2018年08月20日(月) |
和田秀樹『アドラー100の言葉 人は今すぐ幸せになれる』 |
アドラーの言葉を解説した読み物でした。 ざっくり理解するのに役立つかと。
幸せを感じられない原因は共同体感覚の欠如。 「共同体感覚とは、家族や会社、地域、国など共同体に自分の居場所があると思えることです。そのためには、ありのままの自分を受け入れる『自己受容』、他者を信頼する仲間と思う『他者信頼』、そんな仲間である他者に貢献したいと思う『他者貢献』を実感しながら生きていくことが大切だといい、アドラーは、人間の幸せとは『貢献感』である、といいました。」(p4)
「不安や悲しみは常にライフスタイルと一致している。(p24)
「勇気と自信があり、リラックスしている人だけが、好機からだけでなく、困難からも益を受けることができる。」(p28)
勇気と自信。そしてリラックス。 孔子のいう仁者はそれができてる人かな。
「成功とは、人生における三つの課題を解決することである。」(p30) 仕事、交友、愛というライフタスク。
「結婚は一緒に生きていくことを決意することで、目的はお互いの人生を援助し、豊かにすることだ。」(p128)
手段と目的を混同しないことがとても大事。
「甘やかされた子が結婚で幸せになることは、ラクダが針の穴を通るよりも難しい。」(p160)
これはキツイ。 けれど、事実だと思います。
「人類の幸福に関心がない人は自分の人生に対して『私は仲間に何を貢献できるか』ではなく『私はちゃんと賞賛されているか』を問いかけている。」(p202)
これもキツイ。 そして、そういう人は、賞賛されないという絶望的な現実。
この言葉が読めただけで、よかったと思えた一冊でした。
和田秀樹『アドラー100の言葉 人は今すぐ幸せになれる 』
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