ人ですが、東京に住んでいたこともあるそうです)が見て、可笑しくて、
吹けなくなってしばらくゲラゲラ笑ってます。
こういうのが、サラッと受け入れられるのがいいですよね。
このお客さんの、楽しそうな笑顔を見て下さい。こちらまでうれしくなります。
日本だと、クソ真面目な客が「真面目に演れ!」とか言いそうな気がするのは、私だけでしょうか。
◆【追加】DivX Stage6で1977年のカール・ベーム=ウィーン・フィル東京公演より「運命」全曲視聴(DLも・・)可能。
これは、ブログを見るとだいぶ前に、既に書いている人がいますが、所謂クラシック専門ブログなので、
知らない方も多いかな、と思って書きます(御存知でしたら無視してください)。
昨年8月に、米DivX社が、高画質の動画共有サイト、
DivX Stage6を立ち上げたという話はネット上の記事で知っていました。
ただ、私はつい先日PCを新調するまで、スペックが貧弱で、とても見られなかったのです。
この度、見ることが出来るようになったので、のぞいてみたら、とんでもないものがありました。
PCに詳しい方ばかりではないので、念のため書き記しますが、DivX社は、DivXという独自の動画圧縮形式を開発した企業で、
Stage6はそのDivX社が運営・管理する動画共有サイトですから、専用のソフト、プラグインをインストールしなければ見られません。
それに関しては、私よりも要領よく解説しているページがあります。
超高画質な動画サイト Stage6 を利用しよう!です。
一見怪しげですが大丈夫です。
これは、ストリーミング配信されている動画をパソコンに詳しくないひとでもダウンロード出来る、MPXというソフトを作っている会社が、
商品PRを兼ねて、発行しているメールマガジンです。
ですから、かならず、「MPXで保存しよう」(そのためには買わねばならない訳です)という表現が出てきますが、
それは、無視して結構です(無論、そのソフトを買うのも自由ですけど)。
説明がながくなりましたが、超高画質な動画サイト Stage6 を利用しよう!
というページでは、Stage6を見るためにどのソフトとプラグインが必要か、ということが分かりやすく書いてあるので、
それを参考にしてください、という意味です
(言うまでもないことですが、すでにDivX関連ソフト、プラグインがインストールされていれば、勿論すぐに、Stage6を見ることが出来ます)。
◆ウィーン・フィルが30年前に東京で演奏した「運命」がまるまる視聴できます。
これは、要するに、私が昨年10月に、
「カール・ベーム&ウィーン・フィル(1977年日本公演)」(DVD)30年ぶりですね。ベーム先生。お久しぶりです。
で紹介したDVDの映像を誰かがアップロードしたのでしょう。
これは(私は人のことを言えませんけど)、かなり大胆不敵な行為ですが、おかげでお金の無い学生さんや、
DVDを買うのを躊躇っている方もベーム=ウィーン・フィルの伝説的名演を見ることが出来ます。
Stage6の当該URLは、
http://stage6.divx.com/user/alanlive/video/2319/
です。
コンサートマスターは後に登山中、滑落死してしまったのが残念でならない、「ミスター・ウィーン・フィル」、ゲアハルト・ヘッツェル先生。
サブ・コンがキュッヘル先生。
第二バイオリンの頭はN響でしばらくコンマスをやってくれたことがあるヒューブナーさん。
クラリネットにアルフレート・プリンツ先生。トランペットにアドルフ・ホラー先生。
神様の集まり・・・・気が遠くなりそうです。
是非、ご覧になって下さい。DivXのインストールの類は私でも出来るのだから、誰でも出来ます。
そして、これ、ダウンロードが簡単にできます。画面の中央に再生開始のボタンとダウンロードボタンがある。
そうすれば、ローカルに保存(約450MBになります)出来ます。
ソフトをダウンロードするときに一緒にDivX Playerがついています。
保存した拡張子.divxというファイルをダブルクリックすれば、
すでに関連づけされていて、DivX Playerが起動し、再生されます。
他にもみつけましたが、ここから先は、マニア向けです。
画質・音質はDivXとしては、決して良くないけど、そういう問題じゃない、
フランチェスカッティが「チゴイネル・ワイゼン」を弾いている!
http://stage6.divx.com/user/alanlive/video/1103969/Sarasate-Zigeunerweisen-Francescatti-1959
最近の日本のオーケストラの公演。チョン・ミョン・フン=東フィルによる、バルトーク「オケ・コン」(管弦楽のための協奏曲)
http://stage6.divx.com/user/yoshimaninov/video/1160930/BRTK-OCHCON
アルゲリッチが、日本でのフリードリヒ・グルダ(ピアニスト)追悼コンサートで弾く、
モーツァルトのコンチェルト、20番ハ短調、K.466
http://stage6.divx.com/user/alanlive/video/2139/
いやはや、驚きました。
それでは。
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