小説の構想やら更新予告やら短い話やら。
誤字脱字やら単語が中途半端に途中だとか色々あるけど気にしない。

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空飛べぬ鳥よ
2003年02月24日(月)


調子のはずれたような歌。
耳に流れ入ってきて、流れ出ていくメロディー。

それがなんの歌か、どんな歌詞かもしらない。
ただそれをそこで千石が歌っている、ただそれだけ。

多分その曲の曲名や歌詞や歌手、そんなものを知る日も恐らく来る事はないだろう。


嬉しそうに鼻歌を歌っていた千石は、ふとこちらに気づいて、一瞬驚いた表情をしたかと思えばすぐに嬉しそうに笑った。

歌が途切れた。

代わりに聴こえたのは声。

「あくつ!」

彼が名前を呼ぶ声。


「うるせぇよ」


意図せぬ所で緩む口元。
しまった、と思う頃にはもう遅い。もう千石は自慢の視力で捕らえてしまった事だろう。


俺はそう思いながら螺旋を描く非常階段階段を降り進み、途中の中途半端な位置に座り込んでいた千石の背中を軽く蹴った。

「下手な歌歌ってンな、三回まで筒抜けだっつーの」
「あっは、吹き抜けだからねーしょうがないよ」
「……ぁあ」

ふと仰いだ視界に見えたのは、非常階段越しに見えた青空。

「……空飛びたくなるよね」
「飛び下りたら飛べるだろ」
「それじゃあ死んじゃうからだめ」
「……我侭だな」
「我侭ですとも」

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よくわかんない……。
つかいつも仲よいゴクアクばっかりだから仲悪いのも書きたい…なー…。




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