2002年02月25日(月)
行動半径。 日常生活を語る上で欠かせないのがこれである。 そういうことになっている。
自宅を中心に、東に職場があり、西に友人の家がある。 北には大きなスーパーがあり、家族で買物に訪れる。 南には海があり、自分は週末サーファーだ。 絵にかいたような行動半径といえる。
では、このようなケースはどうか。
買物に立ち寄る店も、一杯ひっかけていく店も、 すべてが自宅から職場へ向かう道筋にある。 出不精で、休日は家でのんびり過すのが常である。
直線である。これはもう直線としかいいようがないではないか。 自宅と職場を結ぶ線上でほとんど完結している生活である。 なにか非常に退屈な、面白みのない人生が、そこには待っているような気がする。 好奇心とか、冒険心とか、遊び心とか、そういうものとは縁のなさそうな人生だ。
ああ、そうさ。ぼくのことさ。 しかも、帰り道に一杯ひっかけるなんてこともしないさ。 もっと退屈な奴さ。もっと面白みのない奴さ。 きみも直線上を行ったり来たりするだけの人生を歩んでしまうぞ。 ついてくるな。
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