母のタイムスリップ日記
DiaryINDEX|past|will
利用者さん通院日なので少し早めに訪問。 利用者さんは 通院準備なさっていた。 「今日は 特にお買い物はありません」と言われたが冷蔵庫を見ると…。 牛乳 パンがなくて お醤油も切れていた。 この事を伝えると「あそうだったわね。ひじき煮付けて欲しい」とも言われた。 ちょっと振ると思い出せるようだ。
その後通院。 しかし交差点の信号って 高齢者への配慮が足らない。 青に変わる直前に踏み出しても 渡りきらないうちに赤になってしまう。 注意を促すように背中に手を触れ気持ちで押すように(押しては居ない)して居るのに…。 車優先・若い人優先で作動しているように感じてしまう。
診療所は空いていて 直ぐに診察 検査だった。 気になったのは 診察に入って利用者さんが座る前に「お変わりないですか」と問診する医師の事。 座って一呼吸するまで 何故待てないのだろう? 特別混んで居るわけではないのになぁ〜。 利用者さんは「デイが楽しい」とお話していた。 それもすっと聞き流し…。 利用者さんが信頼している医師なのだから 私がブツブツ言っても始まらないのだが…。
帰路 皮膚科の診療予約をし買い物して戻った。 キッチンで調理している時 デイの楽しいお話をしてくださった。 生きがいデイを含めて 今までで1番楽しい場所となっている様子だった。 ここのデイは 職員の気配りがほんとに行き届いている。 「入浴ね タオルの持ち帰りが面倒だから 次回からは利用をやめようと思って…」と言われる利用者さん。 「プールにお出かけになる時 タオルもちゃんと準備なさっていましたよね。じゃ 私が準備しましょう」と言うと「それもそうね」と言われた。 明日がデイなので 入浴の準備をして袋に詰めて下駄箱の上に置いた。 「折角 大きいお風呂があるのですもの 利用しなきゃ損してしまうわね」と言われていた。良かった。 ともすると億劫が先になってしまうので ちょっとだけ背中を押して良かった。
掃除 調理を済ませて今日の活動終了。 帰りは 利用者さん皮膚科通院のため途中までご一緒させていただく。
家に戻ると宅配。 夫の兄からモロコシが届いた。 店先に並んだモロコシを横目に過ごしていたが…。嬉しい! 「ありがとう」と言いながら毎年当てにしてしまっているわ♪
母の衣類にアイロンを掛け モロコシを持って施設へ行く。 母は入浴中だった。 みんなでボールで遊んだり 歌を唄ったり お話をしたりして過ごした。
母がお風呂から出てきた。 職員は「遅くなりました」と恐縮していた。がこちらは もっと恐縮。 汗びっしょりの姿だもの…。 窓を全開にして風を入れたら 他の入所している方が「薄ら寒い」という事で…なかなかうまく行かないもんだ。
母も仲間に加わって歌を唄ったりおしゃべりしたり。 母もニコニコしていた。 とうもろこしを施設のレンジで皮ごとチン。 今日のおやつとなった。
おやつ前「お腹が空いたでしょ」と○さん。 自分が空いたとは言わない。 そういうところは ほんとに母と似ている。
何でもがみんなよりできる○さんなので 時折「どうして出来ないの?」と言う気持ちになられる。 そういう時は 「それは無理なの」と言うよりも「こうなのよね」と言われた方の代返をしてあげる。 すると ○さんは きちんと察してそれ以上は追求しないし 言われた方もニコニコなさる。 曖昧決着とでもいうのだろうか…。
微妙なところで感じてあげる能力って結構後まで残っていると感じる。 自分ができない所を突かれるのが嫌だという認識が残っているからのような気がするのだが。 ○さんのお話を聞いていると そういう思いが伝わってくる。
歌のレパトリーも広く 歌詞も完璧に覚えておいでだ。 それでも「母は90で亡くなりました」と言った数分後には「80になる母は 故郷で臥せっています。帰ってあげなければ…と涙ぐむ。 ご自身は85歳である。
母もそういう時期が有った。 今なら 流して聞けるが 母の頃は 覚えていて欲しいという気持ちが強くて その度に 家族の年表や家系図まで作り母に見せていた。 時に母はびりびりと破るので 何枚もコピーしていた。 誤りを指摘させるのが嫌だったのだろう。
ある時期には そういった事も必要だが それも状態に合わせて…と言う事に気が付いたのは 随分経ってからだ。
さてみんなでおやつを食べてから 散歩に出た。 ○さんのご主人も見えて 一足先にお散歩に出られていた。 「出来る限り近くの施設で お散歩したい」という願いをお持ちのご主人だった。念願かなってお散歩できるようになり 良かったと思う。
今日の母は前のめりが強かった。 出て直ぐに感じて「帰ろうか?」と聞く。 母は強く首を振る。歩きたいのだと感じて予定より遠くまで歩く。 夕刻なので休息なし。 帰路は疲れた様子だった。 それでも 機嫌が悪くなかったので余程外の空気を吸いたかったのだろうし一緒に居たかったのだろう。
施設に戻ると程なくして○さんご夫婦も戻られた。 ちょっと ご主人と話しこんでいたら 母の機嫌が悪化。離れた所で私を睨んでいた。
「どうしたの?怒っているの?」と慌てて母の傍に行くとコックリと頷く。 「ごめんね」と言っても未だ睨んでいる。 「ごめんなさいね」と更に言うと今度は下を向いていた。 母の葛藤が始まったのだ。 自分に向き合って欲しいという思いと我儘な思いとが湧いているのだろう。 「どうして怒ったの?」と近くにいた入所者の方が聞いてきた。 「自分とお話して欲しかったのだと思う」と言うと 「そうね そういう気持ちになる時あるよね。判るわ」と言ってくださった。
暫く 頭を撫でて気持ちが落ち着き始めた時朝刊を渡した。 新聞に目を運び出したので そうっと帰路。
本日も トイレ誘導 2回とも成功。失敗なし。
|