JIROの独断的日記
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2003年06月05日(木) |
「大量破壊兵器に関して、アメリカで政治問題化」 だから、前から言っているだろう。 |
◆記事:イラク戦争開戦理由となった大量破壊兵器が米軍制圧後のイラクで見つからないことから、開戦の判断材料となった情報の取り扱いや情報の精度が米国で政治問題化し始めた。
この問題で、米紙ニューヨーク・タイムズ4日付は、米中央情報局(CIA)が、開戦決定に大きな影響を与えたとされるイラクの大量破壊兵器に関する昨年10月の機密情報文書の内容について内部検討を本格化させたと報じた。
報道によると、同機密文書は、イラクが生物・化学兵器をすでに保有、核開発計画の再開も目指していると断定。同文書は、各情報機関の調査担当者、分析官などが兵器ごとに所見を表したもので、ブッシュ大統領が開戦に向けた最終決定を下す際にも、重要な判断材料になっていた。
大統領は5月末、ポーランドのテレビとのインタビューで「すでに大量破壊兵器は発見された」などと発言。しかし、その後、やはり明確な証拠は見つかっていなかったと判明したことで、上院有力議員や主要メディアの間では「大統領の拙速な判断」(ワシントン・ポスト紙)に対する批判だけでなく、CIAなど情報機関が、イラクの大量破壊兵器の脅威を誇張、わい曲したのではないかとの指摘まで出始めている。
これに対して、ダグラス・ファイス国防次官(政策担当)は4日の記者会見で、政府高官が情報機関に圧力をかけたりしたなどの可能性を指摘した一部メディアの報道を全面否定した。
◆所感:「だから、言っているでしょう」 私は、イラク戦争が開始されてから少なくとも4回、3月25日、4月7日、5月2日そして、6月1日大量破壊兵器が見つからないのに、そのことにアメリカが言及しないのはおかしい、と述べた。アメリカで政治問題化しつつあることは先週ぐらいから(もっと前かな?)報じられているのに、先週末のエビアン・サミットでは、いずれの参加国もこの問題に触れるのを避けていた。その間に、ブッシュはサミットを途中で退席して、中東へ行ってしまった。
サミットでは、米国をもっと吊るし上げるべきだったが、今更言っても仕方がない。本当は、戦争を起こしてしまった事自体、取り返しがつかないことなのだ。 アメリカやイギリスで政治問題化しているというが、当たり前である。あれだけ、大量破壊兵器をイラクが所持している、ということを、戦争を正当化する理由としてブッシュは述べていたのだから。
アメリカの情報機関が何を伝えたにせよ、アメリカの最終責任はブッシュが負わなければならない。
日本は、いち早くアメリカの武力攻撃を支持したのであるから、アメリカの情報が嘘だったということになった場合、盲目的にアメリカを信用した小泉内閣総理大臣にも政治責任が及ぶことは免れない。
日本のマスコミだって、それぐらいのことは分かっているだろうに、何故、もっと現政権の責任を問わないのか。怠慢である。
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