2014年06月09日(月) |
天海祐希『明日吹く風のために』★★★☆☆ |
天海祐希『明日吹く風のために もっと遠くへ 』
「ちゃんとしていればいい、毅然としていればいいと自分に言い聞かせてやり過ごした。その時の私は、心の中でずっと語りかけていた。 『ここだけがすべてではない』 (略) それに、何といっても、明日が今日の延長線上にあるわけじゃない。 いうだって辞めればいいや。 ほかにやりたいことだってある。 そんなふうに思えば、気持ちは明るいほうに向いた。」(p120)
「私にとって、『トップになったから頑張ります』と答えることは、それまでの自分の頑張りを否定するように思えた。 私はずっとずっと頑張ってきたんだと、過去の自分もちゃんと評価してやりたかった。」(p148)
ある男性記者が、言ってくれた言葉。 最初はなんて小生意気だと思ったけれど、わかった、この子は正直な子なんだ、と。
「私は、宝塚に入って初めて自分が好きになれた。自分が自分に生まれてよかったと思えるようになった。 傷だらけの私を、私は誇りに思う。 自分で作ってきたその傷は、私の最高の勲章である。」(p259)
天海祐希『明日吹く風のために もっと遠くへ 』
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