スカーレットの心のつぶやき
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例年より遅い梅雨明け宣言を、
今か今かと待っていたかのように、
実家の母から暑中見舞い状が届いた。
黄色い大きなひまわりが
ハガキ一面に色塗られた塗り絵の絵手紙に、
「無理をしないで元気で居てね」と添えられていた。
今年86歳になる母が、
塗り絵をしたいと言い出したのは
今からひと月ほど前のことだ。
塗り絵が脳の活性化と認知症予防に良いと新聞に載っていたとか。
母に頼まれて本屋へ行き、
ポストカードになった塗り絵の本と
文房具店で36色の色鉛筆を買って来てあげた。
それ以来、
母は時間の経つのも忘れて机に向かって塗り絵を始めた。
去年父が亡くなり、
一人暮らしをしている母は、
一人で楽しめる、塗り絵が気に入ったみたいだ。
几帳面な性格をあらわすように、
隅々まで丁寧に塗られている。
新しい作品が出来上がる毎に、
子どものように嬉しそうにしていた。
きっと、父の居ないさみしさが紛れるのだろう。
ひまわりの黄色は、私に元気をくれた。
今年の夏も元気で乗り切ろう。
梅雨明けの空を見上げながら、
母の気持ちを本当に有難いと思った。
母から届いた暑中見舞いは、私の宝物になりそうだ。
スカーレット
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