JIROの独断的日記
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2003年05月01日(木) |
SARS用のワクチン開発には「数年」かかるのだそうだ。 |
◆記事: 「グラクソ、SARS用ワクチンの開発を加速
欧州最大の製薬会社、英グラクソスミスクラインのジャン・ピエール・ガルニエ最高経営責任者(CEO)は、新型肺炎、重症急性呼吸器症候群(SARS)用ワクチンの開発を加速しているが、開発には数年を要すると警告した。 」
◆所感: この記事を読んで、卒倒しそうになった。数年だってさ。そういうのを「手遅れ」というのではないかな。警告されたって、困るんだよ。
ワクチン開発はもはや、一企業の問題ではないだろう。製薬会社だけではなく、世界中のウィルス学者、薬理学者等が結束して研究に当るべきだ。そもそもインターネットは大学の研究者たちがデータを共有するために考案されたものだというではないか。活用してくれよ。
それにしても、中国は悲惨だ。病人が出たところはなんでもかんでも「隔離」。感染者の2割は医療関係者だが、辞職することも許されずに治療を続けているのだという。
中国人は人命をあまり重視していないように思う。何せ人が多すぎて困っている国だ。13億人、世界の4人に1人は中国人なのだ。だから、というのは乱暴かもしれないが、ちょっとした犯罪でもすぐに死刑にしてしまう。パンダを密猟した男が1ヶ月も経たないうちに処刑されたりする。中国史を読むとすごい話がいくらでもある。始皇帝は何百人という儒学者を一日で生き埋めにした。これを「坑儒」という2文字で言い表してしまう。同じ東洋人でも日本人とは明らかに人命に対する感覚が違う。
しかし、SARSに関してはちゃんと対策を講じてもらわないと迷惑なのだ。中国は言うまでもなく大陸にある。中東、ヨーロッパに地続きなのだから、どこまでこの病気が広まっていくのか、予想がつかない。
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