母のタイムスリップ日記
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2014年04月10日(木) 移行期の葛藤


午前5時に母の体位を替えた時はちょこっと咳をしたがぐっすり寝ていた。
6時に朝の準備をするために布団を抜け出す時もピクリともせずに
体を丸めてぐっすり眠っていた。

夫を送り出してから「おはようございます」と挨拶して布団を
ベッドの足元へとたたんでも母はピクリともしなかった。

「着替えましょう」と順繰りに介助をはじめるとまたちょこっと
咳をして薄目を開けた。

今注意深くチェックしているのは 誤飲だ。
飲み込むことが難しくなってきていると感じるから。
体重減少もあるので なるべく食べて貰いたいと思う。
少しずつゆっくり食べられるように様子を見ながら食事介助
しているが「体重減少」に心を奪われてしまうと無理強いをして
しまう傾向になる私。

ミキサー食への移行期に差し掛かっているのだがミキサーにしてしまうと
これまでの摂取量だと量が増えてしまう。
飲み込む機能が衰え始めているのだから これまでと同じ量では負担も
ふえるだろうことは想像できる。
だから栄養補助食品等も使い始めている。
けれど美味しそうな表情は少なくなる。
そうでなくとも食べ物の形態のせいで副食が限定されマンネリ化している。
美味しく食べて貰いたい気持ちと摂取量と食事に要する時間とのにらめっこ
が続いている。
加えて水分摂取がある。
母の血尿の話をすると在宅で看取りをした人の口から「あぁ そうだね。そういうことが
起きるんだよね」と口を開く。
特に90歳を越えた人を看取った方からそう言われることが多いなと感じる。
看取るまでの過程の中でそういった話は聞かれなかったのだが…。
きっと振り返れば…ということなんだろうと思ったりしている。

高齢なので医療に頼りすぎないように…母の生きていく気力に合わせて…と思って
いるのだが あれこれと迷うこともある。
母自身も我慢があるのだろうと思うし私もブレーキをかけなくてはならない局面もある。

医療の取り入れ方は考え方が個々に違うので個人の考え方や取組みに異論をはさむ
気持ちは全くない。
けれど選択した中で介護者も相当深く悩むだろうとことは容易に想像できる。
どちらを選んでも思い悩むのだろうと思う。

疲労感を強く感じることもなく腰の痛みもさほどではない。
が今日はサロン後 失意にある世話人とおしゃべりしましょうと誘われ参加した。
それがアルコールも加わり結構長い時間となった。
家に帰ったら朝のかたずけもできてない状態だった。
ちょっと片付けを済ませて背中を伸ばそうと横になった。
夕食の支度までのつもりだったのだが…。
目覚めたら 7時を廻っていた。
途中で「起きなきゃ」「デイの送りが来る時間だよ」と幾度もハッとして目覚めた。
「大丈夫 まだ時間があるから」と自分に返事して「何の根拠もないじゃん」
とまた自分に返事していた。
そんなことを繰り返して七時過ぎまで寝てしまってた。

日が暮れて暗くなってきてさすがに寝ていられなくて起きた。

慌てて夕食の支度。
支度を始めたころに夫が帰宅した。

先日「慢性疲労症候群」という文字に目が留まった。
意識してなかったが心当たることも数点あった。
「介護しているのだから仕方がない」とか「年も年だし」と思ったりしていた。
弱っていることを認めるととめどなく弱ってしまいそうな気もする。
行動制限をかけているのだが 手を抜けない部分も多い。
「体と気持ちを休めながら」を意識して過ごしていこうと思う。


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