わたしのつなぎはじめた手が 鎖となって 締めつけてゆくのだ、 +++++ 腐ってゆく手は同化してゆく。 ああぼくらひとつになった、 +++++ 魂でキャッチボールをしたので 明日の持ち物が頭に入らないや。 ねえ? とりあえず分度器とティッシュペーパーの空箱は必要だ。 +++++ 天井を駆けまわっていた大きな鳥がバスルームから現れたので、僕は仰天した。 大きな鳥は言う。 「このところ雨が降ってばかりいたからさ」 僕は大きな鳥の手を繋ぎながら答える。 「何にしても君が居るのはとても嬉しいよ」
うみ + home
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