スカーレットの心のつぶやき
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2016年04月01日(金) 虚しい

夫が居なくなって二週間が過ぎた。

毎朝、お霊供膳を取り替え、

お茶とお水、お花のお水の交換をして手を合わす。

七日ごとのお団子が少し干からびてしまっている。

家に居る時には絶やさないお線香とロウソク、

遺影に向かって話しかけながら

今日もまだ病院のベッドの上に居るのではないかと

錯覚してしまう。

事務的な処理以外には

何もやる気が出ない。

外見は元気そうにしているけれど

こころの中では泣いている私。

夫はそんな私を見て喜ばないだろう。

元気にしないといけない、

前にように笑って明るくしないといけないと思うが

虚しい気持が襲って来て

それが出来ないのだ。

こんな日々がずっと続くと

私は意外な自分自身に気付くだろう。

私にとって夫の存在は

大きい存在だったのだと気がついた。

でも

その時には遅かった。

もっと早く

夫が元気な頃に気付いていれば

きっと違った関係が作れていたに違いない。

ごめんなさい。

もう一度声が聞きたい、

話がしたい。


スカーレット