母のタイムスリップ日記
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家人は 昼前には皆 仕事に出かけた。 午後 母の所に出かけた。 雨が小止みになったのだが 厚い雲に覆われているので用心して テクテク歩いて駅に向かった。
今日の風は冷たい。 この数日 暖かだったので余計寒く感じるのだろう。
少しの飲み物とプリンを購入して施設に着いた。
母はソファーに座っていたが 浮かぬ顔つきである。 チラッと顔をみて視線を外に向けた。 きっと誰なのか判別もついていないといった風。 こういう時は 言葉もはっきりしない。 というか 懸命に話すのだが 日本語ではない。外国語でもない。 おそらく 母自身にさえ 判らない筈だ。 いや 頭で考えている事は有るのだろうけれど…。 こちらは 全く読み取れない…。 同じ言葉で返して質問しようにも 存在しない言語だから お手上げなのである。 心地よい言葉でないことだけは 調子で判る。
そうそう 昔々 ふるさとで一歳になろうかという子が我が家に遊びに来た時のこと。 「区切りとか間とかは 何かを話しているのだが 全く存在しない言葉ということがあった。 その時 母と「この子は おしゃべりしているつもりなんだねぇ〜」としきりに感心したことがある。 あの時と同じ状態なのである。
おそらく 母にとって「わからない日」なんだろうなぁ〜。 不安だけが先行して 機嫌が悪いのだろうと感じた。 こんな時は ギュッとだきしめてあげるしかない。 母は しがみついては顔を確認していた。
居室に誘導しようと立位介助したら臭った。 そうか そうか…。 トイレ誘導した。 後始末をしているうちにまだ残がありそうな気配。 そこで 踏ん張って貰って排出。 お腹が少しキュルといってたので 多少の腹痛もあるのかも。
今日は早朝排泄があったというので 2度目なんだね。
その後手洗い 歯磨きをしてホールに出て おやつ。 また 居室に戻ってプリンと飲み物追加。 水分もおやつのお茶と同分量は飲んだ。
居室のお掃除をして 髪の毛をドライシャンプーして…アロマを炊いて…外の景色を眺めた。 通りを自転車で女の子が走っているのを見つけた母は「ほら あれ」というように目線で話しかけてくる。 「そうね」というと深く頷いていた。
ホール内を一回りして ソファーに座って貰う。 テレビが 講談を映し出していた。 母はじっと見入っていた。 「昔は ラジオに耳をくっつけて聴いたよね」といったら 頷いていた。
少し落ち着いてきていたのだが…やはり 気分は下向き加減である。
そうそう 今日から 入所者の一人がデイに通いだしたらしい。 施設からデイへ…。
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