2004年01月07日(水)
タイトルのせいで、エッチな作品かと妻に勘違いされてしまった。 いや、ぼくもそのタイトルが目について、思わず買ってしまったのだが。
「姉飼」。
ね、淫靡でソ。かなりやらしくないかぃ。 18禁ゲームとかにありそうで。 汗だか涙だか、他のものなんだか、 それらで顔をべとべとにした女性のイラストがありがちな。
これが、日本ホラー小説大賞受賞作。 「ぼっけえ、きょうてえ」を出した賞。 だが、これは小説ではなく、日野日出志なんかに描かせたら、 もっと陰惨で、もっと味があり、やっぱり淫靡にちがいない。
とはいえ、縁日で串刺しにされて売られる姉の姿は、 視覚イメージで与えられるよりも、 字面から想像した方が怖いかもしれない。 怖いというより、嫌な感じ。
だから、読まない方がきっといい。 カバーも見ない方がきっといい。 「姉飼」の二文字が脳裏に焼きついても。
夢に出てきてもぼくは知らない。
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