JIROの独断的日記
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2003年05月14日(水) |
「<米大統領>サウジの爆弾テロ 首謀者らを摘発する決意示す」あれ?イラクを攻撃すればテロを防げるといっていたのは、誰だったっけ? |
◆記事: ブッシュ米大統領は13日、サウジアラビアで起きた爆弾事件をテロ組織「アルカイダ」の犯行と見ていることを強く示唆した。また、この事件に「テロとの戦争」の次元で対応し、首謀者らを摘発する決意を示した。この方針に従って、米連邦捜査局(FBI)はテロ分野の捜査官をサウジに派遣した。
◆所感: ブッシュ大統領は、イラクがテロリストに大量破壊兵器を提供するのを未然に防ぐために、イラク攻撃を行うのだ、と言った。イラクは米国の攻撃により滅茶苦茶になったが、大量破壊兵器はイラク内でいまだに発見されていない。しかしテロはあたかも米国を嘲笑するかのように、起きた。 米国がイラク攻撃の必要性を強調していたとき、世界中の誰もが、「テロリストがアメリカを攻撃しようとしているのであれば、何故、イラクの前にテロリストそのものを壊滅しないのか?」と考えたと思う。世界中の人々の考えの方が正しかった。イラクが大量破壊兵器をテロリストに供給しなくても、テロリストは武器や爆薬を入手し、テロを実行することができる。 今回、サウジアラビアで起きたテロがそれをはっきり証明している。むしろ、イラクを散々攻撃したことにより、米国は、イスラム世界から一層恨まれるようになった。一般人でもそうなのだから、テロリストはより一層、米国に対する復讐を心に誓っているに違いない。米国本土のみならず、サウジのように米国の権益がある場所は、どこの国であろうと、テロリストの標的になりうる。 米国はこのようにして、世界をより大きな危険に晒してしまった。
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