母のタイムスリップ日記
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今夕から お天気が変わると言うので 急いで洗濯。 衣類が厚くなってきて 陽射しが弱いので 洗濯物が溜まると困るのである。何となく しけっぽい匂いが部屋中に篭もりそうな気がするから。
早昼飯にして 施設に向かった。 火曜日夕方 ちょこっと夕食介助したけれど 母と過ごす時間が短くなっているのが気になっていた。
施設では 昼食が始まっていた。 食事介助には間に合って 母も完食。 風邪気味で喉をグズグズさせている入所者が多かった。
母は 元気。そしてにこやか。 でも今朝は 排泄でてんやわんやとなったらしい。 火・水・木と面会での排泄誘導や職員外の水分補給が出来なかったのだので 便秘6日目に突入していて 今朝 大格闘となったらしい。
食後 歯磨きをして トイレ誘導。 残りがちょこっと出て 出血も見られた。 格闘振りが見えるようだった。 面会 手抜きでごめんねと母に謝った。
少し 厚着させて お散歩の支度をした。 外に出かけると判る母はニコニコである。 施設から 車椅子を借りた。
母には歩く事を原則の散歩をしてもらうけれど 途中疲れたら車椅子に座ってもらおうと考えた。 そうすれば いつもより足を伸ばせて楽しめると思った。
外に出て歩き出してみると 母の身体を支えるので 車椅子を押す力の配分がうまく行かなくて 片側にどんどん寄って行ってしまった。 ちょこっと 面倒だったが 母に歩いて欲しいので踏ん張った。 1キロ歩いて 1キロ車椅子。 途中 紫式部の実を見たり 菊の花を見たり ハナミズキの並木道の紅葉をながめたり…秋の景色を一緒に楽しんだ。 終わりに近い松葉ボタンを上からそうっと撫でていた母。 ボタン色が綺麗だったからだろう。 それとも 頑張って咲いていると見たのかなぁ〜。
川沿いに進む。 車椅子が 川沿いのフェンスに行くと「危ない…」と言いたそうに手を伸ばした。 フェンスのないところでは もっと激しく手を川べりと反対側に伸ばして「向こうに行って」と言わんばかりの仕草。
危機を予測できるんだなぁ〜。 言葉はなくとも 十分伝わってくる。
終点は 珈琲の専門店。 入所した頃は ここまで時折歩いてきた。 数年前には バスを使ってきていた。
この専門店は 希望の豆を 注文してからローストしてくれる。 店の中に入ると 珈琲を淹れてくださった。 母に飲ませると「熱い」といったけれど そうっと少しずつ飲んでもらった。コーヒー豆のローストしている香りが店中に広がった。 「いいにおいだね」というとコックリ頷く母だった。 この香りで 飲む珈琲も一段と美味しく感じた。 母もきっとそうだったのだろう。
お店を出て 近くのスーパーに入った。 目的は 身障者トイレ。 待っていたかのように 小を音を立てて…。思わず握手。 手を良く洗って出た。
お店の中をクルクル。買い物もして…。 ひさしぶりのスーパーの筈である。 スーパーを出て 帰り道。 ここは 歩道なので道路と交差するところでは デコンボコンとするので注意深く車椅子を押した。 母も 来る道よりも不安そうだった。
小道に入ってからは また歩行してもらう。 歩く方が母は楽しそうだ。
散歩に出た直後は 少し踏み出しが弱かったが 帰路になれば 結構腰にも力が入って足取りもしっかりしてきていてホッとした。
柿の木の下で落ち葉を拾った。 柿の紅葉は 黄色から赤くなり…虫食いもあって 秋らしさを感じる。
その葉を食べようとしたので 公園近くで車椅子を止めて おやつ。 スーパーで焼き芋を1本購入してた。 後は家から淹れて来た くまやなぎのおちゃ。 お芋は 少しだけ。 「おいしい」と言う母の声が聞けた。 お茶もちゃんと飲めた。
秋の空気を存分に楽しみ 施設に戻った。 母の満たされたような表情に出会い 連れ出してよかったと思う。 車椅子借りて正解だった。
ホールでは おやつが始まっていた。 少し遅めのおやつを頂いた。 母の大好きな 柿とラフランス。 固有名詞は 忘れてたけれど 味はしっかり覚えていたようだった。
再度 トイレ誘導。 また 待っていたかのように小。また握手。 この握手の意味「間に合ってよかったね」の合図だが 母も判っているようである。
職員の引継ぎが始まったので そうっと施設を後にした。 雨の降りだす前にお散歩できてよかったわ♪
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