スカーレットの心のつぶやき
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| 2007年03月09日(金) |
天国から届いたプレゼント |
一人暮らしの母の顔を見に行った時、
ホワイトデーはまだ一週間先なのに、
「はい、これは父ちゃんからのバレンタインのお返しよ」と、
ピンク色のリボンがかかった小さな包みを手渡された。
中を開けてみると、
毎年父がプレゼントしてくれていた下着が入っていた。
父は去年の6月に亡くなっている。
今年のバレンタインデーには
父の仏壇にチョコレートを供えた。
でも、父からホワイトデーにお返しをもらうなんて思ってもみなかった。
父が亡くなる前に買って用意していたのだろうか、
タンスの引き出しに包装されたものが入っていたらしい。
そういえば、父がまだ現役で仕事をしていたとき、
バレンタインデーには職場の女の子から、
たくさんのチョコレートをもらって帰った。
私の目の前で、
嬉しそうに一つ一つ包みを開けていた父の顔を思い出す。
ひと月後のホワイトデーには、
何処かで買ったお返しの下着を、皆にプレゼントしていた。
私は「下着なんて失礼よ」と言っていたが、
今ではちょぴり後悔している。
「父ちゃん有難う、
でもこの下着は履かずに大事にしまっておくね」と
仏壇の前で手を合わせつぶやいた。
スカーレット
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