スカーレットの心のつぶやき
つぶやき 目次過去未来


2003年06月18日(水) 拒食症

この間から私は自分の昔のあの「拒食症」のことがとても思い出されて仕方がない。

最近私が食べられなくて体重が減少しているからだと思う。

確かにあの18歳の頃とは違う気もする。

でも体重が減っていて食欲も出ないことは似ている。

私が今ここに敢えてこのことを書こうと思ったのは自分自身を取り戻したいと思うからである。

そして最近よく病院や町で昔の自分とよく似た姿を見ることが多くなったからである。

一昨日行った日赤で後姿にその辛さを背負った中学生の女の子を見かけた。

スタイルが良いというよりは痩せすぎている女の子だった。

多分彼女は「食べたい、けれど食べられない・・・食べるけれど太りたくない、だから食べたくない・・・」
という複雑なこころの葛藤に毎日、毎食悩まされているはずだ。

この気持は心の病気「拒食症・・・神経性食思不振症」「過食症・・・過食嘔吐」を経験した人でなければ絶対に分からない気持だと思う。

私には中二の娘が居る。

体格は良く痩せてはいない。

でも太っているわけでもない、健康的な体をしていると思う。

しかし、本人は最近自分の体重や見掛けのことをとても気にしている。

そして、ダイエットをしたい、スポーツジムに通って痩せたいと言い出した。

私には今の娘が一番良いと思う。

だからダイエットなんて必要ないと思っている。

でも、今は雑誌でもTVでも痩せているのが一番だというような間違った情報が流れている。

だから年頃の娘が自分と比べて痩せたいと思うのも仕方ないことかもしれない。

私は自分自身の経験から、娘にはダイエットはしてほしくない。


機会があるたびに私の昔の話をして娘に分かってもらいたいと思ってきた。

いくら痩せたいと思いダイエットをしようとしても、食欲を抑えることができなくて途中で止めるのが普通だ。


娘も時にダイエットをしようと食事の量を減らそうとしているが、そう言いながらも美味しい好物があるときは普通に食べている。

そしてとても幸せそうな顔をしている。

これで良いのだと思う。

私の昔のことを思い出して娘が正常な食欲の持ち主だったと喜んでいる。

この病気「拒食症」になる人の年齢層がだんだんと低くなっていると聞く。

中には小学生の子供も居るらしい。

私は19歳のときに発症した。

だからもうすでに体の成長は止まっていた時期だった。

でも小学生や中学生の頃は体も心の成長が著しい時だ。

そんな時に病気になると栄養は摂れず、骨や体全体の成長も止まってしまう。

それがとても怖い。

この間見かけた子供は小学3年生だと聞いた。

昨日見た子供は中学生だろう。

親はどんな気持でいるだろうと思うと心が痛む。

私の母も同じ気持だったのだろうと今は理解できる。

でも当時の私には理解できなかった。

そしてもっと私の気持を分かって欲しいと思っていた。

自分のことしか頭になかった。

いくら周りの人が心配しても全く受け付けなかった。

心が病んでいるのだから、心の治療をしないと治るはずがなかった。

その頃はまだこの病気のことが知られていなかったから、医者でさえわからないことが多かったようだ。

心療内科に入院してはじめて私にも自分のことや気持が見えてきたのだと思う。

長く苦しいトンネルの中に居た。

自暴自棄になって死にたいと何度思ったことか。

もがけばもがくほど底なし沼に入っていくような感じだった。

誰にも分かってもらえない気持ほど辛いものはない。

そして自分でどうして良いか分からないことほど苦しいものはない。

今私は体も心もしんどくなっている。

でもあの頃とは違う。

私は私の力を信じている。

きっと立ち直ることが出来る。

気持を楽に持って、流れに逆らわず自分の気持を見つめなおしていこうと思う。

もうあの地獄のような毎日を過ごすのは絶対に嫌だ。

もうそろそろトンネルの出口から明るい光が少し差し込んでいるような気がする。

もう直ぐ抜け出すことが出来るだろう。

私は私の心に素直になりたい。


スカーレット