母のタイムスリップ日記
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母は ソファーで本を見ていた。 機嫌は悪くなかった。
居室で息子の写真を見る。 「この人〇〇だね」と言うとニコニコ。 「覚えている?」「覚えている」と言う返事。 この感覚が 大分変わってきている。 以前なら 確信を持って覚えているなと感じた。 でも 今 母から感じるのは言葉に対しての単なる反応(鸚鵡返し)のように感じたりする。
じゃ 自分の言葉はないのかというとそうではない。 今日もお店に入った時「何も買わないでいい」と言う。 こちらから質問した訳ではない。 陳列棚を見ながらそう言ったのだ。 こういう時は 遠慮している事もあるので「いつでも欲しい物があったら言ってね。お金預かっているから」という事にしている。 そうするとニコニコする。
そういった後で「アイス どれがいい?」と聞くとショーケースをみてどれにしようかと迷う姿に出会う。 結局は 選び切れなくて こちらが選んでしまう。 母に食べさせるアイスも変化してきた。 ソフトクリームは 食べている途中で融けてきてしまい ドロドロになる。 だから ソフトクリームは 器入りにしている。 今は チョコで包まれた一口大のアイスが多い。プラスチックのピックで刺して口に運んで上げる。
今日は 帰り際に職員から「退職」を告げられた。 薄々 気が付いていたのだが こちらか聞く事はしないでいた。 腰に痛みがあるといわれていた時期が有ったので 介護職を離れるかと思ったら次の勤務先でも介護職だそうだ。 「これまで ありがとう。時にお顔見せてくださいね」と伝えた。 でも お住まいは変わるのだろう。 勤務先は 結構離れた場所だから…。 新しい職員にも時折出会っている。 違う風が吹いて来るのかな?
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