スカーレットの心のつぶやき
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2003年08月07日(木) 感動

一昨日の夜小澤征爾さんが指揮する新日本フィルハーモニ交響楽団のコンサートを聴きに行った。

今までにもオーケストラは何回か聴いているが、
小澤さんの指揮を見ることができたのは生まれて始めてのことだった。

このコンサートを知ったのは、3ヶ月前にたまたまヤマハへ楽譜を買いに行った時だった。

その日はチケット発売2日目だったのに、
もう良い座席は皆売り切れていて
私が手に入れることができたのは、5階のそれも一番後部座席だった。

オーケストラを聴くときは、ピアノや室内楽とは違って前よりも少し後ろで、音が集まるところあたりが良いと思っていた。

そしてティンパニーをたたくのは上から見ると見やすいということもあり、いい席ではなかったが、まあ良いかと思っていた。

一緒に聴きに行く友人は「小澤征爾さんの居る会場の雰囲気だけでも味わうことができたら幸せだ」と言った。

私も確かにそうだと納得。

午後7時からの開演だったので少し早めに行った。

丁度リハーサルが終わったところだった。

小澤さんはこのリハーサルに小中高生を招待していたらしい。

出てくる子供たちの顔は皆輝いていた。

顔を真っ赤にしている子、感動したのか言葉が見つからないのか黙って出てくる子。

小澤さんの先生でもある斉藤秀雄さんの意思を受け継いで、
これから音楽を目指す若い人たちを育てているのだなあ・・・と思った。

演奏は勿論素晴らしかった。

一人の指揮者と100人の演奏者の息がぴったりと合っていた。

体全体を動かして指揮をしている小澤さんの後姿がまぶしかった。

会場が一つになっていた。

感動は感動を生み、拍手はなりやまず、客席からは「ブラボ!」の歓声。
私は言葉を失っていた。

終わっても直ぐに席を立ちたくない気分だった。

一緒に行った友人は帰りにサインがほしいと言って、一緒に出口で小澤さんを待った。

1時間半も待った。

でも、小澤さんは別の出口から帰られたらしくサインはもらえなかった。

一緒に待っていた10人あまりの人から大きなため息が出た。

これはこちらの希望だったが仕方ないなという気持もあった。

もしも、サインがもらえたらラッキーだと思っていた。

帰りの車の中では友人も私も黙っていた。

言葉に出すと感激が薄れそうだったから、私は只前を見て運転した。

「今度は是非松本の「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」に行きたいね」と思う気持はお互いに分かっていた。

夢ではなく本当にこの友人と二人で訪れたいと思った。








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