OH GREAT RABI RABI

小鳥の共喰い
2003年04月03日(木)





彼女の部屋のベランダからは、

幾度も約束を破った王子のための

無数のロープが垂れさがっている。




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晴れ。



虚しいほどの、晴れ。



まるで世界がここで終わっているような、





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今日もまた、小鳥の共喰いがはじまった。


わたしはどちらの小鳥に味方するべきか、

それぞれの正義や輝きを比較しながら考えた。


その間中、啼きごえは絶えなかったのだが、


気がつくとやわらかな羽根が宙を舞っていて、


わたしは両腕を広げた。




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この世界がここで終わっているとしたら、


わたしは髪を燃やして


夕焼けになろう。











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