スカーレットの心のつぶやき
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2015年05月06日(水) 医者が受けたくない治療

病院にかかっている患者や家族は

医者の話や治療に

自分の命や家族の命を預けている立場だ。

だから

医者の言うことが正しいと思い

信じてお任せしてしまう。

だが

医者も人間、神様ではない。

判断ミスもあれば手術ミスもある。

また、医者同士の関係性を重要とし

お互いに情報を交換するものの

それは患者のためというよりも

自分の治療にプラスになることと

医者の面子がかかっているためだと思う。

あるサイトに医者がされたくない治療

について書かれていた。

30項目にわたるものだ。

その中に

痰を出すために

喉の奥にチューブを入れて吸引することがあり

これは患者にとって地獄であり

絶対に受けたくない治療だと書かれていた。

私の母の最期は

この痰を吸引していて迎えた。

あの時

訪問看護をしてくれていた看護師の中でも

師長は痰を吸引いないようにすると言ったにもかかわらず

その日たまたま来た別の看護師が

私が止めようとする暇もなく

母の口にチューブを入れて吸引し始めた。

母はとても苦しそうな顔をしていた。

そして、突然息を引き取った。

吸引していたはずの痰を喉に詰まらせたのだ。

確かに、あの時吸引をしていなかったら

母は死ななかったと思う。

たとえ数日でも生き延びていたと思う。

でも、私は何も言えなかった。

言っても仕方ないと思った。

それまでは一生懸命に看護しに来てくれていた看護師だったから。

私は母を看取って

痰を吸引することだけはしたくないと心に決めていた。

そして、今日、医者が受けたくない治療の中に

それがあった。

夫のベッドの真向かいのおじいさんも

痰を奥さんが吸引している。

奥さんは素人だ。

看護師がしても危ないことを素人がするのだ。

こんな不安なことはない。

そして

おじいさんが嫌がるたびに

ものすごい怖い声で怒る奥さん。

その上尿管も入れていて

おじいさんがトイレに行きたいと言ったら

尿管を入れていることを怒るように話す。

最後には看護師か医者を呼び

おじいさんを説得してもらっている。

上記のようなことが毎日繰り返される。

おじいさんは良くなるのだろうか・・・

なんて他人だけど心配している。

医者が受けたくない治療に尿管チューブのこともあった。

手術後トイレが出来ない時なら

数日なら良いだろうが

おむつを交換するのが面倒だからという理由で

尿管を挿入するのは如何なものだろう。

ああ〜医者から自由になり

好きなものを食べ好きなように暮らす方が

どんなにストレスから解放されるだろう。

禁じられているものを大量に食べることもない

動き回ることもないのだから

好きなようにさせてほしいなんて思う。

医者がされたくない治療は私たちも同じだ。


スカーレット