スカーレットの心のつぶやき
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2005年07月06日(水) いつかきっと今よりも・・・

絵手紙を描いた。

本当に久しぶりに絵筆を取った。

5月の母の誕生日に母の好きなカラーの絵手紙を描いて以来だった。

心の底から描きたいと思って描いたのではない。

こんなことをいうと、

出した相手の人に失礼になるけれど、

本当は描くことによって

私の中で何かが変わるかもしれないという

淡い期待があったからだ。

少なくとも、

絵手紙を描いている時だけは、

私の心の中で渦巻いている闇の嵐も少しは治まるだろうし、

今にも私の体からあふれ出しそうな真っ赤な血も

何とか体の中に留まってくれるだろうと思ったのだ。

今の季節の花は色々ある。

近くの花市場に行ってみた。

今が旬のアジサイ、

水槽の中で薄紫色の神秘的な感じさえするホテイアオイ、

そして活けるのはちょっと難しい、

赤やピンクや濃いピンク色の背丈の高いグラジオラス、

これら三種類の花を買ってきた。

いつものように絵手紙の道具を机の上に広げ、

墨を摺り、

ハガキに向って筆を下ろした。

筆を持つ手が上手く動かない。

そりゃそうよね・・

だって、こういうものは毎日描いてのものだ。

昔のようにほぼ毎日描いていたときは

ヘタはヘタなりに満足のいくものが描けていた。

でも、今回は違った。

やはり描き続けるということが

本当に大事なことなのだと実感した。

それでも描き始めて二時間のうちに

計八枚の絵手紙が完成した。

出来はあまり良いものではなかった。

出す人のことを思いながら宛名書きと

添える言葉を書いた。

梅雨の季節に合うカエルの切手を貼り、

昨日六人の人に宛てて投函した。

今日あたり届くかもしれない。

昨日出した人の中の一人である私の親友に

「絵手紙を出したよ」と電話で言ったら、

彼女は「今の心で描いたものは怖いから・・」と言った。

「大丈夫よ、明るい感じがするからね」と答えながら、

私の最近のこのつぶやきの中に存在する

私自身の心を思った。

そうだ、

いくら絵手紙で良いことばを書いたとしても

私の今の心は相手には届かないかもしれない。

絵には心が反映するから。

いつかきっと今よりも

落ち着いた心で描ける日が来るだろう。

その時にはまた親友に出そうと思う。

そんなことを思いながら、

久しぶりに絵手紙のページを更新して

「ああ〜こういう他愛もないことが

私の心を少しずつ解き放ってくれることなのかもしれない」と思った。


スカーレット