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JIROの独断的日記
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2003年10月08日(水) <損賠訴訟>割れた食器の破片で目に障害 販売会社に賠償命令 ←何でも人のせいにする傾向が顕著になりつつある。

◆記事:
 国立奈良教育大付属小学校で、割れた給食用の強化耐熱ガラス製食器の破片が目に刺さり、視力障害を負った児童が、安全性に欠ける食器だったことが原因などとして、国と食器販売会社を相手取り損害賠償を求めた訴訟の判決が8日、奈良地裁であった。裁判長は会社側に1040万円の支払いを命じ、国への請求は棄却した。(毎日新聞)

◆所感:気の毒だが、食器を落とした本人の不注意は問題にならないのかね

 最近よく報じられる医療訴訟とか、上に載せたニュースなどを読むと、どうも日本人がアメリカ人みたいに「なんでも、人のせいにする」ようになってきていることを感じる。

 落として割れたときに破片が飛び散るような食器を作ったガラス食器製造会社が悪いから、この子供さんは視力障害をおったのだ。というのが、この判決でしょう?

 何かおかしくないか。

 そもそも食器を落さなければ食器は割れなかったのであるから、直接の原因を作ったのは、本人であるという事実は動かせない。

 本判決の論理を演繹すると、例えば、カッターナイフを使っていて誤って手が滑って指を切った。病院へ行って治療費がかかった。これは、よく切れすぎるカッターナイフを作ったメーカーの責任である、とか、野球の硬球でキャッチボールをしていて、相手の投げた球を取り損なって目にあたり、片目の視力を失った。これは、難すぎるボールを作った会社が悪いのだ、という主張が成り立ってしまうのではないだろうか?

 法律には確かに「製造物責任」という概念があるけれども、本件はその適用の範囲を広げすぎているのではないかと思うのである。


2002年10月08日(火) 小柴名誉教授、万歳!

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