何となく沈んだ気分のまま 俺は街をブラついていた。
少し時間ができたから、 気晴らしに並木道を歩いた。 いつもと変わらぬ風景。 だけど・・ 自分の気持ちによって、 見え方もこんなに変わるのか? 俺はため息を一つついた。 風も冷たく首筋を流れる。
俺は喫茶店に入った。 店内はアンティークな感じで、 カウンターには真紅のバラ。 落ち着けそうな雰囲気に俺はホッとした。 他の客は2組だけ。
俺は窓際の席に座りモカを頼んだ。 それを飲みながら並木道を行き交う人や車を眺めた。 そして貴女の事を考えていた。 少しずつ自分の気持ちが落ち着いていくのを感じた。 俺は店を出て、来た道を戻った。
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