短いのはお好き? DiaryINDEX|past|will
「なぁ。乖離ってなんや?」 アキラは奈美のほうを見ずにいう。 返事はない。 しびれをきらしてアキラはもう一度思念を飛ばしてみる。 「おい、こらっ聞いとんのか」 「そんなん知るか、こっちはそれどころじゃないんや。ちょうど佳境に入ったところなんやから…」 集中しているから、心のなかで喋るのももどかしい。 「おい、会話してるときには本読むなゆうたやろ」 「うっさい、ボケ。そういう自分はなんなんや。ゲームボーイすぐはじめるやんか。すっこんどれタコ!」 こうして憎まれ口をききながらも、ふたりはブエノスアイレスと東京という途方もなく離れた遠距離恋愛をつづけるのだった。 ホンマカイナ…。(^^;
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