母のタイムスリップ日記
DiaryINDEX|past|will
失敗の仕納めと願っていたのに…。 昨夜も大失敗。 昨日も冷え込んで寒かった。 ちょっとした仏心で 帰宅前の娘の部屋のエアコンをスイッチオンしてあげた。「あれ?」と思いながらも気温が下がっているからと思った。 娘が帰宅した時「お部屋温めて上げているよ」と伝えた。 「キャー!」と言う声が聞こえて 行ってみると…。 お部屋はキンキンに冷えていた。 そう 冷房になっていたのだった。 娘が朝 リモコンを落として「冷房になっているかも…」と思いながら出かけたそうだ。 まさか この季節冷房なんて考えもせずにスイッチオンしてしまったのだった。 慌てて 暖房を入れたらエアコンン吹き込み口が結露を起こし 更に鏡も曇ってきた。モアモア状態になってしまった。 1時間過ぎて ようやく温まったのだった。
この調子だと 未だ失敗あるかもねぇ〜。
母の所に出向く。 みんなテーブルについて 昼食後のひと時三々五々過ごしておられた。 母は私を見つけるとニコッと笑顔を見せてくれた。 久々の笑顔に出会えた。
昨夜「頭が痛い」と泣き出した母らしい。 職員は 少し不安になった様子だった。 「万が一 脳出血だったりしたら…と心配になるんでしょ。それはね 仕方ないのよ。在宅でいてもそういうアクシデントは避けられないのよ…」と返したら「そんなぁ〜」と言われた。
でも 脳の中は普段の生活では見えないのだから 仕方ない。 母が急な事で亡くなったとしても やっぱり仕方ないと思う。
重要なのは 関り方。 楽しい事を積み重ねられればいいのだ。
私にはそちらの方が重要。 楽しみ方の選択枠が狭まってきているけれど それでもまだある。
今日は 前にみんなで作った芋茎を煮た。 みんな作業に入ってもらいたい所だったが…こちらで作る事にした。 味がしみてやわらかくなった頃に味見をしてもらう。 「美味しいよ。でも甘いよ」 「そう じゃもう少しお醤油さすね」 そんなことをしながら芋茎を仕上げた。
母を見るとニコニコしている。 みると芋茎の繊維だけが口の中に残っていた。 まるでガムをかんでいる風。 「美味しかったのかな?」 口元に手をやると舌で押すように繊維を出してニッコリ。
トイレ誘導もちゃんとできた。 「やったね」と言うと満足そうな顔。
おやつは持ち込んでいるチーズとバナナ。 しっかり食べた。 「お腹空いてない?」と聞くと少し考えていた。 どうやら 小腹が空いている風みたい。 でも何も持ってきてないので 置いてあるネクターを飲んで貰い お茶も飲んでもらった。
入所者の中でも比較的頭がしっかりしている人が話していた。 認知症が進み 何もする事がなくてテーブルに手を伸ばしている人をみて「この人同室だけれど いたずらばかりでねぇ〜」と話していた。 それを聞いた人が 手を伸ばして動き出したら「いけないよ。いたずらは…」と言っていた。 なんだか切ない。 頭がしっかりしていても 手が動かなかったり足が動かなかったりの障害をお持ちで 認知症の人はただ脳の回路が繋がらない障害で…。皆 同じ障害を持っているだけなのに…。
重度の認知症の人と暫く遊んだ。 手遊びをしたり タッチしたり…。 要領を得て「パチン」と手を合わせて笑顔を見せてくれた。 ジャンケンポンもした。きちんとできた。 「ね 病気でね 手を動かしたりするけれど いたずらじゃないのよ」と言ってみんなの手を重ねた。 それ以上は言わないで置く。 同室の方が居室に戻られてからのアクションである。
|