母のタイムスリップ日記
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起床時久しぶりに笑顔を見せてくれた。 「おはようございます♪」の挨拶に小さくこくりと頷いてくれた。 「元気?」と聞くと「小さな声で「はい」と返事があった。
トイレ介助でモタモタしてしまい「ごめんね。よく我慢してくれたね」と話しかけるとにっこりと頷いてくれた。」
朝食もよく噛みながら口の中に停滞することなく食べられた。 この夏ほどのベストな状態ではないけれど良い感じ。 がちがちになりがちな最近の私の心がゆっくりと溶けていく感じがした。 母もきっと同じ想いじゃないのかなぁ。
デイのお迎えの職員に「今日はすぐ反応があり調子がよさそうです」と伝えた。車に乗り込んだ職員がわざわざ降りてきて「○さんと呼んだら『はい』と返事してくれましたよ」と嬉しそうに報告してくれた。
デイでも1日覚醒して発語が見られたとノートに記してあった。
とっても小さな変化でみんながみんな気が付くわけではない。 でも 自分にとっては嬉しい出来事であり 職員も同じように喜んでくださると 力が蘇ってくる。 こんな日があると明日への希望が生まれてくる。
夕食の介助を始めたときは口の開きも小さく「あっまたか」と思ったが少量をゆっくりと口に運んでいるうちにきれいに全量食べてくれた。
「今日もありがとう。よく頑張ったね。いっぱいの我慢してくれたんだよね。ありがとう」と言ったらこくりとしっかり頷いていた。 食後もうとうとしなかったので寝ないのかなと思ったがベッドに入ったらほどなく軽い寝息を立てていた。
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