研究室に引き篭もっている間にいつの間にかすっかり葉桜になってしまっていたので、桜を追って北へ向かった。黄昏、薄暗い箱の中には沢山の人がゆらゆらして居たので目を閉じて、夜の花のことを考えた。あれがしたい、これもしたいといつまでも子供のままの春だった。