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2004年05月02日(日) |
「<イラク>米英軍の虐待 イラク市民の反米感情あおる」 全ての国は一旦、撤退した方が良い。 |
◆記事1:<イラク>米英軍の虐待 イラク市民の反米感情あおる
バグダッドの刑務所に収容されているイラク人が米軍関係者に虐待された問題は1日、イラクのテレビや新聞で報じられた。裸で虐待を受けるイラク人の写真がもたらした衝撃は大きく、市民の間で既に広まっている米国への不信・嫌悪感に火をつける結果となった。
バグダッドでは、アルジャジーラなど衛星テレビや、地上波テレビ局アルイラキヤを通じ、電線につながれたイラク人の写真などが放送された。
バグダッド北東部で商店を営むセッタさん(29)は「テレビで恥ずかしい格好をさせられた人の写真を見て、米軍の目的はイラク解放ではなく占領だったとはっきり分かった。米軍は完全に信用を落とした」と話した。
近くに住むアフメドさん(40)は「(イスラム教)スンニ派、シーア派、クルド人ら宗教・民族にかかわらず、あらゆるイラク人はあんな侮辱には耐えられない」と話した。アフメドさんは「米軍が行ってきたことすべてが侮辱だ。米国によるイラク復興など幻だ」と話した。(毎日新聞)[5月1日19時42分更新]
◆コメント:米軍及び、各国軍隊を一度、引き揚げるべきだ。
イラク国内は、いまだに戦闘状態が続いているが、原因は単純で、米国がなんとかイラクを占領・統治しようとしていて、一方イラク人はそれに拒絶反応を示して武力で対抗しているからである。今回のイラク人虐待は戦争捕虜に対する拷問を禁止しているジュネーブ条約に違反しており、米国はまたもや、罪を重ねている。
米英軍だけがうらまれるだけではなくて、イラク人からみれば、米国に加担する国は全て敵、という認識である。今回、捕虜の虐待が明らかになったことによって、このような、「その他各国」の置かれた状況が一層危険になることは、目に見えている。自衛隊も例外ではない。いくら、日本は人道支援だといっても、彼らはそう思っていないのである。
国連主導のイラク復興が望ましいとの意見も多いが、昨年8月16日、国連本部事務所が自爆テロの攻撃を受け、デメロ国連事務総長特別代理が亡くなった事件を考えると、どうかと思う。国連といっても、イラク人から見れば所詮、忌まわしい「異教徒」なのだろう。
イラク復興は国際社会の責任というと、正論に聞こえるが、これは、西側諸国の主観でしかなく、イラク人側から見れば、侵略者なのだ。だから、ひとまず、イラクに派兵している40カ国は、全部、一旦引き揚げればよいのだ。
そうすると、復興の全てをイラク人が行わなければならなくなり、自分達だけではどうしようもないことがある、ということに気が付き、国連に援助を要請してくるかもしれない。
その段階で改めて、国連平和維持軍を組織するなり、各国の民間企業が、関与するなりして手伝ってやればよい。それが、本当の「復興支援」ではないのか。
◆記事2:石破防衛庁長官はサマワ入りを=中谷氏らクウェート訪問
【クウェート2日時事】中谷元・前防衛庁長官と、衆院イラク支援特別委員会の斉藤斗志二委員長が1日、イラク派遣部隊の活動状況把握のためクウェートを訪れた。記者会見した中谷氏は、派遣先のイラク・サマワで相次ぐ迫撃砲事件に関連し、石破茂防衛庁長官が「自分の目で見て、法律(イラク復興支援特別特措法)に合った地域であるか確認し、安全対策を講じるべきだ」と述べ、長官自らの現地入りを求める考えを示した。(時事通信)[5月2日7時1分更新]
◆コメント:同感。1ヶ月ぐらい宿営地に泊まってきたら如何だろうか。
これは、感情論ではない。法的根拠がある。
イラク復興支援特別措置法第九条 内閣総理大臣及び防衛庁長官は、対応措置の実施に当たっては、その円滑かつ効果的な推進に努めるとともに、イラク復興支援職員及び自衛隊の部隊等の安全の確保に配慮しなければならない。
そして、非戦闘地域でしか、自衛隊が活動してはいけないことは、何度も述べたとおり。昨今、自衛隊宿営地の至近距離への砲撃や、となりのオランダ軍宿営地への砲撃が散発的ではあるが、頻度を増している。
これは、自衛隊のイラク派遣の命を下した防衛庁長官たるもの、全ての自衛官の生命・安全に関して責任を負う立場にある者として、現地を直接視察するべきだろう。
ただし、数時間見学して、「行ってきました。サマワは安全です」というような、ふざけたことはしないで欲しい。ある土地の風紀というか、雰囲気を把握するためには、少なくとも、数週間滞在することが、必要だろう。
石破さん。まさか、自分は怖くて行けないような所に、自衛隊を派遣したわけではないでしょうね?
2003年05月02日(金) 「<イラク戦争>戦闘作戦の終結を宣言 ブッシュ米大統領」←大量破壊兵器はどうなったんだよ?