スカーレットの心のつぶやき
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夜中、風の音で目覚めた。
まるで何かが襲ってくるかのような音だった。
遠い暗黒の国から
ゴーッとうなりを上げて
私の魂を奪い去ろうとしているようだった。
このまま暗い風に巻き込まれて
何処か遠いところへ押し流されても良いと思った。
私自身の心の闇が
この強い風になって
私を連れ去ろうとしているかのようだった。
夜は物事を考えないようにしている。
寝る前には楽しいことだけ考えようとしていた。
天風先生の言葉の通り、
私は心は元気で居ようと思っていた。
でも、最近の私の心は
元気をなくすというのではなく
何となく生きるということの虚しさを感じるようになった。
消えればどんなに良いだろう・・・
何もかも捨てることが出来たらどんなに良いだろう・・・
でも、出来ない私が居る。
この矛盾に苦しんでいたのかもしれない。
この一週間の私の心は揺れ動いていた。
もう少しで私自身を見失うところだった。
でも、何処かでブレーキがかかった。
間違った道を歩もうとしていた。
本当に一歩間違えば
取り返しのつかないことになるところだった。
今思うと、
そうとう心が疲れていたのだと思う。
日常の生活を失い、
私の中の魔物が私を闇の国へ連れて行くところだった。
危ないところだった。
笑ってしまう。
自分自身の弱さに。
呆れてしまう。
私の心の中には存在している大事なものがある。
それなのにそれを無視しようとしていた。
自分で気がついて本当に良かった。
この一週間はなかったものと思おう。
それがいい。
そして12月を新しい気持ちで歩き出そう。
さざんかの花のピンクのやさしさと、
庭にひっそりと咲いている
つわぶきの清楚さが
私の心を和ませてくれる。
冬には冬の生き方がある。
今の私にも今しか出来ない生き方がある。
そう気付かされたことに感謝したい。
スカーレット
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