刑法奇行
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2005年12月02日(金) |
Die Zeit vergeht schnell(光陰矢の如し) |
結局11月は奇行を書けなかった。それにしても、時の経つのが早すぎる。何とかならないものか。
11月もいろいろあった。刑法学会東京部会、COEシンポ、指定校面接、Sieber教授講演、RJ研究会、高校生模擬講義、横須賀刑務所見学、大学のクラス会、もちろん家族関係的用事などなど、社会では様々な事件が起きている。
そんな中で、シャクティの判例評釈やA美古稀も仕上げたし、T花書房のコンメも3分の2を仕上げた。そして、師走に突入である。いろいろなものを背負って、トボトボと歩いていくしかないのであろう。
大学のクラス会では、30年ぶりに会ったクラスメイトもいた。しかし、一気にその当時に戻るから、不思議である。タイムマシンのようである。皆、良く年老いていると思う。「良く」とは「美しく」ということである。今は亡きH野先生が、N原先生の古稀祝賀の際に言われた言葉でもある。すなわち、「美しく老いる」ということである。やはり、これを目指すしかないだろう。もっとも、皆からは、学生と間違えられるんじゃない、とか揶揄されたが、それは言い過ぎである。
「あの頃は良かったなあ〜」と過去を振り返るのはよくないという人がいるが、そうではないと思う。やはり、あの頃は確実に良かったのである。それを素直に認めようではないか。今の学生とは決定的に違うのである。 しかし、30年前の何気ない一言や出来事をみなよく憶えていることに、驚くのである。去年のことあるいは昨日のことすら忘れてしまうのに、30年前のささやかな感情の起伏すら思い出すことができるのはなぜだろうか。
まあ、過去のいろんなことが潜在的、顕在的に、混合惹起して、現在の自分を形成しているのだと思うし、現時点においても無意識的に生成しているのだろう。おっと、まずい、「今はまだ人生を語らず」というのが持論であるにもかかわらず、分別くさくなってしまった。
これから忘年会シーズン、カラオケで歌うしか方法はない。少なくとも、今この時点とそれに対する気持ちは、「同時存在」しているのであるから、それを大事にしたいと思うのである。
ジャスティス for Die Zeit heilt alle Wunden(時の経過はすべての傷を癒す)
norio
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