刑法奇行
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2006年06月21日(水) 二重の日記?

K山さんの紹介で、ミクシーに入会したら、多くの知り合いがいて驚きであった。こういう世界があったのか!我が愚息もそこにいたのである。

そちらに日記を書き出したので、奇行は疎かにならざるを得ない。
奇行ファンのために、昨日の日記を転載する。

6月20日
昨日は、青山学院大の法学会講演を頼まれて、相模原校舎まで出かけた。N倉さんが接待並びに紹介等してくれた。それにしても、素晴らしい校舎である。新宿からやや遠いが、キャンパスに入ると、そこはお伽の国である。

もっとも、講演テーマ(犯罪被害者と刑罰―修復的司法への道)は、実に重い。被害者がなぜ忘れられた存在であったか、からスタートして、被害者と刑罰の関係を説き、修復的司法への道を語るというストーリーである。

被害者には刑罰請求権はないが、自分の事件をフォーラム化する権利はあるという難解なテーゼを披露したが、ピンとこなかったであろう。終了後、被害者問題に関心のある女子学生がいろいろ質問してきたが、彼女は、ゼアの日弁連講演にも行くそうである。こういう熱心な学生が救いである。

最高裁は破棄差し戻した。マスコミからの電話に、被害者の応報感情は当然であるが、応報とは罪刑の均衡のことであり、被害者感情は死刑基準の一要素であり、様々な要素を勘案しなければならないこと、死刑で一件落着とはならず、被害者の保護を刑罰から離れて模索すべきであり、たとえば、被害者加害者対話などの修復的司法への道に進むべきであることを力説した。
まさに、青学での講演の延長線上で話していることに、タイミングの良さを感じた。

土曜日は明治学院大で「法と対話」シンポのパネリストとして、また、修復的司法について語る。一歩一歩、前に進んでいるのであろうか。この一歩一歩ということが大事なことであろう。仕事も、家族も、育児も、教育も、さらには、恋愛も、すべて一歩一歩進めていこうと思えば、楽しみが増えるというものである。みんな、急ぎすぎているように思えるのである。さっさと死刑にしてしまえという雰囲気が漂っている。すべては、A Long and Winding Load なのである。

ジャーニー to RJ


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