スカーレットの心のつぶやき
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2003年05月17日(土) 思い出の味

誰にでも皆、何か一つは忘れられない味があるはずだ。

それは、昔どこかで口にして、家に帰って作ろうと
又作ってもらおうと思っても
料理できなかった味
料理してもらえなかった味。



誰かからお土産に戴いて、美味しくて
もう一度食べたいと思っても
その土地へ行かなければ、買えないもので
家に居ては口にすることができない味。



昔から「お袋の味」と言われるものがあるように
幼い頃に母親が作ってくれてたもので、
自分自身の心の奥深いところで
味を思い出しては懐かしく思う味。

そんな

色々な「思い出の味」というものがある。

皆さんにとって「思い出の味」は何なんだろう?

今朝、私はあるものを作った。

それは何?

人が聞いたら「な〜〜んだ!?そんなものか!」と
言われるかもしれない。

でも・・・

でも・・・・

でも・・・・・

私にとっては、とても懐かしく
又美味しい思い出の味。

その名は「糸こんにゃくの卵とじ」なんだ!!

笑う?

良いよ、笑われても。

前に私の親友も言ってた。

やはり、彼女にとっても「思い出の味」だったみたい。

たいした料理ではないのに、
何故か、一年のうちでハレの日にしか口にできなかった。

遠足のお弁当の中に入っていたり・・・

お花見のお弁当の中身だったり・・・

運動会のお弁当の隅の方にちゃんと収まっていたり。

何故?こんな時しか食べることができなかったのだろう?

作りながら思ったのだけれど

この料理って、料理のうちに入るのかな?って。

あまりにも簡単に作ることができるから。

糸こんにゃくを塩を少し入れて湯がく。

そして、5分。

水にさらして灰汁抜きをする。

最近はこの灰汁抜きをすでにして売られているものも
あるようだけれど、

本物のコンニャクイモからできた
「生芋100パーセント」の糸こんにゃくを
こうして下準備する。

そしてそれを食べやすい長さに切って、
煮て、最後に卵でとじるだけのものだ。

でも、ここで一つコツがある。

それは、普通は煮物をするときはだし汁が要る。

だし汁で煮ないと、味が出ないから。

しかし、この「糸こんにゃくの卵とじ」を作る時は
だし汁を入れないことなのだ。。

これは母が教えてくれた。

そして、今も母が言ったように、だし汁無しで
砂糖とお醤油だけで煮ている。

最後に卵をよく溶いて、鍋の周りから
少しずつ流し込み、
少し卵が固まってきたな?と思うときに
箸で全体にいきわたるように
そっと混ぜる。

そして、蓋をして蒸らす。

味付けは少し濃い目にした方が良い。

初めは濃いかな?と思っていても
最後に卵を入れると、薄くなるから。

出来上がった「糸こんにゃくの卵とじを」を
見ていてつくづく思った。

私の「思い出の味」
「懐かしい母の味」って
何と安上がりにできるものなのだろう!!

こんなに安くてしかも簡単にできる料理(?)を
何故?
母は一年に数回しか、食べさせてくれなかったのだろう?

私、大好きだったのにな・・・

今日母に会ったら、聞いてみよう。

そして、今朝私が作った「思い出の味、母の味」の
この「糸こんにゃくの卵とじ」をおすそ分けして
母に食べてもらおう。


スカーレット