活字中毒のワタシの日記

2013年07月17日(水) 町田貞子『娘に伝えたいこと』★★★★☆


町田貞子『【送料無料】娘に伝えたいこと

「私の経験から言わせてもらいますと、楽しい家庭を築く道は一つだと思います。それは家族が互いに裸になることです。いつも、互いに隠すことが何もない関係であることなんです。」(p43)

門限の有無。
「さらに言えば、日頃から、お互いに包み隠さずに何でも話し合える家族関係が築かれていれば、時間で縛る必要など生まれてこないのです。」(p47)

「食卓に会話がないとしたら、それは親が悪いのです。食卓を楽しくしよう、家庭の温もりを伝えようとしない親が悪い。」(p52)

「しかも、結婚は楽しいことばかりではありません。我慢したり、苦労することもあるわけです。何か漠然と、幸せを求めていてもダメなのです。『私はこういう家庭を築きたい』と、目標を立てて努力しないかぎり、幸せは手に入りません。」(p79)

「日々の生活の中で、小さいことから大きいことまで、いろいろ出てくる事柄を、どのように整理していくかで、その人の暮らしぶりが決まります。”人生すべて整理”というわけです。」(p95)

その対象は、頭、時間、経済、物の四つだと。
物の整理は最後、だと。

時間の整理。
「いちばん守れないのは、じつは、自分との約束なのです。」(p98)

「もし今、家の中に物が溢れていて、きちんと整理整頓されていないとしたら、それは最初の心の整理、つまり自分の生き方の整理がまだできていないからです。心の整理ができれば、何を持つか、どこに置くか、こういうことは迷うこともなく決められるものなのです。」(p100)

まず始めにするのは、計画を立てること。
計画、不要な物を取り除く、指定席を決める。

「私は、母親が整理上手であることがとても大事で、それが、子供の頭の整理にもなることを学んだのです。」(p105)
子供は親を手本とするから。

家計は公のもの。だから家族みんなで把握できるように仕組み化。

家計のみならず、家庭も私のものではなく、公のもの。
羽仁もと子さんの著作を読んで。
「私は、『すべての家事を”公の仕事”としてとらえて、積極的に、やり甲斐を感じながら、喜んでやろう』というふうに考えるようになったのです。」(p121)

掃除の目的。
「その家に住む人が気持ちよく暮らせるためのものです。人から見られたときに、きれいな家と思われたいからするのではなくて、自分や家族のために掃除をする。これが掃除の基本だと思います。」(p125)

掃除に限らず、家事の目的を考える、意識すること。やり甲斐もそこから生まれる。

勉強も大事だが、躾も大事。
「家庭のいちばんの教育は、やはり『生活させること』なのです。」(p128)

家事が中途半端でうまくいかない、と嘆くだけではなく、
「『では、どうすれば、うまくいくのか。どの方法を選択することが、より幸せな家庭を築くことにつながるのか』と、それぞれが真剣に考えることが大事だと思います。」(p136)

「今日がいちばん若い日」(p178)

だから、そのうち族にならず、若いうちに。

老化していく自分を受け入れて、その上で。
「肉体は下り坂になるという、この当然のことを快く受け止めるためには、『今をどう生きるか』を中心に考えればいいんです。」(p202)

「毎日を力一杯生きていれば、今日の自分に満足できて、『よくやったね』と、ほめてあげられる。自分を心からほめてあげられるというのは、幸せです。」(p206)

「自分にとって何が大切かは、他人の価値基準や価値観で決めることではありません。本人が決めなければならないのです。」(p228)

自分の人生を生きるためには、他人の借り物の価値観では無理。自分の価値観で選びとること。
家族も同じ。

「家族のあり方とは、そうやって、毎日試行錯誤するなかで、自分たち家族の価値観をもつことによって確立していくものなのです。」(p229)

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