スカーレットの心のつぶやき
つぶやき 目次|過去|未来
私が高熱で寝込んでいたとき
母は雨の中、
老人車を押しながら
30分かけて我が家へやってきた。
玄関の鍵をかけていた私は
母がやってきたことに気づくのが遅れた。
母の私の名前を呼ぶ声に初めて母が来たことを知った。
母は、私が寝ているベッドの横で
私の顔を覗き込んで「大丈夫?」と尋ねた。
昔、私が子どもの頃
風邪を引いて寝込んだときと同じ
母の顔があった。
私は何も言えず
頭から布団をかぶってしまった。
母85歳、
私55歳、
でも、やはり母にとって私は子。
スカーレット
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