刑法奇行
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2005年07月03日(日) RJとVOM

 修復的司法に関する重要文献(邦語)が2冊出たのでこの場を借りて紹介する。一方、外国文献は依然として膨大な量であり、S川さんの言うとおり、これだけヒートし続けているテーマも珍しい。何かコワイ気もする。夏の真っ盛りから、今はもう秋誰もいない海、となるのが人の世の常であるからだ。まあ、テーマの射程距離が広大であること、テーマに夢と希望があることなどが一因かもしれない。それに比べて、テーマの射程が狭く、絶望しかない何々何々・・・、繰り言はやめよう。

テッド・ワクテル 著/山本英政 訳
『リアル ジャスティス―修復的司法の挑戦』(成文堂)
第1章ある窃盗事件、第2章被害者の疎外、第3章ワガワガから来た警察官、第4章オーストラリア、第5章修復的司法、第6章夢に向かって、第7章北アメリカでの試み、第8章語り、第9章恥じるということ、第10章自立への旅立ち、第11章警察、第12章学校で、第13章大学での試み、第14章裁判所、第15章矯正、第16章職場でも、第17章不意打ちを回避する、第18章事実がすべて?、第19章コミュニティ、第20章おわりに、第21章エピローグ

藤岡淳子編著
『被害者と加害者の対話による回復を求めて―修復的司法におけるVOMを考える』(誠信書房)
第1章犯罪をめぐる「体験」について考える、第2章修復的司法とは、第3章被害者加害者対話(VOM)とは、第4章当事者はVOMについてどう考えるか、第5章警察における修復的司法の現状と課題、第6章家庭裁判所における修復的司法の現状と課題、第7章付添人(弁護士)としての立場からみた修復的司法の現状と課題、第8章矯正からみた現状と課題、第9章更生保護の立場からみた修復的司法の現状と課題、第10章被害者支援の立場からVOMを考える、第11章VOMの日本における現状と今後の実践について、第12章被害者と加害者の対話による回復を求めて

ジャスティス for 拙著も3刷りなのだ!



norio

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