2012年08月18日(土) |
土井けいこ『「収納が苦手」な人のための片づけ術』★★★★☆ |
土井けいこ『「収納が苦手」な人のための片づけ術』
メモ。
「いつも片づいているのではなくて、いつも片づけを心がけている。自分をその気にさせる工夫をしている。『ゆるいルール』もその一つなのです。」(p39)
阪神淡路大震災に遭った経験から、 「『大切なことは、先延ばしにしない。今すぐすると気持ちよいことは、今すぐやりたい』と思うのです。だって、気持ちよく過ごす時間を先送りするのは損ですから。」(p40)
「私の場合、片づけに向かう<仕掛け>は、気持ちの解放と同時に、やることを見えるようにすること。これは必須です。」(p170)
「私は、ときどき、体を動かすのがくたびれたとき、お茶を飲みながら、ゆったりした気分で、片づけたいこと、途中になっていることを思いつくままにメモに書き出します。なるべく簡潔に、具体的に書きます。」(p172)
これぞまさに思考の整理。 同時に感情の整理も進みます。 著者はブロックタイプのふせんを使ってらっしゃいますが、自分にあう方法なら何でもいい。
「『出して置く』は『出したまま』とは違う」(p199)
また、出して置くものとしまって置くものの基準も明確にすること。 どちらが適しているか、考える。
「何度も、私は、『日々暮らしながら<枠>を意識している』といってきましたが、<枠>」を意識するというのは、全体を見て、ため込まないための大事な<仕組み>なのです。」(p216)
「家族が、自分のことを自分でできるように、環境を整えること。家のことに関心を持ってもらえるように働きかけることは、どの家庭でも、とても重要なことだと思います。」(p241)
ぱぱっと家族が玄関掃除をできるような、環境と整えているか?と今ひらめきました。 できてないからしない。 教えてないからしない。 頼んでないからしない。
食器を各自洗うのは、環境を整えた結果できるようになったこと。 ならば他のこともきっと同じ。
片づけ上手な子どもに育てたかったら、してはいけないことがある、と。 それは、「片づけなさい!」ということ、だそうです。 後は勝手に親が片づけない、というのもあるかと思います。
これもまた、仕組み。
そして待つこと。他のしつけと同じですね。
「家族のものを『うっとおしい』と思うときは、相手に不満があるか、自分に余裕がないか。」(p279)
たしかに。
ゆるい、でも続くお片づけを提案してくれる、良書でした。
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