母のタイムスリップ日記
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午後母の所に出かけた。 テーブルに向かって車椅子の方と並んで座っていた。 「あら いいわねぇ」と言ったが 困った顔をしていた。
居室に入って 手荷物を置いたらテーブルにアイスノンが置いてあり驚いた。 慌てて「熱がでたのでしょうか?」と尋ねた。 「いいえ 熱が出たという申し送りはありませんでした」 「判りました。部屋にアイスノンがあって 熱でも出たのかと思ったのです」
暫くして 職員がみえ「昨日 転倒して後頭部を打ち その手当てでアイスノンを使ったそうです」と伝えてくださった。 ホールで椅子に座っており 職員の居ないホールで転倒したようだ。 がたんと音がして「痛い」と言う声が聴こえて 職員が駆けつけたら壁に頭をぶつけていたという事らしかった。 その後手当てをして トイレ誘導し「大」の手当てをしたそうだ。
転倒場面は見ていないのようだが 状況が読めた。 母の排泄サインは 立ち上がりである。 立位のできる椅子に座っていたので 自力で立ち上がったのだろう。 立ち上がって 後方にバランスを崩し しりもちをついた弾みで壁に頭を打ち付けてしまったのだろう。 打撲の跡の位置から考えても間違いはないだろうと思った。 トイレサインは 立ち上がりで 椅子に拠っては立ち上がれることも あることは 職員に伝えていたのだが…。
他に異常が見られなかった。
今日は 入浴できればいいかななんて考えていたのだが 止めた方が良さそうだった。
トイレ誘導したら ゆるめの「大」 「大丈夫。良かったね。まかせてくれてありがとう♪」そんな風に話していたら「やんだぁ〜」と言う声が消えた。 そして頭や腕を撫でてくれ 言葉の一つ一つに頷いてくれた。
それから お散歩に出た。 ゆっくりと母の様子をみながらの散歩。 「歩ける?」と聞けば「歩ける」と言う返事。 表情も悪くない。 足の運びも悪くない。
近くの新聞販売所では夕刊の配達に出かける方たちがスタンバっていた。母は「あそこ」といい「そうね 夕刊配達に行くのね」というと頷いていた。
コンビニに行くと通り向かいにあるファミレスを指差す。 「そうだね」というとまた頷いた。 コンビニを出ても やっぱりファミレスをじっと見ていた。 「今日は 行かないよ」と言うと 歩き始めた。
近くの公園に行き 小山を上った。 頂上まで行くと母の息がはぁはぁしていた。 「ちょっと無理させてしまってごめんね」と言ったら 首を振っていた。 ゆっくりと小山を降りて施設に戻った。
転倒の後遺症はみられなかった。 いや 後頭部の打撲の跡があるけれど…。
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